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【箱】詩

月湖水盤之乙女

作者: FRIDAY
掲載日:2015/09/20

 

 月夜の晩に舞う乙女

 何者もいない湖にひとり

 白衣しらきぬの裾を翻し

 伴奏もなく風を纏う


 鏡の如き湖面に彼女の他に波はなく

 彼女の一足ひとあしが波紋を打つのみ

 音もなく


 月にかかる雲はなく

 真円に黄金


 観る者の姿はない

 ただ金円の照らすのみ

 風は吹かない

 乙女の袖の振るうだけ


 静謐な空間に動くものの姿はなく

 ただ乙女の影が躍るのみ

 声もなく


 月に一点の曇りなく

 深遠に白銀


 月空つきそらを映す中心で

 高き女神を天に戴き

 そのかんばせに笑みを湛え

 玉響たまゆらに吐息



 誰が為に君は舞う

 誰が為に君は舞う

 誰が為に君は舞う



 誰が為に君が舞う

 月だけの見るこの水盤で

 もう誰もいないこの世界で


 


ゲッコスイバンノオトメ

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― 新着の感想 ―
[一言] 寸評でなく感想です。 劫を数える天女を思いました。キトラ古墳の絵のような女性が舞っている。 誰が為に。きっと月を見上げたすべての人のためなのではないかと思いました。 見てみたい光景です。
[一言] ジャンル 詩 一致 寸評 綺麗です。何かを思う前に、これは綺麗だなぁと思いました。そして、哀愁や虚しさも。 文章◎ 表現 少し古い文体だったぶん、姿や空間という言葉が引っかかるように感じ…
[一言] ジャンル 詩 寸評 悲しい詩だ。覆水盆に返らず。 文章◎ 表現 覆水盆に返らずをテーマにした詩だと判断しました。上手い。こんな夢を見たいが悲しすぎる。 総合 狙ってるところにはクリーン…
2017/04/21 10:09 退会済み
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