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七色の丘

 今日は、猫町さんがマテ茶と金属製の茶器のセットをくれました。

 夏休みのアルヘンティニャ旅行のお土産です。

 アルヘンティニャはサッカーとタンゴで有名な南ニャメリカの国ですが、雄大で美しい自然でも知られています。


「素敵だったわよ、七色の丘」

 猫町さんはうれしそうに話し始めました。

「ずっと行ってみたかったのよ」

「そうだったんですね」

「ほんとに七色なのよ。いえ、赤白黄色に青緑紫、中間の色、何十色かもしれないわ」

 七色の丘はフォルクローレで知られるウミャワカ渓谷の町、プルミャマルカの近くにあって、様々な鉱物が色彩豊かな地層をつくっています。

「光の当たりぐあいで色が変わるから、ずっと見ていても飽きないの」

「そうなんですね」

「景色を見ながら、バーベキューをしたのよ」

「そうなんですね」

「味付けは岩塩だけだったけど、とても美味しかったわ」

 大自然を見ながらのバーベキュー、これは美味しいに決まっているなと、ちょっとうらやましく思いました。

「現地のガイドさんがね、七色の丘の昔話をしてくれたのよ」

 猫町さんのお話が止まらなくなってきました。

「むかし、絵の大好きな子供が家の壁に落書きをしてまわって、町のみんなからひどくしかられたんですって。家がだめでも丘だったらいいだろうって、色とりどりにしちゃったそうよ」

 刷毛で塗るようなジェスチャーをしながらお話ししています。

「そうそう、プルミャマルカに行く前にニャルタの町で一泊したんだけど、夜の大聖堂がとても素敵だったのよ」

「そうなんですね」

「あちらは今は冬だからちょっと寒かったんだけど、ライトアップの色合いが、とっても暖かいの」

 タンゴショーの話やら機内食の話やら、とどまることなくお話を聞かせてくれました。


 いただいた茶器の使い方ですが、熱湯でいれたマテ茶が冷めないうちに付属のストローで思いきり吸い込むのが本場の流儀です。でも、のどを火傷するので真似しないほうがいいとのことです。

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