未来から来た女性2
ついた場所は薄暗い部屋の中であった
辺りに人の気配はない
目の前に小さな窓が
天井には裸電球がひとつあった
窓の近くに小さな机に椅子があり
私から見て左側に簡素なベットがある
「ここはどこかしら?」
慎重に外を見ると学校が見えている
空を見ると三日月が雲にかかろうとしている
腕時計を見ると12時を少しまわっていた
「本部今つきました。指示を仰ぎます」
『次の連絡まで休め』
通信が切れた
仕方がない
ベットに横になると
(ターゲットは誰なんだろう?学校が近いから先生関係なのか?)
軈て眠りに墜ちていった
ここはどこかしら?
辺りに霧が立ち込めている
手には銃を持っている
どうやらターゲットを殺りに来ているみたいだ
でもこの霧が
慎重に歩いて行くと前方に人が立っている
ターゲットなのか?
銃を構えて様子を探る
しかしおかしい奴は動かない
こっちの様子を伺っているみたいな
銃を下げて近づいてみる
奴も歩きだした
止まると奴も
どうして?と言っても答えはかえってこない
再び銃を構えて今度は迷うことなく引き金を
手応えはあったしかし
倒れない?確かに頭に
霧が晴れて行きそこには
「・・・・・・・!」
頭から血を流している私がいた
自分の悲鳴で目が覚めてあれは夢だと
しかしリアルな夢
『こちら本部だ!もう起きているかね』
時間はあと少しで8時になろうとしていた
「起きています。ターゲットの情報は?」
『今から送る。確認次第準備にかかれ』
切れると同時に情報が来た
相変わらず名前しか書かれていない
影川瞳と書かれていた