プロローグ
超能力とか、ファンタジーが好きで、突発的に書いちゃいました(汗)読んでくださると嬉しいです。
「兄ちゃん、僕たちいよいよ明日から、あの蓮董高校に入学だよ。」
「あぁ。」
「いやいや、もっと喜んでよ。まったく。」
蓮董高校、そこに入るにはある特殊な条件を満たさなければならない。それは、『力』が使えること。ただの力ではない。俗にいう、『超能力』というもの。
「……俺はお前のおまけだしな。」
「へぇ、よく分かってんじゃん。」
先程までの無邪気(に見えた)笑顔は何処へやら。弟は厭らしい笑みを浮かべた。
「俺にはお前のように秀でた力は無いからな。」
「そうそう。家の名に泥を塗らないためにも、無い『力』振り絞って頑張んなよ。」
弟は、まるで兄の能力まで吸って生まれてきたかのように、目を見張るほどの才があった。そして兄はといえば、吸われた、という表現が的を射ていて、ほぼ零に近い才しか持たずに生まれた。
「いや、家の名すら名乗らせて貰えないんだっけ?」
兄の方は家では無きもの同然で、蓮董高校入学と同時に家を出ることに決めた。すると親から新たな苗字を与えられ、事実上、縁を切られたのだ。
「…お前とこうして兄弟として顔を合わせるのは最後だな。もう話すこともないだろう。あとの荷物はそっちで処理しといてくれ。じゃあな。」
そうして家を離れた。元々、荷物を取りに来ただけで弟に会うつもりは無かった。別れを言えただけ良かったかもしれない。
「なんで言い返さないんだよ。……兄ちゃんは馬鹿だ。ほんとうに、馬鹿。」
弟の呟きは、誰の耳にも届かず消えた。
駄文ですみません。読んでくださりありがとうございました。