未来から来た女性3
準備を終えて再び
「ターゲットの特徴を」
『赤い帽子に紫の鞄そして色眼鏡をかけている』
「わかった。始末したらまた連絡する」
通信を切ってスコープを覗く
赤い帽子に紫の鞄
どうやら登校時間らしく多くの児童が行き交っている
ターゲットは何処にあらわれるのか
スコープから外れて当たりを見るが
それらしき人物は見当たらない
今日は来ないのか
いやそんなはずはない
未来の予測に間違いはない
改めてスコープを覗くとはしにそれらしき
赤い帽子に紫の鞄
顔には色眼鏡間違いないが
「えっ小学生?あれがターゲット?」
スコープをはずしてみるがやはり小学生だった
ゆっくりと校門に近づいている
早くしないと
スコープを覗いて引き金に指をかけて
影川は気づかないで校門に歩いている
引かないと!でもでも
引けない!引けない!引けない!
指が動かない
早くしないと
抹殺しないと影川が犯罪を
しかし引けない!
もう少ししかない
だがやはり駄目だ
そうしているうちに影川が校門に
(終わった)
抹殺は失敗した
と
スコープを覗く私と影川の視線があった
そしてニヤリと笑った気がした
慌てて外して見るがもう影川の姿はなかった
今確かに笑った気がした