【その婚約破棄は】バッドエンドを約束した無名作者は、テンプレヒロインに『ざまぁ』されたい【誰のため?】
【済】6. 1,000ブクマ達成(追放ざまあ以外)
7. 悪役令嬢(婚約破棄なし)を投稿する際に、PV・ブクマを完結まで見ない(完結1日後にスコアを見て 100 ブクマ超えでクリア)
【済】8. ジャンル不問日間5位
9. ハイファン日間入り
10. 完結ブースト無しで1000ブクマ
11. 異世界[恋愛] 日間5位以内
7・9・10を一生クリアできる気がしないので中間点が欲しい今日この頃。
9の攻略を段階的に目指す、ハイファンチャレンジ編がある日突然始まるかもしれません。
11は別世界なので、とりあえず放置します。
悪役令嬢ものの1つに、婚約破棄テンプレと呼ばれるものがあります。
小説家になろうでは、物語のピークを頭に持ってくる手法が有効と言われており、流行っていった手法の1つです。
1. 身分の高い貴族(おバカな王子の場合も多い)が、元婚約者(≒悪役令嬢、主人公)に婚約破棄を言い渡す。
この理由は、身分の低い令嬢と一緒になるため(≒悪役令嬢ものの乙女ゲームヒロインなことも多い)というケースが多い。
理由には正当性のないことが多く、大抵の場合は貴族たちに白い目で見られている。
2. この婚約破棄は後先を考えないものなので、悪役令嬢を追放したバカ王子とヒロインは困ったことになる(落ちぶれる)
3. 一方、婚約破棄された令嬢は、新たな恋を見つけて幸せになる
おおむねこんな感じかなと思います。
◇◆◇◆◇
『ざまぁ』を分析しているエッセイがあります。
【(※1) 『ざまぁ』について考える -『ざまぁ』の面白さは『お約束』の面白さ】というエッセイです。
悪役令嬢もの、についても『ざまぁ』の観点から分析されており、非常に興味深いエッセイです。
悪役令嬢ものの面白さの1つは、『運命に逆らう』という部分だと考えています。
いずれは破滅してしまうキャラクターへと転生してしまったなら?
主人公は、本来の役割ではヒロインに「ざまぁ」されてしまう運命を持って生まれたキャラクター。
そんなものには負けずに、現在知識で攻略対象を助けたり、自らの力で運命を切り開いていく
悪役令嬢ものは、不幸になることを約束されたキャラクターが奮闘して幸せになる話なんです。
この面白さこそ悪役令嬢ものの原点だと思ってます。
(※1)のエッセイでは、それを【ざまぁ】になぞらえて、【運命へのざまぁ】などと表現していました。
運命ざまぁ、良い響きで好きです。
悪役令嬢ものには様々な流派があります。
破滅フラグを絶対に回避してみせる――元祖・破滅フラグ回避型!
興味があるので没落してみせます――率先没落型!
貴様との婚約を破棄するぅぅぅぅ――婚約破棄型!
取り巻きAに転生してしまった巻き添えでやばい――脇役型!
他にもあるかな、悪役令嬢もののパターン?
今では【婚約破棄テンプレ】が主流になっています。
婚約破棄テンプレ、ある意味では【運命どおりにざまぁされた後の物語】とも考えられるわけで、『ざまぁ』という観点で分析すると、やっぱり興味深いなと思います。
だって【運命に逆らうためのジャンル】が、いつのまにか運命を受け入れた上で幸せになるお話になってるわけですから。
……それとも、ヒロインによる『ざまぁ』は、悪役令嬢が婚約破棄されたことで不幸になるところまで合わせてなんでしょうかね?
そうであれば、婚約破棄後の人生を楽しんでいるだけでも【運命ざまぁ】とも言えるのでしょうか。
◇◆◇◆◇
運命ざまぁ、という言葉。
悪役令嬢が使っちゃいけないでしょう。
だって君はもう、幸せになることが約束されているのですから。
悪役令嬢ものの物語。
真にバッドエンドを約束されているキャラクターは誰なのでしょうか。
断言しましょう。
踏み台はヒロインです。
悪役令嬢ものにおいて、『ヒロイン』は【ざまぁされることを約束されたキャラクター】として描かれることが多いように思います。
乙女ゲームのヒロインとして、王子様に手を出す性悪ヒロイン。
私は「冤罪で魔族領に追放されましたが、魔王に溺愛されて幸せです!」という悪役令嬢ものの小説を書いています。
【婚約破棄型の悪役令嬢】ものです。
私の物語でも、例にもれず馬鹿王子の暴走で婚約破棄されて主人公が魔族領へと追放されます。
その中で、ヒロインはどうしようもない性悪女として描かれます。
主人公に冤罪をかけて、最後には主人公に『ざまぁみやがれ』と言い放つやべえやつです。
最後に「ざまぁ」するために。
このヒロイン、作者によって生み出され、それはそれはひっどい扱いをされます。
無名作者「おら! もっとヘイトを貯めるために愚かな振る舞いを繰り返すんだよ!」
無名作者「ちょっと頭いっちゃってるぐらいでちょうど良いんだよ。自分勝手に身勝手に動いて破滅するんだよ!」
どこまでも運命(作者)に恣意的に動かされます。
そこにはもはや人格なんて、存在しないのでしょう。
物語的に、最後に気持ち良く『ざまぁ』されてして欲しいから。
悪役令嬢ものの原作(原作ってなんだ……?)で、悪役令嬢がヒロインを徹底的に苛め抜くことにより、ヘイトを稼いで断罪シーンでスカッとするように。
それと同様に、ざまぁされる悪役令嬢もののヒロインには、ともかくヘイトを稼いでもらわなければならない。
またメタ的なことを言うなら。
婚約破棄テンプレって、割とあり得ないことを前提に成り立っているので、その歪みのしわ寄せも持ってもらうことになります。
◇◆◇◆◇
……考えててちょっと悲しくなったので、彼女たちの見せ場を増やしました。
成仏してクレメンス。
物語的には、性悪女の想いなんぞ誰も興味もないし需要もない。
さっさと退場して物語を進めるのが正解なんでしょうけど、作者ぐらい向き合ってあげないと悲しいじゃない。
メタフィクション的な考え方をするのが、根本的に好きなのだと思う。
中でも、『悪役であることを強いられたキャラクター』には愛着を覚えてしまうのかもしれない。
(※1) 『ざまぁ』について考える -『ざまぁ』の面白さは『お約束』の面白さ
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