2章 人物紹介
これの前に1話あります。そちらを先にお願いいたします。
『今回からは、人物紹介だけでなく、ちょっとした用語説明や設定説明も入ります。ご了承ください』
『え? 口調が変わってる? ちょっと調子乗りすぎて怒られた』
・水無月 白羽
詳しい説明は既出なのでカット。当時のハクハはまだ、最強には至っていない。
・リオーネ
彼女が魔法を使えなかったのは、過去のトラウマのせいで、外側に殻……もう1人の自分を作っていたせいだと思われる。
・リリィ
性別 ♀
種族 妖精族
年齢 ???
身長 170.2cm
特徴 母性溢れる妖精王様
好き/嫌い 彼、果物/意味の分からない動物
ハクハとリオーネの出会いの章である0.5章で、恐らくハクハの次に出番が多かったであろう女性。その正体は、妖精王。王という名が付いているが、実際には女王。
使用するのは彼女特有の魔法であり、白銀の弓を作り出す、《天乃弓》。矢には様々な種類があり、作中で使用したのは、命中した魔法を打ち消し、それが生命体なら一定時間魔法を使えなくする《封魔の矢》。特殊な効果などを捨て、単純な物理火力のみに特化した《断つ弓》。彼女の持つ中でも最強に部類される《天翔る光の矢》。
彼女自身は、妖精王の位に座する際、同じ妖精族に裏切られていた。本人はよくあること、と切り捨てているようだ。
当人は過去に、『見守る』とは言っていたが、ハクハが地球に帰る際、どうやら、熱烈な告白をしたようで……?
個人の戦闘能力としては、測定が効かない。近接での戦闘能力は低いが、中距離から遠距離にかけては、随一のもの。
『ちょっと、何を暴露してるの……!』
『い、痛い痛い! 首が、砕ける……!』
『わ、私はもう、ケジメを付けたんだから。見守るわよ、ちゃんと』
『その割には泣きながら抱きついtぎゃぁぁあああ!』
・ミリア
性別 ♀
種族 妖精族
年齢 ???
身長 167cm
特徴 ふくよかなおばさん
好き/嫌い 料理/なよなよした男
リオーネ行きつけのクレープ屋の店主。妖精たちの間でも、それなりに有名な料理人。今はクレープばかり作っているが、昔は幅広い料理を手がけていた。
彼女自身は魔法に秀でていないため、戦力としては期待出来ない。が、その手で作ったお菓子や料理で、皆を癒すことが可能だろう。
『大丈夫かい、あんた』
『首が……死ぬ……』
『ほらほら、妖精王様をからかうから。待ってな、今薬を持ってくるから』
『あ、ありがとう、ございます……』
・バリス
性別 ♂
種族 遣い
年齢 ???
身長 172.4cm
特徴 戦闘厨
好き/嫌い 相手をからかうこと/弱い奴
ハクハたちの前に現れた、赤毛の男。ヘリオスやリィーサたちと同じ、『遣い』だった。
本編には出てきていないが、彼の能力はかなり反則級のもの。攻撃を曲げていたのは『結果干渉』。ダメージを反射させていたのは『幻痛』というものだった。
『結果干渉』はその名の通り、結果に干渉するもの。ハクハのパンチやリリィの弓の『攻撃自体』にではなく、自身に命中するという『結果』に干渉し、『当たらない』という結果に書き換えることで、その攻撃を異常な方向に捻じ曲げていた。
その分制限も強く、誰かに触れている、触れられている状態では発動出来ず、自分に直接影響がある結果にしか干渉出来ない。また、その原因となる攻撃などを視認していなければ発動は不可。
『幻痛』はそのまま、幻の痛みで、相手の脳に直接干渉するもの。相手にとって印象深い『今から攻撃しようとしている部位』に、そのまま痛みを与えるというもの。要は錯覚である。一度やかんで火傷をした人が、冷たいやかんを触った時に火傷をしてしまうという事例がある。それと同じような原理で、脳に痛みという錯覚を刷り込ませてダメージを反射しているように見せていた。
これにも制限があり、効果のある相手とない相手がいる。ハクハ、リリィはともに効果ありだったが、錯覚などに耐性のある人間には効かない。また、この能力は『攻撃すればダメージを反射される』という錯覚が強ければ強いほどに効果を増すので、そういった錯覚を振り切ったものには効果がない。
敵には厳しい男だが、その反面、仲間や同族には優しいというギャップがある。ギャップ萌え。ヘリオスとは遣いになった頃からの仲であり、親友とも言える仲であった。
ハクハとの戦闘で分身体が破壊され、本体で目覚めるも、その後、天上神の命令によってやってきたヘリオスに殺される。が…………?
『ギャップ萌えだぁ?』
『そう言うらしいですよ』
『人間たちの考えていることはよく分かんねぇな』
『私もよく分かりません』
・ヌィアーザ・リジェクシア
(偽名:ヌィアーザ・リンドナース)
性別 ♂
種族 遣い
年齢 ???
身長 172.4cm
特徴 謎に包まれている
好き/嫌い ???/???
現状、一番の謎キャラ。能力や目的、何故人族の国の国王だったのかなど、全てが謎に包まれている。
ハクハが2度目に召喚されている今、生きているのか死んだのか、それすらも不明。
血に染まったような赤いローブに、顔中に走ったシワ、常に怒ったような顔に、渋めの声という、古風な家の厳しいおじいちゃんのような見た目をしている。
『…………』
『あ、あのー……』
『……また、出番が来たら話をしよう』
『は、はぃぃ! ……行ってしまった』
・超長距離観測鏡
アーティファクトの一種。見かけは巨大な鏡だが、その実、魔力を通せば使用者が望む場所を写すという、破格の性能を誇る道具。
・遣い
現在判明しているのは、ヘリオス、リィーサ、バリス、ヌィアーザの4人。天上神という存在の配下だということは分かっているが、それ以外はまだ秘密にしておこう。
・妖精族
魔法に秀でており、寿命が存在しない。また、男という性が存在しないという、一部では空想上の種族だとされてきた者たち。ハクハが彼女たちと仲良くなれたのは、かなり幸運なこと。
・世界樹ユグドラシル
北の大陸に生えている、【ガルアース】の仲で最も巨大とされる大樹。樹なのかどうかすらも怪しいとされ、その先は神々の楽園に繋がっているのではないかという説もある。
・甘くて酸っぱいゴイチソースのクレープ
ミリアの経営するクレープ屋の中で、根強い人気を誇る商品。現在では中に入れる具を自分で選べるという、彼女の店の中でも少々特殊な商品の一つとなっている。提案者として、ハクハの似顔絵が店内には飾られている。作者はリリィ。かなり上手い。




