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19 空中戦、終了

うっ、リアルは厳しい……

 時はまた戻る。ハクハが刻印の能力に気付き始めた時点に。




「……なる、ほど」


 刻印が纏っている右腕を右へ、左へ動かしてみる。刻印には何の変化も見られない。


 右腕に纏っている刻印を、思考を切り替えて動かそうと企んでみる。動かす、というと語弊があるかもしれない。正確に言えば、『攻撃』や『防御』。

 

 するとどうだろうか。俺が『伸びろ』と考えると刻印は伸び、『尖れ』と考えると刻印は尖るではないか。さらには、『盾になれ』や『集え』という風な命令にでも反応する。


 これが、この《黒曜》の能力。俺が考えた通りに、バラけた刻印たちが動き、変化し、対応する。果たしてそれだけなのかどうかは怪しいところだけど、だとすれば、この状況を一気に変えることも、不可能じゃない。


 さっきは、そうか。もしかすると、頭の片隅で『あの槍を破壊しろ』とでも考えていたのかもしれない。この能力に、無意識に語りかけるように。


「はは、ははは……」


 これは実に、俺好みの性能ではないか。《龍天》が使えない今、新しい戦力というのは、非常に嬉しいものだ。それがたとえ、ほんの微々たる力しか持っていなかったとしても。


 右腕を振り、タイムラグを測る。俺が『こうしたい』と願ってから形として発露するまで、そうラグはない。精々コンマ数秒だ。


 これはなんとも、使い勝手の良い能力だ。それに加え、中々の威力に防御力を誇っていると見た。ヘリオスの闇の槍をいとも容易く砕くことが出来るほどには。


「やはり、君は面白いね、ハクハ君」

「ああ。俺も面白くて仕方がないよ」


 魔法が使えなくなるというデメリットも、これだけで戦術に幅が出ると考えれば安いものだ。そもそも魔法なんて空間魔法以外に使えないし。


 宙にある足場の上を、一歩、踏み進める。そして《黒曜》を纏っている右腕を前に、左手は顔の前に来るようにする。構えもへったくれもない。喧嘩で磨き上げた技術だけが頼りだからな。


 そして、動く。


 転移が使えない状態で、転移と見間違うほどの速度。気分が高揚しているのか、いつもよりも身体強化の乗りがいい。


 一秒とかからずに距離を潰した俺は、当然といった顔をするヘリオスの、その顔面目掛けて拳を突き出した。


「無駄だと思うけどね」

「そうだな」


 拳は、黒い何かに止められていた。こいつの能力の一つ、『遮断』。あらゆるものを遮断し、自身を守るための能力。オンオフが切り替えられる便利で反則くさい能力だ。


 だけど、それゆえに弱点もある。オンオフが切り替えられるということは。


「ふ——っ!」

「おや」


 ヘリオスに近い部分にあった刻印が伸びて曲がり、その後頭部へ突き刺さろうとした。

 そう。オンオフが切り替えられるということは、逆に言えば、『オンにしなければ発動しない』ということだ。目の前の攻撃に集中している今なら、完璧に不意打ちだった後頭部への攻撃には、対処出来ないはず……



「不可能だと、思ったかね?」

「っ!」


 やっぱり、一度見られているからか、効力は薄かった。伸びた刻印が何かに阻まれている感覚を感じる。

 この攻撃なら対処出来るはずがないと、そう踏んでいた。










 と、そう思うだろ?


「! これはっ!」

「くく、バァーカ。防がれることは予定に織り込み済みだよ」


 伸びて後頭部まで行った刻印は、そのまま面積を広げてヘリオスの頭を圧し潰そうとする。圧し潰すのが目的なわけじゃない。こいつをここから動かさないためだ。


 こいつの『遮断』には、もう一つ弱点がある。能力の制限だ。それが、『展開出来るのは自身の体から5cm地点限定』だというもの。

 じゃあ、展開している状態で、その『遮断』ごと押さえ付けられたら、どうなると思う?


 答えは簡単だ。右にも左にも、上にも下にも、全ての範囲で5cmしか展開出来ないんだから、どこかで両端を押さえ付けられれば、動けなくなる。今俺がやっているみたいに、眼前5cmのところと、後頭部を含む頭の側部なんかを抑えられれば、こうやって綺麗に。こいつは転移的能力を持ってないから、動くには能力を解かなくてはならない。けど、能力を解けば、即座に攻撃される。そんな状況が出来上がる。




 押さえ付けるだけなら、最初の俺でも出来た。問題は、その後だ。


「く……っ」

「おっと。『舞え』」


 焦ったヘリオスが周囲に出現させた闇の槍に対して、刻印で迎撃する。放たれる前の槍全てに刻印を伸ばし、分岐させ、尖らせ、面積を広げ、あらゆる方法で砕く。

 その光景は、さながら舞を踊る踊り子のよう。多分、《黒曜》を纏う時に唱えなきゃならない『舞え』って鍵は、この様子から来てるんじゃないかな。変幻自在動く様子が、舞っているような様子に見えるから。


