表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5.5階の秘密  作者: 人道雲
2/2

入部!

俺は開いたドアの中に入って行った。そして驚いた。中にはフラスコやらビーカーやらが置いてあり、あからさまな研究室だった。

「誰?新入り?」

気の強そうな女の子が突然話かけてきた。

「まぁ、いいや。オレは二年A組の佐々木沙良、よろしく。」

自己紹介が終わると同時にウィーンっとドアが開き、三人ほど入ってきた。

「ただいまー」

「おかえりです。」

佐々木が答える。

「あれ?どちら様?」

先頭で入ってきた人が問う

「新人らしいです」

佐々木が間髪いれずに答える。違うんだけどネ。

「そうですか、私は三年A組の早乙女和葉です。」

黒髪ロングの清楚そうな人が答える。

「他の人たちも自己紹介を」

ちょっ、待っ

「三年A組中丸涼だ。よろしくな。」

180cmはあろうイケメンだ。って分析する前に訂正せねば

「あの」

「最後はうちね。二年A組の小林祐希、よろしくねっ。」

最近の女子高生って感じだな。

「ちなみに、部長は私、早乙女で副部長が中丸君です。」

中丸先輩が会釈をして。

「ところで、まだ君の名前は聞いてなかったね。」

と問う。やっと言いたいことが言える。

「先に言いますが俺は新入りじゃありません。」

「「「え?」」」全員が驚く。佐々木は驚くのおかしいでしょ。新入りって言ったのあんたじゃん。

「じゃあ何者?」

突然、敵意丸出しで部長が聞いてくる。

「たまたま迷い込んだだけです。」

素直に答える。

「でも、ここを知ってしまった以上、入部するしかないね。」

小林が答える。嘘だろ…

「どうせ入部するなら自己紹介しちゃいな。」

佐々木が言う。あいつ適当だな。

「二年D組斎藤瞬です。」

数秒の沈黙の後。

「部長、斎藤君はA組ですらないよ。いいの?」

中丸先輩が問う。

「例外的に認めるしかないわね。」

え?A組じゃなきゃいけねーのかよ。

「はい、入部届け。」

佐々木が当たり前のように渡してくる。

もういいよ、諦めて入部するよ…

ところで、

「ここは何部ですか?」

俺が聞くと部長は立ち上がりながら

「ここはこの学校や地域の様々な問題を解決してゆく場所。ようこそ裏・外交問題解決部へ。」

やっと面白くなってきそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