表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/53

五話「ノック」

 締切間近で原稿の完成を待っていた私は、時刻が遅い事もあり鬼村の言葉に甘えて仮眠をとらせてもらっていた。

 意識を手放してから一体どれくらい経ったのか、不意に目が覚めたのは物音が聞こえたからだった。コンコンとノックする音がどこからか聞こえる。音の出所を探してこうべを巡らせると、はたと窓の外に居る少年と目があった。

 少年は窓を叩いていた手を止め、起きた私に向かって楽しそうに手を振り始める。彼の口が動き、窓越しに微かに何か言っているのが聞こえるが、何を言っているかまでは分からない。

「ここ二階」

 横で机に向かっていた鬼村がぞんざいに言った。

「無視して」

 私は何も言わず静かに掛け布団を頭の上まで引き上げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