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ひと時の逢瀬ー1

「次に会えるのは半年後だね。日本で志恩が帰って来るのを待ってるから…」


「わざわざ、アフリカまで来てくれてありがとうな…。この一週間楽しかったよ」


「私こそ、ありがとう…だよ。志恩の職場とかを見ることができたおかげで、NGOがどんなもので、どんなことをやっているか、よく分かった」


「そうか…、それはよかった。ななみからも、うちの親父とおふくろに元気にやっていると伝えといてくれ!」


「分かった。義父さんと義母さんにも伝えておく」


「あっ、そろそろ行かないと、飛行機に乗り遅れるぞ…」


「そんなの分かってる…。だって、半年ぶりだよ。そして、また、半年会えなくなるし…」


「ななみ…。なんか、悪りいな…。俺がわがまま言って、海外に飛び出したばっかりに…」


「あ〜、志恩はずるいな…。そうやって、いつも私を悪者にする。まあ、いいや…。せっかく、アフリカまで来るなら、ヨーロッパに一緒に行こうな…って言って、旅行プランを作ってくれたのは、志恩だし…。仕事で行けないのは仕方ないけど…。本当は私よりも志恩の方が会いたくて仕方なかったくせに…」


「ば、馬鹿言うなよ…」


 ななみが志恩をからかうと、すぐに志恩は顔を真っ赤にする。すぐに顔に出るから嘘をつけないのは嫌だ…と志恩は言うけど、ななみは志恩の嘘付けないところが好きである。


「もう、照れちゃって…。志恩のそう言う所、かわいい〜」


「いいから、早く行けって! 本当に間に合わなくなるぞ!」


「はいはい、では、行ってきます! バイバ〜イ」


 ななみはそう言うと、がら空きの保安検査場に入った。金属探査機が反応しなかったので、保安検査員のボディーチェックはない。手荷物もあやしいものは入っていないので、手荷物もすぐに戻って来た。

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