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語り継がれたのは
昔々
この地に魔族が現れ
人々は魔族に食べられていた。
人の力では到底敵わない。
それほど魔族は強かった。
仲間を魔族に殺された一人の冒険者が
生き残った仲間と共に
魔族の城があるサラマの森の奥深に侵攻し
魔族に挑み
魔王を倒した。
その時最後の力で魔王は
何もかも溶かしてしまう瘴気を生み出し
この世から消えた。
瘴気が広がる中
人々は新たな脅威に恐怖する。
その時天使が現れ瘴気を浄化してくれた。
浄化した森は木々も生き物もなく
八つの小さな建物があるだけだった。
八つの建物は地下に出来たダンジョンの入り口。
瀕死になると入り口に吐き出される。
死者の出ない
死なずのダンジョンだった。
八つの建物の入り口の扉には文字が浮かんでいた。
最後のボスを倒し者
その者の願いが叶うやも知れぬ