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37 決闘なんです

「本題も何も、俺と決着をつけろ。ただ、それだけの話だぜ?」


 この馬鹿は、果たして何を言っているのだろう。冗談かと思い来てみたら、本気でそんなに馬鹿馬鹿しい理由だったとは。


「なんでまた急に」

「いや何。少し、色々あってな」

「その色々の部分を説明してくれよ」


 こいつが、リゲスがこうやって話をぼやかすときは、大抵裏に大事が待っている。大国から売られた戦争を買うから参加しろだとか、酷いときなんか、神々での戦いに参加しろだとか。そんなものばっかりだった。


「いいじゃねぇか。俺とお前の仲だろ?」

「別に特別な関係でもないし、だからと言って戦う理由もないだろうが」


 呆れてそう言うと、痺れを切らしたのか、足をダンと一度踏みつけてから、突撃してきた。


「だぁぁ! いいから、さっさとヤるっつってんだろ!」

「うおっ!? せめて場所を変えろ、この馬鹿!」


 咄嗟のことで反応が遅れたが、何とか身を捻ることでそれを躱す。勢いのあまり、後ろにあった趣味の悪い扉に、顔から突っ込んでいったリゲスだが、何事もなかったかのようにこちらに振り返ると、途端に不機嫌そうになった。


……何故だ。何故、こんなことになった。

 俺は言われるがままに付いてきただけなのに。それなのに、なぜこんな目に合う。


 龍神リゲス特有の細長い獣のような目で、ギラリと睨まれ、思わず萎縮してしまいそうになる。駄目だ。この程度でビビるな。訓練の時は、もっと酷かっただろ。この程度なら我慢しろ。


 『輪廻のローブ』をはためかせて、いつでも戦闘が出来るよう、拳を構えた。いつものファイティングポーズだ。


「やっとヤる気になったか! 場所を変えろ、だったか? なら、久しぶりに使うぜ、《テレポート》!」


 リゲス除く3人が驚きの声をあげたのは、突然俺たち全員を光が包んだからであった。


 この光と、リゲスの言葉。恐らく、これは転移だ。空間魔法が失われた今となっては、転移というのは珍しいものとなってしまったが、それでも存在しないわけではないわけで。リゲスはそれを使ったのだろう。


 独特な浮遊感に襲われた。随分と慣れたものだが、その先に見えたのは、何もない空間だった。

 俺たちが立っているのは、青と白を混ぜたような色の、透明の足場。その足場の端と上を結んで、同じような色のドームが形成されている。かなり広い。少なくとも、東京ドームよりは。東京ドーム何個分とかは分からないけど。


 俺たちのいるドームの中は至極平和なものだが、外では随分なことになってしまっている。オーロラのようなものが瞬き、蜃気楼のように歪み、時折外の世界が垣間見える。


 ここは……。


「いいだろ、『狭間の闘技場』だ。ここなら、どれだけ暴れたって壊れねぇぜ? ……多分」

「多分ってなんだ、多分って!?」

「俺が神力で作ったんだ。完璧に決まってんだろ」


 ここは『狭間の空間』。空間と空間の、その名の通り狭間に位置する空間だ。中は非常に曖昧な存在で、誤って迷い込んでしまえば、2度と出てこられないとされる。迷い込むことすら滅多なものだが。

 そこに、闘技場を作ったというのか、こいつは。このドームのことだな。なんてことをしてくれる。


 狭間の空間は、俺にとって天敵だ。俺にとって、というよりも、空間魔法にとって、だろうか。

 さっきも言っただろうが、狭間の空間は、空間と空間の狭間にある。そのせいで、内部の位置情報や空間の座標情報なんかがブレて、非常に把握しづらいものとなっている。

 俺の空間魔法は、空間の座標を把握して、そこに作用させるものなので、座標が揺らいでしまうこの場所では、殆ど戦力外通達に等しいものをされてしまうのだ。


 俺はこの空間のことを、天敵フィールドと呼んでいる。


「狭間の空間に闘技場を作るって……。リゲスも案外無茶苦茶だね……」

「そうなのか?」

「うん。すっごい難しいことなんだよ」


 後ろで詳しくはないのであろうトリニアが呆然とリオーネに聞いていたが、これは難しいどころの騒ぎではない。ただでさえ曖昧な狭間の世界なのに、そこに、小さな空間を作ろうとしているのだ。相当な器用さが求められることであろう。想像もつかないほどの。

