アルビノ少女 登場人物(第1章)
〈ネタバレ注意〉
・ただし、それほど読んでも影響はありません。
・本文で語れなかった出来事や裏設定を含む。
【主要人物】
◦永瀬雪菜
本作の主人公。アルビノ。
地元の中学に通っていた中学生。14歳(一応)。
現在、Dランク冒険者。
異世界での名はデフォで『ユキナ=ナガセ』となっている。
ひょんなことから神に目を付けられ、異世界転移を勧められる。
幼い頃は容姿や両親のことなどが原因で徐々に暗い性格になりつつあったが、偶然出会った古本屋を個人経営するおじいさんと出会ったことが切っ掛けでポジティブな性格になった。ただし、元々なのか非常に残念な面があり、見る目がある人が見ればとても整った顔立ちの美少女なので余計に残念さが増す。
異世界に来てから初めて会ったとある家族を救ったことで(「山賊?知らんな」by.雪菜)、幸先のいい(?)異世界生活を開始する。
考え方や頭の良さは素人に毛が生えたレベルだが、“芯の部分”がしっかりしているため、咄嗟の出来事に対する判断力・行動力はかなり高い。
異世界における目的は旅行。
◦リリィ
レーヴァテイン王国の王都に住む10歳の元気な女の子。
イメージはひまわり。笑顔が素敵(雪菜.談)。
凶悪な魔物に両親と共に襲われたところ、偶然通りかかった雪菜が助けたことで慕い、「ユキナお姉さん」と呼ぶようになる。
お互いが1人っ子なのもあり、雪菜がリリィの家に居候をするようになってからは、特に甘えるようになった。
雪菜との別れの際に再会を約束した。
◦クラリス=フォウル=レーヴァテイン
レーヴァテイン王国の第2王女。14歳。
日本人と同じタイプの黒髪を持つ美少女。
裏切り者と魔王教団の幹部によって誘拐されてしまうが、牢屋の中で雪菜、リリィと出会い予想外の脱出に成功した。
将来は人員の少ない貴族と平民の橋渡しを目的とする部署で、国と王になる予定の兄の役に立ちたいと勉強中。
幼い頃から護衛のエリザベスとは仲が良く、自分の気持ちを素直に話せる数少ない友人だった。誘拐事件の後、雪菜と友人関係になる。お互いに対等な友人となりたいと雪菜のことを信頼しだした。
【レーヴァテイン王国の関係者】
◦カイル
リリィの父親。元冒険者(軽戦士)。
現在は冒険者ギルドで働いている。いろいろな意味で有名になった雪菜の関連でギルドマスターと喋る機会が増えた。
◦リサ
リリィの母親。元冒険者(弓使い)。
現在は主婦。最近舌の肥えた娘のために料理を頑張っている。
◦テッド
カイルとリサの元パーティーメンバー(格闘家)。
最近になって、現役時代に魔物に襲われていたところを助けてから好かれてしまった女性(当時は子供)と結婚。年の差夫婦。
細かいことは気にしない性格。
◦無精髭の門番
レーヴァテイン王国王都の門を護っている兵士の1人。
実はカイルたちが所属していたパーティーのリーダーの弟。兄の死をきっかけに冒険者から兵士に転職した。
◦エミリー
冒険者ギルドで働く受付嬢。彼氏募集中。
雪菜がよく利用している関係で、気軽に話せる仲になった。
恐いものが苦手で、雪菜の地雷だけは踏まないようにしている。
◦ギラン
Cランクの冒険者。ハゲ(本当はスキンヘッド)。
二つ名は【なぶり殺し】。……若い頃はいろいろあったらしい。
新人だった頃からずっと地道に努力したことでベテランのCランクにまで上り詰めた。パーティーとしての強さはBランク。
パーティーメンバーは2人居るが、ほとんどの場合ソロで活動しており、たまに大きめの依頼を集まって受けるような仲で収まっている。
年齢的にもこれ以上強くなることはなく、実力が落ちていくだけだと理解しているので、最近は新人の世話をすることが楽しみ。
◦マジェラ
ドワーフの女性。褐色ロリのオレっ娘。
王都の鍛冶屋で働いている。
服装は下は作業着の上はノーブラタンクトップという服装のため、同性でも目のやり場に困ってしまうが本人は気にしていないし、周りに注意されても直す気がないそう。そのくせ、夜に酔っ払いに絡まれると問答無用でボコボコにするため、最近では「あの格好、わざとバカな男を誘いだして制裁をあたえているんじゃ?」と、もっぱらの噂。
