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決められない

今は便利な世の中になり街毎に転移石が設置され、行きたい街にすぐさま行けるようになっていた。


街や国の塀や門は無なり、塀は増えてきた野生動物に畑の野菜などを食べられない様に囲う物として使われていた。


ベルセルの街チェイスの魔人族マシューは30歳、寿命が三千歳の魔人族としては子供だが、寿命百歳の獣人族や人間族にしては大人の歳だ。


マシューははっきり物を決める魔人族には珍しく優柔不断で人と上手くやれない。


だからいつも一人でダンジョンに行く。


冒険者は最下位がGランクから最高位がSSSランクまである。


SSSランクは一人、SSランクは十人、Sランクは二人、Aランクはそれなりにいる。


マシューはFランク、死なずのダンジョンに出る魔物によりランクが上下する。


今ではAランクまでのランクは、冒険者の持ってくる魔石と魔石の量で決まっていた。


マシューに現れる魔物はハイオーク、コボルトナイト、ゴブリンメイジが主だ。


魔人族は背も高く力もあり、武器を使い攻撃魔術も得意、マシューもそこは魔人族らしい。


とはいえ一人では限界がある。


回復魔術は使えないのでポーション頼り。


瀕死で吐き出されるとまた中央の湖まで初めからスタートになる。


「仲間が必要かな。

回復魔術を使える人と剣か槍が得意な人。

二人は欲しいけど。

欲しいけど、キツイ性格の人は嫌だし、怒りんぼも嫌。

命令する人も、セコい人も、勝手な人も嫌だなぁ。」


こうしてぐずぐずと考えていた。


ハイオークはたまに肉をドロップする。


オークの肉は人気あり高値がつく。


その上のハイオークは更に高値がつき、ドロップすると懐が潤う。


「湖を目指さないなら別に現状維持でもいいのかも。」


でも願いを叶える者には会ってみたいと漠然とした夢はある。


「まだ数千年寿命が尽きるまであるし、今はいいかもなぁ。」


ぼんやりしてたらゴブリンメイジの炎魔術に焼かれ吐き出された。


そしてギルド職員に助けられ一人で入るなと叱られる。


そんな日々を過ごしていた。


マシューはチェイスの街の片隅にある小さな家に一人で暮らす。


両親と弟は別の街にいて、マシューは弟が産まれた時に何故か祖父母に引き取られたが、十年前に祖父母はマシューの叔父と叔父の家に住むことになった。


マシューも来るように言われたが、のらりくらりしていたら来なくていいと祖父母を連れて叔父は行ってしまった。


それから一人暮らしだが、贅沢をしなければ新しい剣と防具を買えるぐらいには余裕がある。


「寂しいと言えば寂しいんだよな。」


誰もいない家には慣れたが、たまに無償に誰かと話したくなった。


「俺って友達一人もいないな。

思い返すと。」


独り言が増えていく。






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