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1話

「蒼太お兄ちゃん!朝だよ早く起きて学校の支度して!」

 と妹の怒鳴り声を聞いて目覚めるのが俺、(一条蒼太)の習慣である。

 ちなみにこの口うるさいのは俺の妹、(一条彩月)である。今日から高校生になる。

 俺は中学二年の時に両親を事故で亡くして今は俺と彩月の二人で生活している。

 なぜ生活出来ているかというとゲーム大会の賞金でぎりぎりの生活をしている。俺が出ている大会は賞金が普通のゲームの大会よりも少ないのである。

 なぜなら普通のゲームの大会は人数も多いので俺が優勝するには少しだけ難しい。

 まぁ優勝しようと思えば出来るのだがそれには時間がかかって少しめんどくさい。

 どうせなら俺がすぐに上達できて簡単に優勝出来るゲームをやった方が効率がいいと俺は考えている。

「今日からお兄ちゃん高校2年なんだからしっかりして。」

 と彩月に叱られながらも俺は高校に行く支度をいそいそと続けた。

 俺の通っている高校は南陵高校と言われている。

 この学校は部活動に力を入れていて全校生徒のほとんどが部活に入っている。

 しかし俺は何の部活にも入っていない帰宅部だ。部活に入らなかった理由は別に大したことはない。

 ただ俺が早く家に帰ってゲームをしたかったからだ。

 だがそれは理由にもならないので先生には家の事情という理由をつけて1年間やり過ごしていたが、高2でクラスの担当の先生が変わってそれでも部活に入れと言われた。

 その先生は少しだけ面倒な性格であまり生徒に好まれていない。「こんな先生に目をつけられると面倒だな。」と俺は考えてその先生に「どんな部活に入るか少しだけ考えさせてください。」と答えた。

 放課後、俺は何の部活に入るか決めるためにいろいろな部活を見に行った。

 サッカー部、野球部、茶道部、英語研究会、水泳部…などたくさんの部活を回ったがどれもいまいちでしっくりとこなかった。

「今日はあきらめてまた明日見て回ろう。」と決断した。

 家に帰ると彩月が「あれ今日は遅かったね。」と言いながら夕食の準備をしていた。

「部活どれにするか決めるためにいろいろ見て回ったんだ。」と答えて、彩月に「なぁ、どんな部活に入ればいいと思う?」と聞いて見たら彩月は少しだけ考えて「お兄ちゃんが本当に面白そうだと感じた所ならなんでもいいんじゃない?」と答えてくれた。

 俺は「そうだな確かにその通りだ。」と答えていつも通りゲーム作業に入った。

 そして次の日の学校の放課後、俺は昨日の用にいろいろな部活を見て回ったがやはり面白そうと思える部活はなかった。

 家に帰って「残りの部活はあと4つか。」とつぶやいていたら彩月に「まだ決まらないの?」と言われた。「やっぱり俺はゲーム以外何もないのか」とため息しながらつぶやくと「でもお兄ちゃん、パソコンの使うのはなれてるでしょう? ならコンプューター部に入ればいいんじゃないの。」と言われたので次の日コンプューター部を見学みようと決心した。

 次の日俺はコンプューター部の教室に着き、入ろうとすると中から女の子の笑い声が聞こえたので何しているのか気になって教室入って見たら金髪の美少女がパソコンでゲームをしていた。

 あまりの光景に俺は言葉を失った。美少女は俺に気づいて「何か用ですか?」と質問してきたので「ここを見学させてください。」と俺は緊張しながら言うと「ようこそコンプューター部、件、ゲーム部へ」美少女は少し嬉しそうな表情で俺を歓迎してくれた。

「じゃまず自己紹介ね。私は神楽坂 夢見、よろしく。」

 その青い瞳からは本気でゲームをしていること、そしてゲームが大好きだと言うことがすぐにわかった。

 この人となら友達になれるかも知れないと俺は思った。


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