表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/6

第3話 他校の不良からクラスメイトを守ってみた

ゲーセンからの帰り。あまりにも景品が多すぎて全員の原付に載せても載せきらないため、原付を押してのんびり帰宅しようとしていた時のこと。


「あなたたち、一体何なんですか!放してください!」

路地裏から聞き覚えのある声は聞こえてきた。


俺がそっちに向かうと、庄吾たちも原付をスタンドで固定してついてきた。


えーと、アイツ誰だっけ.......確か、クラスメイトの、名前が大砲見たいな奴だったよな。大砲......キャノン......カノン......そうだ、志田花音だ。数人の男に囲まれている。


「アレ、玄武の奴らじゃねえか」

慎吾(庄吾たちの副リーダー的な立場の奴だ)がそう言った。


「玄武?」

「玄武西高校の連中だよ。前喧嘩した時は何とか勝ったんだけど、こっちも結構ケガ人が出たんだ。」


俺が聞き返すと、庄吾が余計な背景知識付きで教えてくれた。


庄吾たちと仲良くなったとはいえ、前の喧嘩も一応は勝ったってことだし、俺が対玄武に手を貸す筋合いは無い。だがクラスメイトが襲われている以上、見て見ぬフリをするって訳にはいかないだろう。


庄吾たちにはイージーマリオネットのウケが良いし、今日最後のお披露目といくか。


「イージ──」

「待ってくれ。イージーマリオネットは確かに強力だが、朱雀の仲間に手を出した奴らをタダで返す訳にはいかねーんだ。しかも相手が玄武とくれば......ぜってえにぶっ飛ばしてやる!」


庄吾に詠唱を遮られてしまった。

だが庄吾たちは勘違いしているようだな。俺は何も、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「俺だって玄武の奴らはシバくつもりだ。けど、それをやるのは俺たちじゃねえ。()()()()()()()()()()。」

「ならいいんだ。どっちみち、レノンが協力してくれたら百人力だからな。・・・ってレノン今何て言った?花音に......やらせる......?」

「見てれば分かる。イージーマリオネット」


イージーマリオネットと共に、花音ちゃんに身体強化魔法をかける。いくら上手く操った所で、女の子1人の力で数人の男を倒すのは不可能に近いからな。


身体強化を受けた志田花音は、玄武のヤンキーたちの急所を的確に撃ち抜いた。眉間、こめかみ、人中、喉、鳩尾。花音の攻撃を受けたヤンキーたちは、数メートル吹っ飛んで悶絶し始めた。


俺の意図がよく伝わっていなかったようなので、庄吾たち向けに解説しておこう。


「俺が原付と同じ速さで走れたのは身体強化魔法があるからなんだ。そして、その身体強化を、イージーマリオネットと共に花音ちゃんにかけた。身体強化があれば女の子が複数人をボコるのも楽勝だぜ」


こう説明するも、庄吾たちは顎が外れんばかりに口を開いて花音ちゃんを凝視したまま動かない。

どうやら説明も耳に入ってなさそうだな。


ここで花音ちゃんをイージーマリオネットから解放すると事態を飲み込めずショックを受けてしまいそうなので、花音ちゃんを路地裏から抜けさせる。すると、路地裏からこっちに向かってくる花音ちゃんを見て庄吾たちが土下座をし始めた。


「志田さん、違うんです!俺たちはただ助けに来ただけで......」

「そうそう、玄武の奴らを倒しに来ただけなんだ!」

「見逃してくれ、志田さん......」


・・・やっぱり聞いてなかったな。俺の魔法なんだからお前らを襲う訳がないだろう。

C→G→Am→Em→F→C→F→G


これはカノン進行ですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生彫り師の無双物語 〜最弱紋など、書き換えればいいじゃない〜

もしよろしければ、投票していただけると有難いです! 小説家になろう 勝手にランキング

・アルファポリス cont_access.php?citi_cont_id=924234333&s

・ツギクル ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