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始まりの朝


ピリリリリリリ………………ピッ………



『ん〜〜、あと5分ーー……………』スゥ…




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




ジャーーーー

「♪〜〜〜〜」



ドタドタドタ……ガチャ!



「あら、おはよう」



お母さんは洗い物をしている。いつもより洗い物をする時間がはやいのは今日が特別な日だからだ。



「おはよー」



私は椅子に座って急いでご飯をたべる。どうやらお母さんは食べ終わってたみたいだ。



「……って、何で起こしてくれないのよ!」



今日は1時間以上かけて準備したかったのに、あと30分しかないじゃないか!昨日あれだけ言っておいたのに……



「寝顔が可愛くて………つい」テヘッ



可愛くしたって無駄だ!でも今はそんなこと言ってる場合じゃない。早く支度しなければ……



「もう………準備手伝ってよ!」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




「ほら、行くわよー」



車の窓からお母さんが声をかけてきた。



「今行くー」パタパタ



バタン……………ブロロロロ…………



車で行くのも今日が特別だからだ。明日からは友達と一緒に歩いていく。本当は今日も一緒に行こうと思ったけどお母さんが『最初ぐらい一緒に行きたい!』と言って聞かなかった。



「どのくらいで着くの?」



今向かってるところは自宅からは少し遠い。だから少し心配になって聞いてみた。



「あと10分ぐらいかな?」



始まるまであと20分ある。車は近くの指定駐車場に止めてから、歩いていく。



………って……あれ?



「ギリギリじゃん!」



駐車場からは5分ぐらいかかる。受け付けとかもあるのに………



「飛ばすわよーー」



「って、ちょっ……と……まっ……て……」



「何か言った?」



「飛、飛ばしすぎーー…………」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



『やっと着いた………』はぁ…はぁ…



結果10分で着いたのだ。でも人はほとんどいない、多分みんな会場に入ったのだろう。



「あっ!やっと来たー」



この子は高松楓(たかまつ かえで)。私の友達だ。



「おはよー…………というか早く入るよ!遅れちゃう!」



初日に遅刻なんて笑われるに決まっている!



「待って待って。写真だけこの前で撮っていこうよ」視線を向ける



【私立華凌小学校入学式】



これが撮れるのも今だけだから撮っていこう。

「分かった分かった。早く撮るよー」



私は友達と並んでお母さんはカメラを構えてこっちを向けている。



「はいっ、チーズ」パシャリ



どうやら綺麗に撮れたようだ。お母さんが笑ってる。



「楓、行こー」



「あぁ、ちょっとまって」



「お母さんなーに?」クルリ



お母さんは微笑んでいた。





「華蓮、入学おめでとう」

投稿遅くなってごめんなさい!

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