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無限の王

仮1章「無限の力を手に入れた心弱き王、痛みを兵器に変換する救われたい少女」


どうして世界は争ってしまうのか。死の恐怖に襲われながらいつも思う。

いつも思う。どうして救いたいと思った者が救われないのか。

いつも思う。どうして敗北の国で・・・いや敗北の国が生まれてしまったのか。


俺はこの敗北の国で生まれた。

まあ国と呼んでいいものか怪しいものだ。

だってここで生きているものは力なきもの。

戦争から逃げているものだ。

俺にはもう家族はいない。

毎日生きるのがぎりぎりだ。

ただ一つの救いとしては聖女がいることだ。

一面砂漠と荒廃した建物しかないこの敗北の国。

聖女の祈りによって守り、そして食料はどうにかなっている。

だが戦う力は一切ない。

だから祈り、守ることしかできない。

しかし他の国は聖女の力の欲しさに戦いを挑んでくる。

しかし守ることしかできないから戦うことができない。

だから言われた。

敗北の国と。


今日は俺は何か使えるものがないか荒廃した建物を散策してる。

使えるものなんて見つかったためしはないが。

何かしていないと落ち着かない。

目的がないと。

生きている意味が見出せない。

向こうにも散策している姉妹が見えた。

きっと俺と同じ理由だろう。

散策していたら珍しく本を見つけた。

だがもちろんボロボロすぎて読むことはできなかった。

唯一読めたのはタイトルだけだった。

平和の国・・・?

その時なぜか大きい音がした。

こういうときはろくなことはない。

急いで聖女の祈りが届くところまで戻ろうと思った。

確認したら最悪な結果だった。

生物兵器だ。

兵器の国ペインで戦争に使われているものだ。

普通の30倍くらいは大きいかと思う犬。

牙と爪は鉄になっている戦うために兵器にされた生物だ。

あんなものに襲われたら殺される。

もちろん逃げることにした。

しかし、見えてしまった。

姉妹が襲われている。

あのままでは死んでしまう。

俺は逃げることをやめた。

名も知らない姉妹を助けるために。

俺のは家族はいない。

ここで死んでも悲しむものはいない。

いやそんなことはどうでもいい。

俺は・・・救いたいんだ。

だって俺は触れることで救おうとしたんだ。

この国を。


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