◦レーナ
エルフの女性。金髪糸目の爆乳。
王都で薬師をしている。たまに出張も。
おっとりした雰囲気で、伸ばすような口調なのが特徴。
実は結構な大食いだが太る気配が微塵もない。そのため、周りからは「栄養が全部胸に行っているに違いない」と思われている。
◦チェルシー
猫獣人の女性。私服はヘソ出しスタイル。
王都にあるカフェでウェイトレスをしている。
亜人組4人の中では1番普通。逆に言うと何かあると、大抵の場合で苦労する立場になってしまう。最近の悩みはお腹が痛くなった時、ヘソ出しスタイルが原因か苦労で胃が締め付けられるのが原因か迷うところ。なおヘソ出しスタイルは若い内にしかできないオシャレということで、まだやめるつもりはないらしい。
◦マオ
魔族の女性。ボーイッシュ。
王都を拠点に活動している劇団で働いている。
仕事柄なのか中性的な印象をしており、仕事場では後輩に優しく分かりやすく指導するため、実は結構モテている。
最近ではヤバイ目をする後輩の女性が増えてきて困惑。
◦クラウド
Dランク冒険者。大学生ぐらいの男性。
Dランクパーティー『彗星の光』に所属(斥候)。
同じ村出身のハルと冒険者を始めて5年経つ。現在所属しているパーティーの仲間がケガしたため、しばらく自由な時間ができたのもあって雪菜のEランク昇格試験の監督役をハルと共に受けた。
苦労人気質。斥候としての能力は高い。
とある事件から雪菜がセクハラされないように、会うたび周囲に注意を払っている。そのおかげか斥候としての腕が気付かない内に上がっていた。
◦ハル
Dランク冒険者。大学生ぐらいの女性。
Dランクパーティー『彗星の光』に所属(弓使い)。
腐れ縁のクラウドを誘導説得(?)して村から連れ出し冒険者になった。
『彗星の光』のリーダーと他メンバーに女友達として雪菜を紹介したところ、リーダーがセクハラしたことで修羅場になった――というか、雪菜が修羅になった。その関係で飲み会などで誘われるのはハルとクラウドの2人だけである。
ちなみに、その時の事件は『話題の白いルーキー、お尻をモミモミされてオーガになる! Cランク冒険者1名が重傷。冒険者ギルドのロビー半壊。ギルドマスターが異例の出撃』と、ギルドで発行される雑誌の表紙を飾るほどの話題となった。
◦エリザベス
レーヴァテイン王国直属『ヤマト騎士団』第2部隊隊長。
第2王女クラリスが幼い頃から護衛として側にいた。公的場ではあくまでも護衛騎士であるが、私的な場においては友人関係にある。
軽い身のこなしから繰り出される重く・正確な剣が得意。
クラリスを救った雪菜には深く感謝しているものの、『女騎士エリザさん“くっころ”発言問題』に関しては少しだけ根に持っている。
◦ニコラ=サザーランド
レーヴァテイン王国宮廷魔法使い。サザーランド男爵家の次女。
【水系魔法】の扱いは王国でもトップクラス。
クラリス、エリザと共に護衛の1人として王都に住む民の暮らしぶりを楽しんでいたが、雷の仮面による襲撃で生死を彷徨った。
回復後は雪菜に魔法のことを教える約束をする。
◦フィオラ
レーヴァテイン王国の城で働くメイド。
できる女な雰囲気だが、私室の中はカワイイぬいぐるみでいっぱい。同室の子は微笑ましい表情。
リリィのことをお持ち帰りしたい衝動と常に戦っている。
◦ロミナス=ウェルター=レーヴァテイン
レーヴァテイン王国の現国王。
ついに現れた転移者である雪菜の動向に気を配っていた。結果として、予想の斜め上の大金星を挙げたので雪菜への評価は高い。
◦クラウディア=ハプソン=レーヴァテイン
レーヴァテイン王国の王妃。
元々王国の貴族で、学生時代に王子だった現国王に惚れて猛アタックした。他の令嬢と違ったのは自分の気持ちを直球で言っていたことだった。
◦ジュリオ=ウィークス=レーヴァテイン
レーヴァテイン王国の第1王子。次期国王。
父親に似て家族思い。少々シスコンの片鱗が見え隠れしている。
