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第7章 第4話 ヒロインの覚悟

〇未来




 私が仕事を終え早苗様の部屋に向かうと、早苗様とジン様がベッドの上で抱き合って寝ていました。……衣服の乱れはなし。なので過ちはないかと思いますが……どちらにせよ倫理的に、問題アリです!



「起きてください! 離れてください! 不埒です! 破廉恥ですっ!」

「未来さん、少し静かに。ジンくんが起きてしまうでしょう」



 どうやら早苗様は起きていたようです。ジンくんの髪を撫でながら、こちらに目を向けてきます。



「早苗様はこの状況で嬉しいのかもしれませんが、これを許すわけには……!」

「確かにジンくんが甘えて抱きついているこの状況はこれ以上ない幸せです。でもこれは試験2位なんていうどうでもいいものでこうなったわけではありません。決して喜べませんよ」



 そういえば食堂で悪亜様が高校に編入するとかしないとか話しているのを見かけました。それ関連でしょうか。



「未来さん、お仕事は終わりましたか?」

「とりあえず一段落は……」


「では申し訳ありませんがついてきてもらえるでしょうか」

「構いませんが……どこに?」



 早苗様が立ち上がり、衣服を整えながら言います。



「私はジンくんよりも強い立場にあります。購入したのだから当然ですね。だからといってジンくんを番犬や愛玩犬扱いするつもりはありません。助けられたら助ける。お互いの幸せのために行動するのは当然の結論です。なので」



 そして早苗様は普段のほんわかとした目を強く見開き。宣言しました。



「私がジンくんの悩みを解決します」

続編アップしました。お待たせしてしまい申し訳ございません。また、本日中にR-18版も更新する予定です。よろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いつぞやの早苗の覚醒がここに来たか。 やるときはとことんやるタイプだからなあ。
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