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愉快な家族

うーん、上手く書けているか不安です!

楓ちゃんと別れたあと、電車に乗って家から近い駅まで行き、そこから歩いて家に着いた。


「ただいま〜もう疲れた〜」



「うん?なんだ、またばあさんになって帰ってきたのか」



玄関の近くに階段があり、上の方からひょっこりと兄の柚原(ユノハラ) 理人(マサト)が顔を出していた。兄は身長が高く、少しクセのある髪を耳に少しかかるぐらいまで伸ばしている。メガネをしているから、名前の漢字からにしても理系男子の雰囲気がする。

兄は2つ違いで、家から近い偏差値の高い大学に通っている。


「兄さんと違って学校遠いの!兄さんは近いからほとんど疲れないじゃん」


「麻里も同じ学校入っていれば疲れなかったと思うけど?家から駅ぐらいの距離だし」


「私は兄さんみたいに賢くないから無理だし...」


「麻里は、勉強そこまで好きじゃないから難しいか」


「うぐぐ...」


兄さんは私と違って勉強が好きらしい。特に数学系。数学なんかこの世から消えてしまえと思うぐらい嫌いだ。そして兄さんは高校で理系コースに進み、大学では物理学科に入った。見た目だけではなく中身も理系男子だ。


因みに私は、兄さんと同じところの高校に猛勉強して入ったが、授業についていくのが大変だった。成績もギリギリだったから、大学はちゃんとついていけるところにしようと思った。で、今の大学に入ったわけだ。

哲学は別......テスト忘れてた!


「あ!兄さん聞いて!また哲学の小テストで悪い点数取ったの...」


「いつものことだな」


「いつものことだけど、今回は補習があるの!今週の土曜日だって...」


「...補習か....頑張ってこい」


兄さん少しだけ考えた顔をしたあと、いつものクールな表情に戻ってしまった。高校の時はこんなクールな表情がいい!と言う女子が多かったな...


「頑張ってこい以外にも何か言ってよ〜!哲学の勉強手伝ってあげるとか!」


「いや、俺は哲学の講義とか勉強したことないし」


「だったら一緒に勉強しようよ〜」


「えー、1人でやりなよ」


「お願い!何でも言うこと聞きます!」


「...ふーん、何でもね〜」


兄さんは途端に含み笑いし始めた。これはマズい。絶対に無理難題な頼みしかない!


「あー、やっぱり1人でやろうかな...」


「麻里、1人だと進む?絶対進まないだろ?」


「ハイ...ソウデスネ...」


有無を言わせないような言い方してきて私は肯定するしかなかった。


「じゃあ、俺と一緒に勉強しようか。麻里、教科書とか参考書貸して?次いでに板書してあるノートも」


「うん、分かった。私がやっている範囲まで今から全部頭に入れるの?」


「いや?この教科書の最初から最後まで。麻里がやっている範囲だけ覚えても中途半端にしか教えれないし」


兄さんはとても真面目だ。

兄さんにはこうしてたまに勉強に付き合ってくれるが、兄さんが手を抜いたことは一度もない。私は兄さんのそういうところを気に入っている。


「今日はこの内容を全部覚えるから明日からな」


「1日で覚えられるの!?」


「うん、これぐらいなら余裕だ」


「天才ムカつく...」


昔から兄さんは勉強とか覚えるのが速くて、高校でも上位...1位でしたね...ハイ....



「ちょっと〜いつまで玄関で話しているのよ」


「あ、お母さんただいま〜」


「おかえり〜2人ともご飯できているから手伝って」

兄さんと話していたら、お母さんがリビングのある部屋から私たちに声をかけてきた。


「母さん、また麻里の哲学テスト悪かったみたい」


「ちょっと!なんでそんなこと言うの!?」


「あらら...麻里...単位を落としたらダメよ」


「うっ...落とさないよ...」


みんなから単位落とさないようにと言われるのは結構キツイ....


「大丈夫、母さん俺がビシビシと教えるから」


「ううっ...お母さん理人が良い子に育ってくれて嬉しいわ!」


「俺、そう言ってくれてとても感謝してる」


「お母さん...兄さん...ワザとらしいよ...」


いつもこんな風にお母さんがボケを入れてきて、兄さんが悪ノリするから私は自然的にツッコミ役となってしまう。


ああ...お母さんも兄さんも元気だな〜



「それより母さん、父さんは?」


「また、単身赴任で出張中よ〜最近は忙しいみたい」

「お父さん大丈夫かな...」


「大丈夫よ!お父さんの良いところは元気なところだけだから!」


「元気だけ!?お母さん!?」


「うふふ、冗談よ」


「はあ.....」


私は大きなため息をついた。お母さんとお父さんは今でも仲が良くてホッとした気持ちになる。それは兄さんも同じで、兄さんがお母さんとお父さん暖かい目で見ている。


「さあさあ、麻里、理人ご飯の準備をしてちょうだい」


「分かったよ、お母さん」


「分かった」


その後も私は2人のボケにツッコミ入れながら1日が過ぎていくのであった。





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