統一
現在全ての国々は神聖帝国ドラゴラに吸収された。
自治領としてドアーフのチルス、魔人族のベルセル、元クレセント公国のあった領地を含めた獣人族のゼゼロ、被害は大きかったが持ち直した人間族が治めるリーガとユスタフ。
新しく奴隷解放の街デミ、人間族のオルラ、多種民族のデクスターが自治を認められた。
ダークエルフは生き残りで里を復興させている最中。
エルフ、ハイエルフは里の外へ出ていたごくわずかな生き残りが暮らしている。
精霊の森エラリノは外界から今も遮断している。
獣人の国アラックと魔術王国コジャの跡地は広大な農村地帯になっている。
閉鎖していたダンジョンはそうそうに物資不足を補う為再開を果たしていた。
名無しの街はツメナ、二番目ダンジョンはダンジョンフウリと名がついている。
神々が預かった二つの卵は無事に孵り、その後もラゴーラが卵を創り、今では龍が空を飛ぶ光景は日常になっていた。
龍達は二つの山脈で暮らす。
山脈のみ魔物が出る。
平地の森や湖には魔物はおらず、代わりに動物や魚などが生息していた。
その魔物は龍の食事になっている。
山脈の周りは塀で囲まれ魔物が出て来るのを防いでいた。
魔族のせいで少なくなった人口も徐々に増え、人の世は平和を満喫している。
短命な人間族や獣人族はもう五百年前の出来事を体験した者はいないが、長命種は経験者が多く生きている。
過去にあった人間族主義者は姿を消し、奴隷を密売する者も姿を消した。
魔物の素材はダンジョン頼りになって久しく、ドロップ品は価値も高い。
故に冒険者は増えていた。