第零話 次回予告 フラグちゃん篇
第零話 次回予告 フラグちゃん篇
はい! フラグモッチー入りました。
バタバタ バタバタ……。
ウオン、ウオン、ウオン、ウオン……。
「本当に、ここで……やるの……?」
お気になさらず、準備お願いします。
「カンペじゃ無くて、いいだろ?」
はい、スタートです!
ぺらっ!
生中継中!
ぺらっ!
ノンストップ!
ぺらっ!
一発撮りで、お願いします!
「ペラペラ、音……大丈夫なの?」
ぺらっ!
お気になさらず!
お続け下さい!
「回ってるんだっけ?」
ぺらぺらぺらぺらっ!
トントン!
生中継中!
「御免! 見落としてた。うっ、うん! この前、アイミ〜のやつ! やっちまったんだってねっ!」
「艦長! 艦長! 至急ブリッジへ!」
「ちょっと、御免!」
ピン! ポン! パン! ポ〜ン!
テロップ插入!
ペコリ画像!
「お前ら! 撮影中何だぞ! 何とかしろよ!」
「艦長! 見てください! アレを!」
「艦長は辞めてくれ……現場監督で……何だありゃ……?」
「操舵ちゃん! 面舵一杯!」
「撮影ブースが、邪魔で……無理だけど! 取り舵なら、何とか行けるよ!」
「良く落ち着いてられるな! この状況で! 急ぎ、取り舵いっぱ〜い!」
「ラジャ〜! 急ぎ、取り舵いっぱ〜い!」
ぐ〜るぐる ぐる〜っ!
「撮影巻いて行くから……取り舵で、何とか頼んだ!」
「ラジャ〜!」
バタン!
「ふ〜っ……巻いてくれ!」
指示はこちらが出します!!
影像復帰!
「へへへっ! ちょっと、現場ば立て込んでてね……あの馬鹿! アイミ〜がこの前、やっちまったんだってね。わたしは、同じ轍を踏まないけどね! アイミ〜、ついついポロリしちまったんだろ?」
どんどん! どんどん!
「艦長! あっ……何だっけ? 親方!」
「バカ野郎! 何度も言わせるな! 済まない、ちょっと失礼するね!」
バタン!
ピン! ポン! パン! ポ〜ン!
テロップ插入!
しばらくお待ち下さい!
テロップ插入!
ご迷惑おかけします!
ペコリ画像!
「だから、何とか……やれっ……?」
「艦長! 謎のエネルギー帯に引っ張られてます!」
「……」
「面舵は無理だよ!」
「ナビゲーターが、目回してます!」
「どいつも、こいつも……全く! 撮影済ませて、ブース撤去させるから! 直ぐだ! 待ってろ!」
「反転エネルギー弾用意しといてくれ!」
「あれ、反動ヤバいっすよ!」
「分かってる! 万が一だ!」
「了解!」
バタン!
「何でも良い! 兎に角急いでアップしてくれ!」
再開で〜す!
影像復帰!
撮れ高、十分何で!
次回タイトルろ〜るお願いします!!
「次回……タイトルろ〜る? 知らないぞ! 何だっ?」
第零話その壱 どっか〜んです!!
バン! バン!
「何、切れてんだよ! えっと! 次回タイトル……ろ〜る……第零話! その壱? 何だ? その壱って? ぶった斬ったのか?」
余計な事はシッです!!
バン! バン!
ぺらっ!
タイトルろ〜る言って!!
「どっか〜んだ!! 見てくれ!」
しめの決め台詞、お願いします!
「決め台詞ね! アレでいいのか?」
何時ものお決まりのアレで!
「了解! へへへへへっ……ピコン! それ、フラグです! えっ……赤! 本気で?」
何、とんでもないもの!
出してるんですか?
洒落になんないですよ!!
プンプン!!
ペラっ!
終了です!
お疲れ様でした!
「てっしゅ〜っ! とっとと、出てけ!」
「へへ! いいの撮れたんで! フラグちゃん、有りがとさん」
「シッシ! こんな事、やってる暇無いんだよ!」
「艦長〜! もう、ヤバいっす! 回避ギリギリっす!」
「分かってるよ! 頭領ちゃん! 速バラシで!」
「オッケー! どぅ〜りゃぁ〜っ!!」
バタ〜〜〜〜〜〜ン!!
バタン! バタン!
「お〜い! 運び出せ!」
バタバタ、バタバタ!
ズズズズズズ〜っ!
「操舵ちゃん! 面舵一杯!」
「ラジャ〜! 面舵一杯!」
グルルル る〜ん!
「お〜い、掃除しとけ! 引き揚げるぞ!」
「ふ〜っ! 按針ちゃん、ナビゲートお願い!」
「はいは〜い!」
「操舵ちゃん! はいって、言ったら! ちょい、取り舵で!」
「ラジャ〜!」
ドドド ドドド ドド〜ッ!!
ネクストステージへ