 多分、視認することすら難しいほど小さな穴に、これまた細い細い糸を通すようなものだ。常人には不可能なことで。


 こいつは、人ではないけど。


「空間と空間の狭間に作られた空間だから、ちょっとやそっと……というか、普通なら壊れないはずなんだけどね。ハクハとリゲスなら別かもしれないけど」

「何故だ?」

「ほら、あの2人、理不尽でしょ?」

「ああ、そういうことか」

「こらそこ、納得してるんじゃない」


 確かに、リオーネの言う通り、狭間の空間内に作られた空間なのだから、性質上は狭間の空間と同じものだろう。リゲスの自信もそうだが、普通では壊すことなんて、出来るはずがない。それをやってのけてしまうのが、俺とリゲスだと言うんだ。理不尽じゃない。これは、殆どリゲスのせいだ。


「ハクハ、さっさとヤろうぜ。体が疼いて堪まらねぇんだ」

「この戦闘狂が……。言い方が一々エロいんだよ……」


 体をくねくねと揺らしながら、胸や股の辺りに手をやって顔を火照らせているリゲス。台詞とこの見た目だけを取れば、非常に目に悪い光景になっていることは間違いない。


 誰にも聞かれないようにポツリと零して、故意ではないその誘惑に打ち勝つ。

 正直、リゲスは可愛い。見た目中学生くらいの俺っ娘巨乳娘だ。本当に、性格がこうでなければ、十分に世の男どもを落とせるレベルなのに。残念で仕方がない。


「リオーネ、トリニア、邪魔すんじゃねぇぞ?」

「そこに入る勇気はないよ」

「陛下がそう仰るのなら」

「完全に準備完了してんのかよ……」


 戦う気満々なリゲスの様子を見て、半ば諦めた。腹を括ったと言い換えることも出来るだろう。


 あい分かった。もう、こうなってしまったこいつは止められない。誰にも。


 なら、それを『力づく』で止めてやろうじゃないか、俺が。決着をつけたい? 望むところだ。


「行くぜ?」

「もういいよ、来い。殴り飛ばしてやる」






 向かい合った。目と目で語り合い、そして、これから拳で語り合おうとしている。


 リゲスは動かない。ピクリとも、指の先も動かさない。動いたら死んでしまう。そのような空気さえ流れ始めていた。


……が。


「ふんっ!」

「甘ぇな、おい!」


 先に沈黙を破ったのは、俺だった。転移が不安定だと分かっている以上、それに頼りっきりになることは出来ない。距離を詰めるのも離すのも自力だ。


 真っ直ぐに放たれた突きは、軽々しくあしらわれてしまう。顔の横で滑らかにいなされた拳を気にも留めず、そのまま裏拳を放つが、それもあっさりと止められてしまった。


 次はこちらの番だと言わんばかりの気迫を受け、瞬時に離脱することを決断したが、少し遅かった。リゲスの手が眼前まで迫っており、上体を後ろに倒すことでそれを避けたのだが、それは明らかな隙だったために、足払いをかけられてしまう。


 足を跳ねあげられ、そのまま倒れそうになるところを、バク転の要領で受け身を取る。咄嗟のことだったけど、なんとか出来た。


 こいつ、硬くなっていないか。300年前よりも、遥かに。割と力を込めた一撃、いや、二撃だったんだけど、ああまであっさりと防がれるなんて。ヘリオスもそうだが、こいつら、俺がいない間にかなり強くなってやがる。それに加え、俺の強さは殆ど変わっていない。優勢か劣勢かで問われれば、劣勢だ。


「どうした、ハクハ。弱くなっちまったのか?」

「お前らが強くなりすぎなんだよ。こちとら数年のブランクがあんだぞ……!」


 元は最強と言われていた俺だが、こんなものでは、最強には程遠いだろう。ヘリオスやリゲスのほうが強いのは、火を見るより明らかだ。


 そして、恐らく、きっと、こいつは全然本気じゃない。こっちは必死になってるのに、今の攻防だけで分かった。焦りも何も感じない。強いて言うなら、余裕というものがあった。


 何かおかしなことでもあったのか、リゲスは妙に疑問げな顔になった。


「《龍天》は使わねぇのか?」

「侵食が進みすぎて、穢れが溜まってんだよ。浄化しなきゃ、使ってられん」


 今は痣も出てきていないが、もう一度使えば、それこそ命に危険が及ぶレベルに達してしまうだろう。それほど、あれは危険な技だ。再召喚された当初は行けるもんかと思っていたけど、案外やばかったから。


 あれは本来、人の手に余るものだ。使っているのは魔力じゃないし、人の肉体では発動する時点で崩壊してしまう。仮に発動出来たとしても、逆流する力、『穢れ』で、肉体が汚染、侵食される。


 だから、昔の俺は、穢れが溜まるたびに、こいつにその穢れを祓ってもらっていた。浄化というやつだ。《龍天》は名の通り、元はと言えば『龍』の力だ。龍の神ならば祓える。そういう理屈だ。


