【アーカイブ番号:DRG-T-OMIT】
ACCESS_GRANTED: CLEARANCE_LEVEL_5
[STATUS]:ARCHIVED /MODIFIED
[SOURCE]:Imperial Public Safety Commission Holy Relic Preservation Bureau
分類: [資産横領 / 精神汚染 /蒐集 ]
記録内容:「重要保管物:『LY切断尾』の由来および現況」
■ 概要(System Log):
高位竜種における「尾」の発生確率は0.0001%。五千万年前頃には消失したとされる先祖返り現象である。本部位は魔力の中枢である「竜核」の要素を直接含んでおり、出生直後の断尾が義務付けられている。成長後の処置は、中枢神経系および魔導回路への不可逆的な損傷(致死率98.8%)を伴うため、現存する「尾あり」個体は法制度上の例外として、情動省管理下での永久収容(監視)を継続。除去された部位は魔力炉へ還元される規定となっている。切断推奨の理由は[削除済]。
特異形質として出生したLYに対し、当時のA公爵は帝国医師会を通じ、法に基づき即時の断尾を実行。処置は成功し、部位は規定に基づきマナ化還元処理(焼却検収)される規定であった。しかし、担当医の1名が「竜核要素」の希少性に目が眩み、部位を横領。その後、[削除済]が当該医師を[削除済]し、部位を奪還。現在、[削除済]最深部の特殊収容槽にて保存されている。断尾の所有権についてはA公爵の絶望死(精神崩壊に伴う自己全損)により宙に浮いている。
■ 内部独白 / 遺棄ログ:
(……ああ、美しい。今こうして私の掌の上で[削除済]……。医師の横領という『汚れ』を経たことで、この尾はさらに神聖な絶望を纏った。
LLのデータを見るたびに、私はここにある『欠片』を撫で、全能の愉悦に浸るのだ。これは『先祖返り』ではない、私がずっと待っていた彼女の証拠であり、[削除済]からの約束なのだから……)
* 本記録は、帝国官品横領品の不法所持に関わるため、閲覧した者は即時[削除済]すること。
[SUBJECT_LY / SUBJECT_EVE]
* VITAL: [UNSTABLE]
* DATA_INTEGRITY: [CRITICAL]




