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転校生は俺の人生をどう変えるのか・2

「はぁ…」


まったくもって思考がまとまらない。

今日の朝突如として現れた転校生、水織黒羽(みおりくろは)は俺のことを兄さんと呼んだ。


俺は両親が小学生の頃に離婚し、長くシングルファザーの家庭だった。

父親は出張が多くなかなか家に顔を出さないため家事全般は基本的に俺や妹が分担で行っている。

今は海外に出張中だ

父親からも養子をもらっただとか、ましてや再婚したなんて話は聞いたことがない。

そんな中現れた黒羽という女の子は同じ苗字。

まさか…と思いながら自宅へと帰宅する。


自宅の扉を開けると


「おかえりなさい侑介兄さん。」


黒羽が立っていた


「な、なんで黒羽さんがいるんだ?」


驚きのあまりさん付けで呼んでしまった。


「なんでって、兄さんは何も説明を受けていなのですか?」


そんな説明を受けた覚えは全く持ってない

その時スマホの着信音が鳴った


「ちょっとごめんな」


スマホを取り出すと父親の名前が表示されていた。


「侑介久しぶりだな。」


2ヵ月ぶりに聞く父親の声だ。


「突然で悪いんだが、今日からお前には妹が増えることになった。今はあまり時間がないから手短に話す。」


「俺が今海外にいることはお前も知ってるよな。」


「ああ、知ってる。」


「俺再婚することにしたわ。」


「ちょっと何言ってるかわからないんだけど。」


本当に突然何を言ってるんだこの父親は。

確かに父親は昔から何を考えているのかわからなかったが、ここまで父親の思考がぶっ飛んでいるとは思いもしなかった。


「じゃあ、よろしく頼むわ!くれぐれも手を出すんじゃねぇぞ?」


電話が切れた。





「出すわけねぇだろおおおおお!!!!」





思わず大声を出してしまった。



そんな大声を聞いて黒羽はびっくりしていた。

まあそりゃあ驚くよな。


ほとんど説明されないまま電話が切られてしまったが、とりあえずどうすることも出来ないので自己紹介をすることにした。


「水織侑介だ。よろしくな黒羽。」


「水織黒羽です。〔また〕よろしくね、兄さん。」




〔また〕という言葉が妙に引っかかったが、その時の俺は混乱していたからか特に気にすることもなく会話を続けるのだった。









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