第14話 「パイア」
更新できてなかった、すいません。
どうもおかしい、何が?というとパイアの詠唱呪文である。
ボーン達の時は同じ呪文で武装の違う3体が召喚できた、カカオやミントもそうで、攻撃力の高いのと防御力の高いのが出てきたのだが、
パイアの呪文では召喚できないのだ。
そのあたりが疑問で読み直してみたのだがどうもよくわからない。
次の呪文では、スライムであるミント達の上位としてゴースト系が出てきた。用途としては同じく索敵や暗殺に使えそうで、以外と防御にも使えそうだ。ただし移動には使えないのがネックだったりするのだが、ここはゴーレムが補ってくれた。
これらは以前と同じく、同じ呪文の後に名前をつければその個体が出てくるし、名前を付けなければ直前に召喚した個体が出てくるようだ。
ゴーストは攻撃力の高い方の個体を「ダーク」防御力の高い方を「シャド」と名付けた。
ゴーレムは素材が必要ということだったが、それは最初だけであり二回目以降は素材に触れてなくても召喚できた。サイズは最初が基本らしくそれ以降は召喚時のイメージでサイズの調整が効くようで、今食事の後片づけをしているのは人間サイズのダイちゃんである。
ここへ戻る途中、ジャングルで木片を砂浜に帰ってきたときに砂を触って召喚したら別のゴーレムが出てきた。
しかしーである、パイアを召喚した呪文で出てくるのはいないのだ。
1体1種族なんだろうか、吸血鬼って?
その謎を解くべく、読み進めているのだが(上位種が出ればわかるかも知れないと)なかなか進まない。
無機物の召喚呪文もどんどん出てくるのだが、こちらはさほど苦労はしない。
やはり、命が宿るものは難しいようだ。
パイアの召喚呪文のページを何度も見なおして、今一度詠唱してみるが何も出てこない。
「発音とかイントネーションの違いは関係有るのかな?。」
[・・・・・・・・・・・・。]
本は答えない、ついイラっとして本を持つ手に力が入る。
[・・・わかりません、間違っていたらそもそも出てくるわけがないんです。]
そんな時にそのパイア本人から連絡が入る。
「マスター、侵入者と交戦中。」
えっ?どういうこと?。
「元神殿内の死骸処理は、ほぼ完了したので不備がないか、各階層を点検中に遭遇した。」
どんな相手?、まさか別動隊でもいたか?、それとも本来の敵対勢力とか?。
「相手は一人、映像を送るので、できるだけ心を空にしてて。」
パイアがそういった後イメージが脳裏に浮かぶ。
な!ライオネル(らんと)じゃないの、なんでそこにいるの?。
「マスター、知り合い?、敵ではない?。」
そうなるかな、敵じゃないから殺さないで。
「誘惑して(血を飲んでも)いい?。」
ダメですって一回やろうとしたね?
「うん、可愛い・・ちょっと刺激しただけで固くなった。」
固くなったって、あんたねぇ・・・まぁチェリーボーイぽいしパイアが迫ればあるかな?。
ともかく手は出さないで、プライドを傷つけないように逃がしてあげて
「了解、マスターの男と認定する。」
認定しなくていいから、怪我させたらだめよ。
それから終わったなら戻っておいで、 場所わかる?。
「きゃっ!」
どうしたの?パイア?撃たれたの?。
「撃たれたのは、支障ない。けど今のは驚いた、いきなり目の前に太陽が現れたと思ったら凄い音がして視界と聴覚が奪われた。遠ざかる気配は感知できるがこのまま放置します。」
ライフルに撃たれて支障ないのね?まぁいいけど、よく女相手にあいつ引金引けたな。
少し見なおしたわ、光と音?スタングレネードかな・・・その辺は甘いのかそれとも銃弾が効かない相手と見て退避することを選択したか。
「惚れ直した?。」
それはないからって、戻るときに追い越したりしないようにね?。
「気をつける、交信終了します。」
ふむ、あの場所で何をするつもりだったのか?もしかしたら元の世界に戻る穴でも探していたかな?。
この世界での存在価値がないと思ったか、そこかな弾薬がきれれば何ができるのか?とでも考えたかな?。固すぎるのよね、もっと柔軟にかんがえないと。
出てきたところから戻れるなんて、この手の話であるわけがないじゃないか。
出口なんてないか、あってもこの世界を探し尽くして最後にここに戻ってきて、なんだあったじゃん。てところが順当なところじゃないかな?。
カカオを解除して「ダーク」を召喚し、ライオネルの護衛兼監視役として送り出す。
気配すら消せるゴースト系はこういう役にはスライムよりも適任のような気がするし。
今更だけど、ここって島なんだろうか?あ~調査が終わってなかったんだ。
パイアのドラゴンを卵に戻すなんて魔法の謎も説いてないし、今日もやることまだまだ残ってるわ~。