【アーカイブ番号:IMM-EXT-041】
ACCESS_GRANTED: CLEARANCE_LEVEL_3
[STATUS]:RESTRICTED / MODIFIED
[SOURCE]:Bureau of Emotional Administration
分類: [環境適応指針 / 資源選別プロトコル]
記録内容:境界島「第零ゲート(通称:エントランス・スラム)」視察時の情動防壁維持について
■ 概要(System Log):
本島は帝国本土の無菌状態を維持するための「行政的濾過装置」である。
他大陸からの移民・難民に対し、中濃度魔力環境下での「待機(試練)」を強制することで、帝国市民としての適性を物理的に選別する。
視察職員は、現地における「孤児」「無許可商人」「竜血依存者」等の全損個体に対し、過剰な情動も抱かぬよう最新の情動防壁パッチを適用せよ。
島内での死亡、略奪、および[削除済]は、帝国法外の「自然現象」として受理される。
■ 内部独白 / 遺棄ログ:
……船を降りた瞬間、迫りくるのは「排泄物」と「焦げた魔力」の混ざり合った独特な臭気だ。
本土の清潔なマナに慣れた鼻には、ここでの呼吸さえ全損( 窒息 )に近い。
[削除済]を求めて、泥にまみれた子供が僕の靴を磨こうと縋り付く。
その瞳は、「救済」を信じているが……それは、[削除済]。
君の兄さんは、昨日、魔力炉の[削除済]として本土へ「受理」されたばかりだよ。
「為替の罠」で送られた弔慰金が届く頃には、君もこの濃度に耐えきれず[削除済]になっているだろうね。
君の母さんはまた移民受付に並んでいるのかい?
それとも、[削除済]。
はやく標本を見つけないと。
[削除済]様が待っているんだ。
[SUBJECT_IMMIGRANTS ]
* VITAL: [EXTREME_DESPAIR / EUPHORIC_SPIKE]
* DATA_INTEGRITY: [COMPROMISED_BY_TOXIC_MANA]