◦エメリス=クインタ=レーヴァテイン
レーヴァテイン王国の第1王女。
近いうちに隣国に嫁ぐ予定。
◦ケイシス=エネミー=レーヴァテイン
レーヴァテイン王国の第2王子。
将来は兄の仕事の手伝いをしたいと考えている。
◦ウェルナー=ブラッドレイン
レーヴァテイン王国の王城で働くSランク冒険者。
家名である“ブラッドレイン”はSランクになった際、新たに付けたもの。
幼い頃から非常に病弱だったが同時に才能もあり、『血流操作』や『ウェポン・ブラッド』などの珍しいスキルを覚えたことで生き永らえている。
元々の二つ名は【狂血】だったが、あることが切っ掛けで【血染め】になった。
雪菜からチートスキルのことは聞いており、自分のスキルを取得してほしいと願っているが反応は良くない。
◦ユフィ
レーヴァテイン王国王都冒険者ギルドのギルドマスター。
現国王が生まれた時からいるハーフエルフ。
得意魔法は風系魔法。ユニークスキルの1つに『バリアー』を持っている。
視察のために遠出した帰り、雪菜が起こした事件の対処をする羽目になった。暴走状態の雪菜を止めるために『バリアー』を応用した囲いで雪菜の動きを封じる。
雪菜とはその後、気が合ったのかよく話をする仲に。『バリアー』のことを話した際に、雪菜がそのシンプルかつ強力なスキルに目を付けた。
【魔王教団関係者】
◦蛇の仮面
魔王教団の幹部。組織での呼び名は「蛇様」。
雰囲気や言葉から30~40代の年齢だと思われる。
組織内でも異端の立場であり、関係ない人物が巻き込まれるのを酷く嫌う。その一方で、計画に必要な犠牲は黙認している。
詳細は不明だが蛇に関係したスキルが得意な模様。裏方の仕事が多いが、その実力は間違いなくトップクラス。
偶然会った雪菜に興味を持ち、顔の仮面の救済を心で願う。
◦アナ
蛇の仮面の部下。ロケットおっぱい。
顔の上半分を仮面で隠している20代と思われる女性。
蛇の仮面を信頼して、一生ついていく覚悟がある。
◦雷の仮面
魔王教団の幹部。組織での呼び名は「雷様」。
ユニークスキル『ストック』を持つ高位の風系魔法使い。
最初から人格破綻者の傾向はあったが、魔王教団の幹部になって完全に頭にのった。そのため、1人称も「オレ」から「オレ様」に変わった。
油断せずに最初から本気を出せば、ユニークスキルが無くても十分すぎるほど強かったのだが……
◦顔の仮面
魔王教団の幹部。組織での呼び名は「顔様」。
ユニークスキル『変幻自在の顔』を持つ魔王教団の中でも重要な立ち位置にいる存在。
今のところ若い女性であるだろうことしか分かっていない。
どうやら何か問題を抱えているようだが……?
◦ルミアン=ザッカニーア
レーヴァテイン王国の侯爵。魔王教団と繋がっていた裏切り者。
強欲で野心を持っていたが、それを周囲に一切悟らせなかった。
雪菜のせいで失敗が重なった果てに……
【その他】
◦メガネの神
雪菜を異世界に転移させた神々の1柱。
最近、事あるごとにタンスの角に小指をぶつけて悶絶している。
◦アロハシャツの神
???を異世界から地球に転生させた神。
イケイケな雰囲気の初老だが、そのせいで仲のいい神は少ない。
◦ヤドカリ
ただのヤドカリ……のはず。
◦日下部剣二
数百年前に異世界に転移された高校生だった少年。
後のレーヴァテイン王国初代国王。好きな食べ物はカレー。
日記でしかその人物像を知ることができないものの、かなりアレであると雪菜は予想している。
少しだけ自分に似ている気がしたが、考えるのをやめた雪菜であった。
◦古本屋のおじいさん
小学生の頃の雪菜と出会った老人。古本屋を個人経営している。
若い頃に亡くした娘とよく似ていた雪菜を放っておくことができず、実の家族のように接した雪菜にとっての恩人。
雪菜のサブカルチャー知識は大体この人が原因。
◦雪菜の両親
実の娘をどうしても素直に愛することができなかった。古本屋のおじいさんのことはとっくに知っており、影で感謝しつつも、もう自分たちに娘を愛する資格はないと余計にギクシャクする家庭にしてしまった。




