〜第2話〜 なんでこうなった
「そう言えばあなたの名前は?」
「あっ、えっと僕は竜崎 冬也といいます。」
「竜崎…冬也… 分かった! じゃあ竜ちゃんって呼ぶね!」
勝手にあだ名までつけられてしまった…
そろそろ学校に着く…
校門をくぐった瞬間、登校中の生徒の視線が全部こちらに向いていることがわかった。
それもそのはずである。
なんせ僕みたいなやつと、あの遠山さんが二人で歩いているのだから…
「あの…すいません…僕先に行きますね」
「え? う、うん分かったわじゃあまた放課後に校門でね!」
えっ? 校門? こんな所で待ち合わせなんてしたら…
そうして放課後、僕はバレないように家に帰ろうと思った。
「あっ! 竜ちゃん! 遅いよ〜!」
校門近くの生徒は一斉にこちらを見ている。
「すいませんでしたぁぁぁ!」
僕は全速力で走り出した。
だが運動なんてできない僕は、ちょっと走っただけで疲れ切ってしまった。
「ちょっと待ってよ〜!」
遠山さんが走ってきた。
「なんで、走ったの?」
「い、いや、その… 人前であだ名で呼ばれるのは… しかも遠山さんに…」
「えぇ〜いいじゃない!」
「とにかく、校門で待つのと、あだ名で呼ぶの辞めてください。」
「やだ」
「やだじゃないですよ。」
「まぁいいや、じゃあ行きましょ!」
「行きましょ! って何処へ?」
「私の家よ」
へ? 何故? なんでよりによって遠山さんの家に…
「さぁ、行きましょ!」
「ちょっと引っ張らないで下さい!」
僕は引きずられながら遠山さんの家に向かわされることになった
第2話書き終えました。
誰か見てくれたらいいなぁって思います!