第1話ーA うっかり
実は、これからもこの作品を続けるつもりで書いていたのですが、PCの不具合により今までのプロットや途中まで書いていた、本編がすべて消えてしまいました。こんなのでは、作者失格だとは思いますがモチベーションがすっかりなくなってしまいました。
なので一旦完結とさせていただきます。本当に申し訳ございません。
しばらくは、別の作品を書くつもりですが、この作品をこのまま終わらせるつもりはありません。いつになるかはわかりませんが絶対にパワーアップした状態で続きを書きたと思います!
どうか今後とも、この作品をよろしくお願いします。
「はぁ、どうしてこの学校は部活動加入必須なんだよ……」
僕はとても困っていた。 スポーツは何もできないし特に入りたい文化部もない。
「そういうなよ、お前だってなんかしら得意なこととかやりたいことくらいあんだろ」
「それが、ないんだよ! 天馬には野球があるからいいかもしれないけど僕みたいに、小さいころから長く続けてたものがないと部活選びは割と大変なんだぞ」
「まぁ、確かにそうかもしれんな。まぁ、なんかしら入らなきゃいけないんだし、適当に文芸部とかそこらへん入っとけよ。かわいい女の子がいて奇跡的に付き合えるかもしれないぞ」
「そんな、都合のいいこと起こるわけないだろ‼」
「でも彼女は?」
「ほしい。けどこの身長じゃむりだろうね。絶対あきらめはしないけども」
「無理ってことはない!お前くらいの身長が好みの子だって世の中にはいるはずだ」
「そんな馬鹿な160㎝だぞ」
「あきらめちゃダメだ!テニスは背丈だけじゃないって越前リョー○が山吹戦の時に言ってただろ」
「いや!?知らないよそんなの! とにかくお前みたいに190あるやつにはわかんないだろうな」
「187㎝だ‼間違えるな」
「だまれ、そんなの誤差じゃないか」
「まぁまぁ、でも彼女は欲しいんだろ?」
「ほしい。できれば20㎝位身長の低い彼女が……」
「な!?お前小さい子が好みだったのかよ」
「悪いか!? いいんだよもうどうせそんな子いたとしても僕のこと好きになるとは思えないし」
「でも彼女は?」
「ほしい」
「じゃあ文芸部だな」
「いや、なんで文芸部限定なんだよ!」
僕の名前は、上川修。幼馴染で同級生(男)の下田天馬と雑談中である。
「まぁ、頑張ってくれよ。俺は部活行くから」
「おう、頑張って甲子園目指せよ。高校球児」
「出場するのは当たり前だ。目指すは優勝よ!!」
ちなみに言っておくが、うちの高校は過去一度も甲子園に行ったことはない。
はぁ、とりあえず本当に文芸部でも行ってみるか。
☆☆☆
そんなこんなで文芸部前
そもそもうちの文芸部って部員いるのかな?まぁいいか。
トントン
ノックをすると
「入っていいわよ~」
という可愛い声が聞こえた。
「失礼します」
「君は誰?」
扉を開けるとそこには、とてもかわいい女の子がたっていた。空いている窓から吹いてくる風で髪がなびき非常に美しさが際立っている。天馬かわいい女の子がいるというところまではあってるぞ。というか、ものすごく僕好みなんだが…… 身長も見る限り僕より20㎝位低いぞ。好みドンピシャじゃないか……
これはもう…… 告白するしかなだろ!?!?!?
「僕は、上川修。突然来てこんなこと言うのはあれなんですけど……」
「な、なに?」
「僕と、つ、付き合ってくれませんでしょうか?」
言ってしまった…… 告白をし終えて僕は思った。一体僕は何をしているのだろか。実は僕はとんでもないことをしてしまったのではないだろうか?
「は?え?うん?はい?ええええええええ!? いやいやいや、ごめんなさい」
「で、ですよねぇ」
僕は、見事振られることに成功した。と、というか本当、僕は何をしているんだろう。帰ろ。
「失礼します」
僕は何事もなくそう告げ文芸部室の扉に手をかけた。
「ちょっちょっと待ってよ、上川君。あなたまさかここに私に告白するために来たの?」
名も知らない美女にあろうことか呼び止められた。というか今上川って名前で呼んでくれたな。へへ。
「いや、違いますよ。僕は部活探しで文芸部を見に来たんです。そしたらあまりにも僕好みの美少女がいるのでついうっかり告白をしてしまって」
「び、美少女っていうな!てか、うっかりで告白をするなああああ」
「なんで、美少女って言っちゃいけないんですか!」
「て、照れるからに決まってるでしょうが!!」
名も知らぬ美少女は照れながら突っ込んできた。非常にかわいいと思う。上履きの色を確認するに2年生だということが分かった。二年生、1つ年上か。どうせこのまま普通に生きてたって彼女ができることはないんだ。攻めに攻めてやる。失うものは何もない‼‼
「先輩、僕文芸部にこの部活に入ります!!!」
「はい?えぇ。それは私の身が心配なんだけれども」
「そんな、先輩の身に何かあったら僕が全力でお守りしますよ」
「いや、君が襲ってこないか心配してるんだよ!?」
「え?僕?そんなことするわけないじゃないですか」
「というか君、私に告白してきたけど。私の名前知ってるの?」
「名前も知らない君に恋をした(イケボ)」
「いや、かっこよくいってもダメでしょ。そんな人間に恋をするな!」
「しょうがないでしょ!一目ぼれだったんだから。先輩が可愛すぎるのが悪いんですよ」
「へ、変な逆切れを、す、するなぁ!」
「ところで先輩名前なんていうんですか?」
名前を知らないのはさすがにまずいと思った僕は名前を聞いてみた。
「国見未来よ。よ、よろしく」
「よろしく、お願いします。未来先輩!」