プロローグ
ゴンッ。そんな音とともに俺は目覚めた。
「次は竹刀で起こすからな。」
古典担当の今井がそう言って再び授業を始めた。俺の名前は斎藤瞬、龍ヶ岡高校の二年生である。
「次は授業を聞いていれば解ける問題だ。」
この流れは・・・
「斎藤!解けるよな?」
やはりそうきたか
「AはBを救うために生まれた。です。」
「くそ、正解だ」
と、まぁこんな感じで俺は頭がいい。そして授業終了のチャイムが鳴り響いた。「今日開いてるか?」
チャイムが鳴り終わると同時に話かけてきた、こいつの名前は小林進 かなり馬鹿だが面白い
「すまんな。今日は部活なんだよ。」
「瞬、帰宅部だよな?」
「いいツッコミだね」
ツッコンだのは大河原洋介。かなりチャラついている。
「で、今日は開いてるんだよね?」
「いや、閉まってる。」
「そーゆー話じゃねーよ」
「今日補修無理」
「なんで簡潔にまとめたかは知らんがとりああえず了解」
俺は補修も部活もない。最近こいつらと遊ぶのに飽きてきたのだ。洋平がおのろけ話をする→進がうらやましがる→俺が流す これの繰り返しだ。なんか面白いことないかな~と思いながら歩いていたらすぐに職員室に着いてしまった。どうも職員室は好きではない。
「失礼します。今井先生いらっしゃいますか?」
「おう、斎藤か。ほらよ。」
俺は屋上のカギを受け取り。
「ありがとうございます。」
と、言いながら職員室を走ってたちさり屋上へと上がった。
「やっぱ、青空が一番!」
そう叫んだあと俺はスケッチブックを取り出した。二時間ほどで景色を描き終えた俺は眠りについた。
数分後、突如地面が揺れて俺は目を覚ました。あまり大きな揺れではなかったがとりあえず校舎の様子を見に行った。屋上から校舎に降りる階段を下りていると
見慣れない扉があった。恐る恐るその扉をあけると…