「んだよ。んなこと、先に言やぁ浄化してやったのに」

「何度浄化してると思ってんだ。それで表層の穢れは取れてるかもしれないけど、深層部分に溜まった分は無理だ。仮に浄化しても、もうそろそろ限界だろ」

「俺の見通しでは、後数百年は大丈夫だったはずなんだけどな?」

「向こうに帰った後のことを考えてなかっただろ。こっちと向こうじゃ、侵食の進みも違うぞ」


 あっさりとは言ってくれるが、穢れとは祓っても完全には祓いきれないものだ。表層面での軽い穢れは落とせるが、深層部分、肉体の奥深くや、魂にまで手が伸びている穢れに関しては落としきれない。


 そういうものが積もり積もって、今の状況が生まれた。


 話を聞き飽きたリゲスが消えて、次の瞬間には目の前に現れる。

 目にも留まらぬ速さでの連続攻撃。それを打ち落とす。反撃だと言わんばかりの攻撃を浴びせるが、効かない。拳と拳が打ち合わさって、火花のようなものが散っているのが見えた。


「いって……ぇな、おい!!」


 押し出すようにしてリゲスを除け、そこから退避すると、魔力を圧縮して準備を始めた。


「ざっけんなよ、やられてばっかでたまるか……っ!」

「おっ……」


 リゲスも察したのであろう。今までにないくらい気張り、警戒している。


 そうだよ、お前の大好きな、あの技だ。


 準備完了。圧縮された魔力は、目に見えるくらいに揺らいでいる。今にも暴発して、中身が溢れ出してしまいそうだ。


 右腕を引き、左足を一歩踏み出す。反動で吹き飛ばないように右足を軸にして体を支え、突っ立って防御の構えを取っているリゲスに狙いを定めた。


……そして。


「『ガングロアー』ァァアッ!!」


 正真正銘、最強の一撃だ。まだ検証を行っていないアレと違って、威力に確実性がある『ガングロアー』。魔力で代用した紛い物であっても、ヘリオスの《遮断》をぶち抜いた一撃だ。


 閃光が轟き、真っ直ぐにリゲスに向かって伸びていく。これならば、ダメージどころか、勝利への一撃に繋がるはずだ。



 だった。



 その直後、リゲスの小さな呟きは、俺を絶望に突き落とすには十分すぎる威力を誇っていた。


「……なんだ、こりゃあ。俺の(・・)技を与えてやったってのに、こんなに弱くしちまったのか?」


 どこかイラつきながら、そう言った。


「なら、もういっぺん、その目に焼き付けとけ。本物をな」


 防御の構えを解き、先の俺と同じようなポーズを取る。閃光は尚も突き進むが、幾分か、動きが遅くなったように感じた。閃光だけではなく、世界全てがスローモーションに見えた。


 ああ、この現象は知っている。走馬灯というやつだ。死が迫ったときに起こる、あれだ。


 リゲスの右腕が淡く輝く。彼女の背後に、巨大な龍の影が見える。







「『龍神滅槍(ガングロアー)』」







 そこから放たれたのは、龍の神による『滅び』。触れたものを全て滅する、槍の如き光。俺が撃った『ガングロアー』を呑み込み、消し去り、そして突き進んでくる。


 ビリビリと痺れる体を無理矢理に動かし、何とかその射程圏内から外れようとする。莫大な威力を誇るリゲスの滅槍は、けれど範囲が狭かった。本気で回避すれば避けられる程度には。


 回避した俺のことを構いもせずに光は進んでいき、そして、ドーム状に展開されていた狭間の闘技場の端に到達した。そこで止まるかと思われたが、そこは龍神の力だ。そのまま貫通していった。砕けたガラス片のようなものが飛び散って、そこら中に舞う。


 これが、本家の『ガングロアー』。龍神だけに許された秘技。俺が使う『ガングロアー』は、あくまでも俺が使えるように改悪したものだ。


 必死で回避しようとしていた俺の様子が、そんなにもおかしかったのか、リゲスは腹を抱えて笑っていた。


「どうだ、懐かしいだろ?」


 懐かしいもんか。今実際に死にかけたのに、そんなまともな感想が出てくるはずないだろ。


「あっぶねぇもん撃ちやがって……!」

「お前も人のこと言えねぇだろ」


 笑いが収まったリゲスは、平静を取り戻し、落ち着いて言った。


「それにしても、《龍天》も使えねぇ、『ガングロアー』も格落ちしちまってるとなりゃあ、万策尽きたか?」


 確かにそうだった。《龍天》は使えないし、『ガングロアー』はあいつ曰く劣化してるらしい。少し前の俺なら、打つ手はなかっただろう。


「尽きてると……思うか?」

「お前の体のことは、俺が一番よく知ってる。足先から頭の天辺まで、全部な。何度交わったと思ってんだ」


 交わったってのは浄化のための検査のためだろうが! 変な言い方すんな!


