謎転校生?
すいません
遅れました
《SIDE ASUKA HEIAN》
だー、疲れた。
朝から、わけわかんないことばっか。
一番神経削ったのは、リムジンでのドリフトだったけど。
「朝から机に突っ伏してどうした?」
前の席である祐介が顔をのぞき込んできた。
「祐介か・・・、とりあえず死んでもらおう」
「あ?」
「とぼけるなよ。お前、朝、美郷ちゃんを僕のベットに押し込んだんだって?」
「いやっ、あれはな・・・」
「問答無用だ!!」
机に突っ伏したまま、前の席の祐介の頭を殴った。
大して痛くなかったようで、へらへら笑っている。もう一発?
「あぁ、そうそう、今日、転校生が来るんだって」
話をそらしやがったな
しかし、この時期(高校二年生の五月上旬)に来るとは、謎だ。
「ふーん」
とりあえず、無難に返事をする。
「ふーん、ってお前なぁ」
苦笑いしながらこっち見るなよ。
「噂によると、女の子らしいぞ?」
何が言いたいか分かった。やはりもう一度殴る必要があるようだ。
「いでっ」
「別に、このクラスに来るわけじゃないだろう?」
とりあえず、一発殴っといた。
気分は晴れないけど・・・。なぜかって?わかんないのですよ。
でも、気になるのが・・・。
「なぁ。僕、男子諸君になんでにらまれてんの?」
祐介に聞いても答えは返ってこないだろうと思っていたが、
「そりゃ、ねぇ」
ふと祐介の、視線を追うと、その先には輿宮さんが居た。
「(こそっ)お前が輿宮と一緒に来たからじゃないの?」
「はぁ?それがどうして僕がにらまれる理由になるんだよ?」
「(おのれ、この鈍感男め!)まぁそれはな・・・」
そのとき、勢い良く教室のドアが開かれた。入ってきたのは、小さい人形?
「うげっ!?」
いきなり、チョークが飛んできた。何だってんだよ?
「平安飛鳥、お前失礼なことを考えてただろう?」
小さい人形じゃなかったようだ。入野 途、担任だった。
「そんなことはありませんよ?」
「じゃあ何で疑問系なんだ?」
まぁそりゃね、だってあの人、身長135cmしかないんだよ。しかも金髪のお嬢様パーマだし・・・。
「まぁいい、とりあえず転校生が来た」
「とりあえずって何ですか?」
あほな男子生徒・・・Aとでもしておこうか、が先生に尋ね・・・
「ぐふぉ!!」
「ありゃ死んだな」
前の席の祐介が話しかけてくる。先生に意見をすると私刑。この教室の掟だ。
恐怖政治だよな・・・。
「まぁ、とりあえず入れ」
先生、って言うのもめんどいからみっちゃんでいこう、って前、誰か言ってたな。祐介だっけ?作、げふんげふん!
入ってきたのは、黄色いリボンできれいな黒髪をツインテールにした。女の子だった。
「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」
男子の雄たけびがうざいな・・・。
「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
大量のチョークが男子生徒に飛来、次々と打ちのめされている。
ご愁傷様。
「どうでもいいから、自己紹介してもいいですか?」
おお、転校生!勇気ある行動に賞賛を送ろう!
「君にも、この教室の掟を教える必要があるようだな!」
早速、みっちゃんの逆鱗に触れたようだ。
かわいそう・・・に・・・?
「無駄ですよ♪」
何とまぁ、あの弾丸チョークを切った。切った?切った?あれっ?
ここで言うのもなんだが、大体の能力者ってのは、その能力を隠しながら生きている。
一般人の目の前にさらしなんてしたら、畏怖の対称にしか見られないからだが・・・。
「うぉい」
「あんだよ」
「これを見過ごしていいのか?」
「黙って見てるほかねぇだろ」
一般人の前で見せる奴なんざ、僕は知らない。
知らないのは僕だけじゃないよ、だって祐介も知らないと目で言ってる。
僕たちの能力が、人前で見せるようなモノでないにしても、有り得ない。
「私の名前は・・・、西松 彼方です」
絶対、今考えついたよね!!?
「飛鳥、もしかして」
「なに、彼女がツッコミどころ満載だってことしか、今の僕には分からないよ!」
「ちょっと落ちつけ」
「ねぇ、祐介!ツッコんでいい!?いいでしょ!!」
おいおい、はじまっちまったよ。
あれ、まったく飛鳥が《突っ込みどころ満載すぎる人物についての混乱》状態に陥っちまったから、視点が自動的に俺切り替わっちまってるじゃんか。
まあ仕方ないか、俺もあれだけ突っ込みどころ満載の人物に遭遇したのは初めてだ。
「バストは85で〜、ウエストは〜・・・」
さりげなく、自分がナイスバディだって言ってるし、あー、男どもが鼻息荒くしてるよ。
「ねぇ!祐介、いいでしょ」
あ〜あ、壊れた。
「ちょっと黙ってろ」
延髄に手刀を入れて黙らせた。
後が怖いが、仕方ないだろう。
「しかし・・・」
まぁ、あれだな、クラウンズじゃなさそうだな。
とか言う、俺たち二人はクラウンズには所属してないからわかんないんだが・・・。
「さてと・・・」
ひとしきり、自己紹介を終えたツカサがこちらを向いた。
といっても、飛鳥だろうがな。
うわぁ、にっこりこちら向いて笑ってるよ。こえー。
「で、西松の席だが・・・・、あぁあそこだ、平安の隣な」
やっぱりなー、さすが小説、むちゃくちゃご都合主義。作者の文章力のなさとかいろいろあきれる。
あの窓際の一番後ろという、はちゃめちゃに都合のいい席の隣か、かわいそうになぁ。飛鳥、そろそろ起きるかな?
「うー」
何だったんだ、いきなり視界がブラックアウトしたんだけど?
おそらく祐介だろう、いやそれ以外に僕を気絶させられる距離にいるのは目の前で苦笑いしているこいつしか居ない・・・。
あれっ、何で苦笑いしてんだ。
「よろしく、平安くん」
この隣の席から聞こえてくるのは、間違いなく先ほどまで前で自己紹介していた、女の子の声だった。
「よろしく?」
何でこのこの子の僕の名前知ってるんだ?
ああ、そう言えばこの子特殊能力者だったな、そう言えば。
「えーと、昼休みいいかな」
純粋に告白とはいかないだろう
とってもいやな予感です。
更新遅れました。
別に、何日までにという宣言はしていないけど、かなり間を開けたような気がします。
どんどん適当になっていくような気がしますが、お許しください。