 本当に、この能力は今の状況にベストマッチしている。なんてったって、押さえ付けながらでも、刻印を使って槍を破壊出来るんだから。

 魔力を圧縮して破裂させるやり方でもいいんだけど、流石に数百っていうレベルになると撃ち漏らしが出てしまう。俺もそこまで数が増えるとは思ってなかったから、数え切れないほど、なんて言ったけど、それ以上になっちまったから。疲れるからミスにも繋がるし、そっちに気を取られると、拘束が緩むからな。


 ヘリオス当人は、眼前を俺の拳、後頭部、並びに側部を刻印で抑えられ、さらに右腕を俺の左腕に掴まれるという、完全なホールド状態にあっている。


 彼は自嘲気味に笑いながら言った。


「まさか、一瞬でこうまで追い込まれるとはね……」

「油断しすぎだ、バカ」


 力が覚醒するのを待ったりせずに、すぐに決着を付けていれば、こうまで追い込まれることはなかっただろうに。俺が《龍天》も使わず、打倒の手段を思い付いてなかったら、ヘリオスの勝利で収まっていたはずだ。


「それで、私の遮断をどうやって突破する気だい? 解除する気は、さらさらないんだけどね」


 ヘリオスはそう言うが、既に分かったような顔をしている。俺が何かしらの方法で『遮断』を突破出来るんだろうということは、もう気付いているんだろう。


 そこで俺は、《黒曜》を使う前に起きた状況についてを思い出しながら言う。


「それなんだけどさ、ヘリオス。お前、最初に俺が打った全力の『ガングロアー』だけど」


 戦い始めてまだそう時が経っていなかった時のこと。俺が『ガングロアー』を打って、ヘリオスがそれを避けて後ろに瞬間移動めいたスピードで移動して、さらに俺が転移で裏をかいたという、あの戦い。


 あの時はそんなに不思議に思わなかった。攻撃をしている隙に背後に移動して、あの槍を打ち込もうとしてたんだと、思っていた。けど、今にして思えばおかしいんだ。


 だってヘリオスは、『遮断で攻撃を防げる(・・・・・・・・・)』んだ。なら、『ガングロアー』の射程から逃れる必要なんて、ないはずなんだ。『遮断』で防げばいいんだから。防げるなら、その上で攻撃をすれば俺だって反応出来ずに食らっていた。


 あの時、俺は見ていた。『ガングロアー』を発動する直前に、あいつの顔が少し、青ざめたのを。


 そんなに必死になってこいつは、『ガングロアー』を。







避けたよな(・・・・・)?」

「……何を言っているんだい?」


 今のこいつの心情としては、まさかそこに気付くとは、といったものだろうか。


 拳の先に魔力を収束、圧縮させながら続けた。


「この能力を使えば、避けなくても良かったはずだろ。それなのに避けたってことは……」


 魔力が瞬間的に膨れ上がり、破裂する手前で制御して抑える。


 そこで、軽いドヤ顔を作って言ってやった。



「まだ、全力の『ガングロアー』までは防ぎ切れない。違うか?」


 場が一気に静かになった。ヘリオスは表情を崩さない。ポーカーフェイスとまではいかないが、大きく変化することもな……あ、崩れた。


「ふふ……」


 小さな笑いを零したのは、他ならぬヘリオスだ。 自由に動く『遮断』内部で、抑えられていない左手を頭に当てて、少しずつ声を大きくして笑い出す。


「ははははは!!」


 今までに見たことがないくらい、荒くて、こいつらしくない笑いだった。笑って息が切れては肩で息をして、また笑う。

 こいつはもっと、陰険な笑い方をする奴だという認識だったんだけどな。『フフフフフフ……』みたいな感じで。


 そして、ひとしきり笑って落ち着いたのか、またいつもの陰気な声に戻った。


 笑いすぎて乱れていた髪を少し整えて、何が面白いのか、ニコニコしながら言う。


「はぁ……その通りだよ、ハクハ君。君の言う通りだ。私はまだ、君のその特出した攻撃力には、完全には対処しきれない」


 やっぱりか。自分で言っちゃなんだけど、俺はゲームで例えたらSTR全振りの脳筋だからな。STR全振りの武器がナックルの脳筋格闘家だ。


 そんな俺の、魔力で編んである仮初めのものとはいえ、最高火力候補の攻撃だ。ヘリオスの遮断でも、防ぎきれないらしい。


「まさか、私が避けられないように、こうやって拘束したのかい?」

「そういうこった。これなら避けられないだろ?」

「無理だね、私には」


 飄々とした雰囲気で言うヘリオス。


 よっしゃ勝った。一時はどんな積みゲーだよとか思ったけど、どうにかなるもんだな。流石、異世界と言うべきか。最後まで何が起こるか分からない。土壇場で新たな力に目覚めるとか、まさか自分の身に起こるとは思わなかったけど。どんだけ俺に都合がいいんだ、この世界は。


