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【アーカイブ番号:PROC-DIGNITY-777】

ACCESS_GRANTED: CLEARANCE_LEVEL_3

[STATUS]:GOVERNMENT_CONTROLLED

[SOURCE]:Emotions Ministry Family Register Auditor

分類: [終末管理/資産適正化]

記録内容:【機密】尊厳死(自発的機能停止)受理基準および不名誉情報の洗浄ウォッシングに関するガイドライン


■ 概要(System Log):

本ガイドラインは、竜核保持個体が「名誉ある尊厳死」を申請する際の、適格判定基準を定める。申請者の主観的な「絶望」は考慮されず、客観的な「資産価値の残存率」および「当該個体管理者の許可」によってのみ判定される。基準未達の申請は「不当な資産放棄」として即時却下、および「生存義務」の強制執行パッキングが課せられる。


帝国における「自殺」は重大な資産放棄であり、親族の社会的評価に恒久的なマイナス修正を与える不名誉なエラー(不祥事)である。「継承死」と称する個体情報の移行は、帝国資産の循環として「名誉」と登記される。


そのため、管理者の強い要望および「行政への特別寄付([削除済])」が確認された場合に限り、事後的に停止原因を「継承死」、「尊厳死」または「公務上の殉職」へ書き換えることが特例として認められる。


竜核保有種は、竜核が物理的に破壊(儀礼剣等)されない限り、精神が崩壊(絶望死)しても肉体が強制的に維持され続ける。

この場合の「尊厳死」は許可されない。

身寄り、あるいは維持管理者を失った「絶望死個体」は、帝国の公共資産として「絶望死保管施設アーカイブ・ドック」に収容される。


■ 内部独白 / 遺棄ログ:

(……中略……)


あはっ、兄様。

「自殺」なんてお行儀の悪いことをしても、僕が全部「尊厳死」に書き換えてあげますよ。

その嘆きも絶望も、1bitも残してあげません。


君の死に顔に 1bit の不名誉も残さない代わりに、その魂は僕がパッキング(独占)する。


死んでもなお「僕の管理物」でいられるなんて、最高に幸せな算段だと思いませんか?


「絶望死」?

あはははは。

可愛いお人形ですね。




『尊厳死(名誉的安楽死)受理に関する許可基準』


1. [MEDICAL]:帝国医師会による肉体治療不能の確定診断


2. [LINEAGE]:後継者の不在(※後継者が存在する場合は「継承死」を強制執行)


3. [LIABILITY]:責務の完全履行(管理者への奉仕義務完了を含む)


4. [ASSET]:資産価値の消失(魔力・個体価値の 1bit の残存も許さない)


5. [EXECUTION]:適正な破壊手段の確保(費用はすべて受益者負担)



【付録:事後申請に関する特記事項】

予期せぬ自己解体(自殺)が発生した場合、発見から 1bit 秒以内に担当監査官へ連絡せよ。適切な「処理費用」の納付により、不名誉なログは洗浄され、家名の保全が約束される。

[SUBJECT_L]

* VITAL: [PERSISTENT_REFUSAL_OF_DEATH]

* DATA_INTEGRITY: [LOCKED_IN_LIFE_PRISON]


[TASK: ADS_SYNC] SUBJECT:L.

[ACTION: DENY_EXIT_PERMISSION]

[DATA: REVENUE] HARVESTING_DESPAIR_FROM_REJECTED_APPLICANT... [SUCCESS]

[STATUS: GLOBAL] YOU_ARE_NOT_ALLOWED_TO_STOP. [SIG:L]

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