004
「で意味深な事を言ってこれか」
俺は今自宅で料理を作っている。
何故ならあの後腹の虫がなってこのありさま。
ちなみ俺はない。
「次を所望」
エマはそういって料理を食べ続けている。
意外と大食いだな俺だったら一日で食べる量を一食で。
「ほい」
エマの要望を聞いて新たな料理を出す。
「これで最後食べ終わったら説明する」
そう言って食べだした。
エマをまじまじとみた顔は人形のように整い並のアイドルでは太刀打ちすらできまい。
白と黒のゴスロリの魔法少女を模したかのような衣服は洗濯済みのように、汚れは見えない。
位置的に流血の雨を浴びていた気がするのだが……。
そして胸は平坦であるがその程度で彼女自体の輝きは色あせない。
文香といい勝負だな。
そんで武器だがピンク色の大鎌って中々アニメだったら敵役が使いそうだ。
するとズボンのポケットから振動。
スマホを見ると文香からだとりあえず無事だとメール。
「ふう、満足説明する。
私は咎人永劫の魔法少女の一人。
私達の咎は生涯如何なる存在もただ一度も愛せなかった罪。
それによりこの呪いを受けた。
私達永劫の魔法少女は世界の歪から生まれたイビツを狩る宿命がある。
使命を守らないモノには消滅という罰を受ける。
私達は咎人己の意思で死ぬことは許されない。
私たちの呪いを解く方法は一つ。
選ばれた存在から私たちが生涯何物も与える事のなかったもの。
――愛をこの身に受ける必要がある」
「つまり呪いを解くために俺の愛が必要だと?」
「肯定端的に言えばそう」
「最後の希望とか言ってたのは?」
「そのままの意味、チャンスは一回のみやり直しは認められない」
「俺は何であんなのに襲われたんだ?」
「貴方はイビツを引き寄せる体質に変化した。イビツに襲われる夢はその兆候。これからは私が守るだからこそ私は来た」
「イビツとかいうのを引き寄せる期間は?」
「個人差が大きい。一種間で終わる者もいれば一生続く事もある」
「断れないよね当然」
「断れば私は消滅することは必然。消滅してしまえば次の担当の永劫の魔法少女が来るまえに、貴方はイビツに食われる確率が高い」
これは絶対断れないやつじゃん。
文香に見つかったらめんどくさい事になることは確実。
でも命には代えられないな。
「分かったよ。よろしく頼むよエマ。愛とかは無理かもしれないけど……」
「それは困る。一つ頼みがある」
「何を?」
「私とキスしてほしい」
その言葉の意味がよくわからず思考が一瞬フリーズする。
まさか今俺とキスしたいとか言ったのか?
こんな美少女が俺と?
冗談きついぜ文香だってそこまで言わないのに。
「再度言う私とキ――」
「ちょっと待った!」
エマは再度キスを要求しかけた所で聞きなれた声がエマの言葉を遮る。
「文香どうしてお前が」
「そりゃ自分嫁がいなくなれば探すわよ! それでメールが来たからいそいで来たんじゃない! そしたらキスですってそんな美味しい役私の目が黒いうちは許さないわよ! で彼方この子は誰?」
「私はエマ・エマ永劫の魔法少女の一人。彼方要の愛を求める者」
◇
「なるほどそうい事か――分からないわよ!」
そりゃそうだよな。
これまでの事エマの事を包み隠さず言ってみたが。
「まぁでも信じる。だって私の嫁のいう事だもん。それより丁度良かったわ」
「何がだ文香?」
「作戦Dの事よ! エマちゃんとか言ったわね私と組まない? 貴方は彼方の愛が欲しいこれであってるわね?」
「肯定」
「でっ私も同じ彼方の愛が欲しいでもこれで争っても、彼方の愛は遠のくばかり、そこで私と貴方で協力して彼方を落とすの。約束は簡単彼方を共有するってことよ。貴方永劫の魔法少女なんでしょ? そんな名前なら恋の仕方一つだって分からないんじゃないう? 私と協力してくれればそういうサポートできるわよ!」
「渡りに船その条件で協定を結ぶ事は可」
「そうじゃ私たちは仲間ね! 作戦ダブルの決行よ! そんなわけで私今日からあなたの家で厄介になるからよろしくね!」
「なんでだよ」
「そりゃ恋愛経験に乏しいエマちゃんにイロイロと教えるからね! でもエロエロ展開での情事は責任とってもらうから!」
「よろしく文香」
「あら私の名前知ってるのもしかして魔法ってやつ」
「肯定。追加情報私の衣服と武器はサイズ形状とも変形可能。常時魔力で洗浄している」
「口調がちょっと固いわね。もう少し柔らかく」
「分かったこれでいい?」
「うんやっぱりエマちゃんて美人ね私並。むふふふふこんな美少女二人に迫られれば彼方攻略は確実ね! 私は一姫二太郎ぐらいは欲しいわね!」
「私は愛だけでいい子孫は望まない」
「だめだめエマちゃん女の子はね。本当に男の子が好きになるとその人の子どもが欲しいと一回は必ず思うモノよ! 好きになればなる事産みたくなるものよ! 彼方の愛が欲しいならまず彼方を好きにならないと駄目よ!」
「善処する。これからどうしたらいい? 文香」
「そうなまずはお風呂ね!」
「体は魔力で清浄済み。汗や油脂はついていない」
「だとしてもだめ! 女の子はいつもきれいにしてないとねー彼方!」
「まぁ綺麗好きな子は好きだけども」
「そういうわけよ! お風呂へゴー! お風呂の気持ちよさを教えてあげるわ!」
「分かって。でも、彼方貴方は私から離れては駄目。最低10メートル」
「よくわからないけど。お風呂でゆっくり聞くわ。そんなわけでお風呂借りつわよ!」