「で、どうする? 今ならまだ、打たないでおいてやることも出来るけど」

「出来れば勘弁してほしいんだがね」


 まだ魔力は制御してある。『ガングロアー』を打たずに霧散させることだって、全然可能だ。


 こいつも、食らうことは勘弁したいと言う。それもそうか。この距離で、しかも頭に食らえば、下手をすれば死ぬかもしれないし。





 うん、やめた。『ガングロアー』は打たない、使わない。殺す理由なんてないし、俺も疲れたくないし。


「そうか。いいぞ。『ガングロアー』は勘弁してやっても。ただ……」


 姿勢は崩さずにそのまま、拳の先に収束させて制御していた魔力だけを、綺麗に空気中に霧散させる。刻印を使ってる最中に空間魔法を使った時と、同じような感じで消える。


 ただし、ただしだ。



 相手の腕を掴んでいた左手を離し、ファイティングポーズを取り、拳を全力で引いた。



「……歯ぁ、食いしばれ」

「……こればっかりは、仕方ないね」


 俺の言わんとしていることを悟ったのか、ヘリオスは静かに目を瞑って、歯を食いしばった。俺から見ても分かるくらいに。


 そして俺は、その顔面めがけて、引いていた拳で全力で殴り抜いた。


「ふんっ!」

「うぐぅっ!」


 拳は寸分違わず目標に吸い込まれて、めり込んだ。それはもう見事に、めきょり、と。


 右ストレートによるクリティカルブレイクの直撃を食らったヘリオスは、そのまま真っ直ぐと後ろへ、あり得ないスピードで無抵抗に吹き飛んで行き、ある地点を超えたところで減速して、放射線状に弧を描いて落ちていった。


 まあ、減速したと言っても、元のスピードがアレだから、結構速いわけで。


 地上に生えていた木々は、ヘリオスの身体砲弾の巻き添えでなぎ倒されていった。が、そのおかげでスピードがさらに弱まって、大きな爪痕を残した後に止まった。


 砂埃がもうもうと舞い上がっている。あいつの姿は確認出来ない。いや、大体予想は出来てるんだけど、念の為にだ。


 あいつに釣られるようにして地上に降りていく。砂埃がゆっくりと晴れて行き、その奥から頬を少し腫らしただけの元気そうなヘリオスが現れた。というより倒れてる。


 側まで歩み寄ると同時に手を差し出す。


「ほれ、立てるか」

「い、痛いねぇ……」


 差し出した手が掴まれるのを確認して、後ろに下がりながら思い切り引いてヘリオスを起こす。


 立ち上がったヘリオスは、少しふらついたけど、見た目的には全然ダメージを受けていないように見える。頬以外は。


「最近はまともに攻撃を受けたことなんてなかったから、生の痛みなんて久しぶりだよ……」

「お前はもっとアウトドアに生きるべきだぞ」


 腫れた赤い頬をさすりながら、参ったという風な感じだ。

 まともに攻撃受けたことないって、お前マジか。そりゃ、遮断があるから攻撃は防げるんだろうけどさ。ある意味インドアすぎるだろ。


「私は元々、研究者なんだがね……」

「お前みたいに強い研究者がいたら、冒険者なんて上がったりだぞ」


 研究者なら研究者らしくしてろよ。戦闘系の奴らより強い研究者とか、戦闘職の奴らが泣くぞ。


「それもそうかね……おお、そう言えばハクハ君」


 なんてことを考えてたら、何かを思い出したような顔になったヘリオスに呼ばれた。まず、その髪の毛の砂を落としなさい。話はそれからです。


「ん?」

「さっきまで、向こうにリィが来ていたようだよ」


 リィ。リィーサか。ヘリオスの嫁だ。見た目は一級なんだけど、中身がちょっと『アレ』だから、俺は少し苦手だ。

 だって、『リオーネたんマジ天使!』みたいなことを考えてるような奴なんだぜ? 俺の嫁を盗ろうとするんじゃない。


「リィーサが? なんでまた」

「どうせまた、『リオーネに会いたかったの』って言ったところだろうね」

「ああ、あいつリオーネにベタ惚れだもんな。リオーネは気付いてないみたいだけど」


 リィーサは明らかにリオーネのことを愛してるみたいな行動を取ってるのに、リオーネは何故か気付かない。直接言われないと気付かないかもしれない。そろそろ気付いてもいい頃だと思うんだけど。




 ん?


