かもめは西の空
書けない苦悩で作品を1本書き上げることができたらなあ。
書きかけの小説のデータを目の前にして、鳥野信大(とりののぶひろ)はそんなことを思った。
いいアイディアを思いついて、順調に進んでいた。
ところが、やっぱりいつものように、筆が進まなくなり、気分が沈む。
少し休憩しようと、パソコンを閉じた。
特にすることもなく、ボーっとしていた。
が、さすがに手持ち無沙汰で、何だか不安になってきた。
そういう時彼には、いつも手に取る本があった。
――それは彼にとって懐かしい、ある人との思い出にまつわる本だった。
【カクヨムで掲載している同名作品の転載です。】
書きかけの小説のデータを目の前にして、鳥野信大(とりののぶひろ)はそんなことを思った。
いいアイディアを思いついて、順調に進んでいた。
ところが、やっぱりいつものように、筆が進まなくなり、気分が沈む。
少し休憩しようと、パソコンを閉じた。
特にすることもなく、ボーっとしていた。
が、さすがに手持ち無沙汰で、何だか不安になってきた。
そういう時彼には、いつも手に取る本があった。
――それは彼にとって懐かしい、ある人との思い出にまつわる本だった。
【カクヨムで掲載している同名作品の転載です。】