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第18話 「今日のメニューは。」

寒くなって来たと思ったら、変に暑くなったり。

まじで地球壊れてるなぁ・・・。


「まったく、何を考えてるのやら。」


ベネッタ(推定10歳の女の子)が俺の顔を見て呆れている。

いえ何も考えてません、というか寝てたわけですし~夢のなかでしたことですし。

俺は昨夜眠った岩の上に設えられたベッドに寝ていた。


で、妙に生々しい感触が手の中に残ってるんですが、ベネッタにあんな胸はなし・・・。

まさか、尻を握りしめたのか??。

と言うかそれしか無いかこの状況、

ここにいるのは、ベネッタ以外は彼女が召喚した魔物だけー骸骨にゾンビにスライムに石像―あの柔らかさと弾力は骨ではないし、腐りかけた死体にも無理なものだ。


ふと、視線を廻らして足元の方を見ると、黒のシースルーのワンピースロングドレスに身を包んだブラウンのロングヘアーの美女が頬を赤らめて胸を抑えている。


えっ、こいつは・・・慌てて起き上がりかけて、ゴーレムの大ちゃんに抑えられた。

大ちゃんはヘッドボードの方にいたのね・


「あわてるな、この娘は新しく召喚したパイアだ。」


右側にいるベネッタが心配するなというふうに説明してくれる。


「悔しいが、私より美人だな今のところだが、もっとも10年後は私が勝つが。」


その根拠はどこに在るのだろう?と思ったが口には出さずにいると、挨拶をしなさいとパイアに指示を出している。


「先程は失礼したチェリーボーイ。」

 

胸をおさえていた手をどけて、優雅に礼をして失礼なことを告げてくる。

誰が童貞だ、誰が・・・事実だけど・・・ぐすん。

「ちなみにさっき起きがけに掴んだのは彼女の胸だ、柔らかかったろう?。残念ながら私の尻ではないぞ。」 


ベネッタもなんかこだわってるなぁ。ちょっと可愛いー夢のなかでは妹設定だったし。


「喋れるんだな、今度のま・ペット?。」


彼女はちょっと躊躇った後答えてくれた。


「一気にレベルが上ったからね、ところでなんであんなところに行ったんだ?。」


「あそこから来たんだからあそこから戻れると思ったんだ、石材の山の下にあったろう?地下に続く階段が。」


すごく悲しそうな顔をしてる、何か悪いこと言ったかな?。


「あれはねぇ、大ちゃんの体の一部で地面には何もないわよ、邪魔になるから彼処に置いておいただけだから。」


「そんな馬鹿な、階段を降りたらそこに転送ゲートが。」


「あの爆発の時、ミントがあなたを包み込み、ダークがあなたの装備を持って転移したの、あの空間はあなたの爆弾と大ちゃんの体ごと爆発して、あのダンジョンは崩落しちゃった。」


確かに階段があった気がするけど、その前に気を失っていたからその後の展開を考えると

そうなのかもしれない。


「ともかく、起きて身体のどこにも異常がないようだったら食事にしましょう?。」


そう言われると現金なものでお腹が「ぐうっ」と鳴いた。

ゆっくりと起き上がりながら何気なく聞いた。


「メニューは何?。」


振り返ったベネッタが、可愛く微笑みながら答えてくれる。


「なんと、パイア特製ホワイトシチューとナンに海草サラダだ。」


「まじですか?。」


優しく微笑むパイアの顔が、微かに意地悪くみえた・・・。



いつもありがとうございます。


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