〜第3話〜 遠山さんは何かを考えていた
「じゃあここで待ってて!」
「えっ、あぁ 分かりました…」
来てしまった…今日初めて話した学校一可愛い
と言われている遠山さんの家に…
これがバレたら高校の男子に殺されるかも…
「はい! いらっしゃい!」
「お邪魔します…」
「お茶入れてくるから待ってて!」
遠山さんの部屋か… すごい…
とてもマイナーなゲームが沢山置いてある…
もしかしたら僕と同じ?
いや、むしろ遠山さんの方が多いかもしれない…!
まさか本当にマイナーなゲームをプレイするヲタクなのか…?
「結構あるでしょ!」
「へ?うわぁ! びっくりさせないでくださいよ! 」
「あぁ、ごめんね? すごい真剣にゲーム見てたから…」
「すいません…ほんとにこんなゲームが好きなんですね。」
「そうよ! この誰にも見られていなさそうなゲームをするのが好きなの! でもね…学校じゃなかなかこんなゲームのことを話せる人がいなくて…実は結構嬉しかったりするの…」
はっ! 可愛い! これがギャップ萌えか…!
「僕も初めて見ましたよ。 こんなにマニアックなゲームたくさんやってる人…」
「そう! なら良かったわ!ところで竜ちゃん…ちょっとお願いしてもいい?」
「は、はい…」
「実は私、ゲームを作りたいのだけれど…」
「あぁ、えぇー! そうなんですか!」
意外とかそんな次元を超えてびっくりした。
まさかあの遠山さんがゲームを作りたいだなんて…
「それで…もし良ければ竜ちゃんも手伝ってくれない?」
僕が、遠山さんとゲームを? 二人で?
「僕なんかでいいんですか?」
「竜ちゃんが、今朝あのゲームをやっているところを見て、誰にも注目されないようなゲームでも、あんなに楽しそうにやる竜ちゃんなら一緒に作ってもいいかなって…」
これは断れない… こんなチャンス二度とないぞ…
「わ、分かりました…」
「やった! じゃあ早速やりましょうか!」
「やるって、何を?」
「もちろんゲーム作りよ? じゃあほかのメンバーも呼ぶわね!」
ほかのメンバー? そんなこと言ってたか?
「どうしたの? あ、まだ言ってなかったわね竜ちゃんと私以外もいるのよ!ゲーム作りのメンバーがね!」
そうだったのか…そうだよな…僕と二人なわけないよな…
「じゃあ全員集まるまでちょっと待っててね!」
ここからメンバー増やしていくの大変になりそうです。
頑張ります。