 リゲスのその言い分に、流石に頭にカチンと来た。これはもう、言いたいことを言ってやらねば気が済まないし、それがあいつのためでもあろう。


「お前……さっきから一々誤解を招きそうな言い方しすぎなんだよ!」

「あん? 何が誤解だってんだ?」


 鈍感というか、そういったことに知識がなさすぎるのか、気づいていないリゲスに、後ろで呆然と立ち尽くしていたトリニアの方へ指差して気づかせようとする。


「え、陛下、まさか、ハクハとそのような関係だったので……」

「ほら見ろ! 何も知らないトリニアが、俺とお前がそういう関係かもしれないって勘違いしてるだろ!」

「そういう関係ってなんだよ。何を誤解してんだ?」


 ここまでしても分からんか、こいつは。その上で、全てを知っているリオーネは何ともないが、事情を知らないトリニアはその頭の中で妄想を加速させてしまっている。


「陛下、まさか、ハクハの『愛人』だったので?」


 あっさりと。本当に、あっさりと、トリニアが爆弾発言を投下してしまった。


 龍神リゲス。強さもあり、男勝りな性格ではあるが、それも1つのカリスマ性と捉えるならば、ある意味完璧すぎる女だ。


 だが、1つだけ弱点があった。男勝りな性格ゆえにか、はたまた別の理由からか。


「あい、愛人!? んなわけねぇだろ! そんな、は、破廉恥なこと出来るかぁっ!」


……呆れてしまうだろう? こんな奴が、実は『R-18』に全く適性がないのだ。知識もない、経験もない、その上初心すぎてよく分からないことになる。あり得ると思うか?


 途端に沸騰したように顔が真っ赤になり、頭の頂から煙を放出しだしたリゲスは、呂律が回らない中、何かを叫ぼうとしていた。そんな様子が、本当におかしくて堪らない。


「何でお前は、そんなに男勝りのくせに初心なんだよ!」

「うっせぇ! もう一発喰らっとくか、あぁ!?」

「逆ギレが酷いんだよ、おら!」


 額と額をくっつけて暴言を吐き合う、不良スタイルになったリゲスだったが、直ぐによからぬことを想像したのだろうか。更に顔を真っ赤にして黒いあいつみたいに後ろず去ってしまった。


 俺とは距離を取った状態で、口をパクパク彷徨わせて、1人で頬を押さえながら何かを呟いている。こいつは一体、何をしに来たんだっけか。決着をつけるとか言っていたはずなんだけどさ。


 見れば、トリニアが『してやったり』な表情でほくそ笑んでいた。それを見て、リオーネ共々溜息をついた。この似非地龍、分かっていてわざとやりやがった。後でお仕置きだ。



 リゲスをこのままにしていてもよかったんだけど、それではいつまで経っても事が終わらないために、早々に立ち直らせることにした。


「はぁ……。まあ、万策尽きたのかって聞かれれば、そうだな、可能性は残ってるぞ」

「か、可能性だ?」


 幾分かマシになった顔で、こちらに聞き返してくる。こいつ、戦う気はあるのだろうか。


「ああ。お前はまだ知らないだろうけどな。俺の、『新しい能力(・・・・・)』だ」



 しかし、俺がそう言った瞬間に、あいつの纏う空気が一変した。ほんわかしたものから、緊迫感のある、剣のようなものへと。


「新しい……能力だと?」

「そうだ。後悔するなよ? 自分で言うのもなんだが……」


 怪訝そうにしているリゲスに告げて、少し溜めてから言い放った。


「……こいつは、強いぞ?」




 右手のひらから右肩に移動した刻印が、真っ黒な光を放って、堂々たる姿を晒している。ヘリオス戦の頃とはまた姿形が変わっていて、少し大きくなった。そこに書いてある文字も変化していて、能力の内容としては段違いになっている。


 俺も、この段階まで進んだときには驚いた。特にこれといったこともしていなかったのに、気づいたらこの状態になっていたのだ。俺が《龍天》に迫る力だと言ったのも、そのためだ。


「こりゃ、なんだ……?」

「驚いて、喜べ。『レベル3』になってからこれを見せるのは、お前が初めてだ」


 俺から溢れる何かを感じたのか、リゲスが警戒を強める。だけど、俺から言わせてみれば、それはダメだ。これを警戒するなら、まずそれよりも先に、発動を邪魔すべきだった。


——起動術式、展開。


——展開完了。異常なし。


——力の暴走。問題なし。



 自身で自身の能力のチェックをして、問題がないことを確認すると、ゆっくりと、発動のための『鍵』を紡いでいった。












「……『汝、我が手足となりて、舞え。黒曜』」


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