「さっきまで、ってことはもう帰ってるのか?」

「負けたんじゃないかな」


 あっさりと告げるヘリオス。なんか随分サッパリしてやがんな、こいつ。仮にも自分の妻だろ。もっと、こう、心配するとか何かないのか。


 しかしまあ、向こうに行ったってことは、負けたのは確実かな。なんてったって、バクラやスーラ、トリニアに、強いのかは知らないけどアレクや他の集団もいたんだ。そらに、何と言ったって、ウチの嫁がいるんだ。ウチの嫁がいるって時点で、戦いは始まる前から終わってるようなもんだ。


「そりゃ真っ向からやったら負けるか。ウチの嫁は最強だ」

「うんうん、最強最強」

「清々しいくらいに棒読みだな」


 きっと内心、『相変わらずベタ惚れな子だね』とか、そんなことを考えているんだ、こいつも。いや事実だけど、事実だけど、お前も人のこと、言えないからな? アレのことを心の底から愛せる男なんて、中々、いや世界中探しても、多分お前だけだぞ?


「それにしても、ハクハ君」

「ん?」

「本当に、これだけで良かったのかい?」


 頬を指差しながら言った。


 これだけ、というのはつまり、『殴るだけでよかったのか』と言うことだろう。自分がしたことに対する代償が軽すぎるからか、はたまた、ただそれだけを気にしていただけなのか。皆は忘れてるだろうけど、俺、これでも肩のところ槍で貫通されてるからな。治したけどさ!


 だけど、うーん……これだけで済ませるってのは、確かに軽すぎる気もするけど……。


「ま、当初の目的としては『お前の顔面を殴る』だったからな。目標は達成してる。それとも、やっぱりもっと殴られたいか?」

「はは……遠慮しておくよ」


 『あいつら絶対ぶん殴ってやる!』みたいなことを言ってた気がするんだよ、俺。だとしたら、こいつを殴ったことで目的は果たせたことだし、それでいいと思う。


 ヘリオスは渇いた笑いを浮かべながら、割と本気で嫌がっていた。そんなに嫌か、お前。そこまで嫌がられると逆に傷つくわ。俺の心はガラスよりも脆いんだ。おいそこ、『ん?』みたいな顔するな。


 最後に、土と砂で汚れてしまった研究者用の白い服を叩いて、ある程度綺麗にしてからヘリオスは言う。


「じゃあ、私は行くとするよ」

「もう行くのか」


 さっき来たばっかりなのにな。


「面白い研究データも手に入ったからね」

「そ、そうか」


 多分、《黒曜》と俺のことだろうな。多分、いや確実に。98%くらいの確率で。


 落ちてきたときに強制的に閉じられてしまっていた翼をゆっくりと開き、さよなら代わりの挨拶を交わす。白と黒の翼が、鮮やかに存在を主張する。


「そのうち、また会いに来るよ」

「来てもいいけど面倒ごとは持ち込むなよ。後、天上神に伝えとけ、『次に会ったら殺す』ってな」

「もう少し柔らかくして伝えておくよ」


 いつも別れるときはこんな感じだ。本当に天上神の奴に、伝言が届いてるのかは怪しいところだけど、これくらいしか恨み言を伝える方法はないからな。流石の俺でも、あいつの住む場所は高すぎて跳んで行けない。あ、トリニアの背中に乗ったら行けるかもな。後で聞いてみよう。


「それじゃあね、ハクハ君」

「おう、元気でな、ヘリオス」


 パァン。


 ハイタッチだ。軽く手を打ち鳴らし合わせるだけの簡単なもので、ヘリオスは去っていった。





……あ゛。


 すっかり忘れてた。何がって、もうスポポーンと抜けていた。必死すぎて、というかある意味楽しすぎて、聞くことを忘れていた。


 や、やってしまった……これは、怒られるかもしれん……。いや、でも、天上神の意志によるものだ、って感じのことを言っていたから、それを伝えれば……無理がある……











「魔族関連のこと、聞くの忘れてた……」


 ヘリオスが飛び去り、《黒曜》を解除してから気付いたことだった。












 ハクハはもう一つ、見落としていた。

 刻印である《黒曜》に書いてあった、というよりも、ソレ自体を形成する読めない文字のことを。

 彼自身は読めない、と断じたが、もちろん彼が読めないだけであって、きちんとした意味が存在する。


 ソレが何の言語で記載されているのかは、さして重要なことでもない。が、その内容が少しでも読めたなら、頭がキレて利口な彼なら、すぐにその意味を理解したであろう。


 ◉★▼◆黒曜


Lv 0


Lvーー


Lv 1



 ハクハが気付かぬ間に、刻印を形成している文字が、確かに書き換わった瞬間だった。

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