恋の季節?
エーなんだか、ラブコメみたいになっています。
なんだか、微妙に長いです。
その後、祐介はボコボコに腫れてはいるがニヤニヤした顔で帰っていき(綾と飛鳥にぼこられた)。二人のホムンクスは祐介と一緒に帰っていき。綾は飛鳥を見た後顔を赤くしてSPを置いて帰り。SPたちは、怜についていこうとしてぼこぼこにされ。飛鳥はというと・・・、
《SIDE ASUKA HEIAN》
本気で焦った。マジで殺されたらしゃれにならん。
そう思いながら、家路を急いでいるのだけど。
「飛鳥様」
凛とした声が、背後から聞こえた。
振り向くべきなのかなぁ、
「飛鳥様!」
誰かはわかっているけれども振り向く勇気がありません
「何、小鳥さん? ところでさ・・・」
もちろん後ろに居たのは、命の恩人の小鳥さんで・・・、
「ライフルを頭に突きつけないでください」
振り向いたら銃口があって額にごりごりと押しつけられている、
「ちょ、トリガーに指かけないで!!」
一難去ってまた一難とかいやです。
「で、なに」
ちょっと上目遣いでこっちを見ている小鳥さんは、
「受け取ってください」
事務的な口調で、銃弾の薬莢を僕に渡した。
いや、正しく激しく顔にたたきつけられた。
「痛い・・・」
「痛くしましたから」
何が言いたいのだろうか?
「大事にとっておいてください」
それだけ言って、小鳥さんは去っていった。
一体なんだったんだろう?
《SIDE KOTORI》
私は、何をしているのでしょうか?
飛鳥様に薬莢など渡して?
飛鳥様は、受け取って下さいましたが・・・。
なぜでしょう、顔が火照ってきました。
分かりませんね。
所詮、私はホムンクルスですから。
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所変わって、どっかの会議室。
中には、三人の人間が、テーブルを囲んでいた。
部屋は薄暗く、そこに居る人間が男だと言うことしか分からなかった。
「で、あの少年はどうなったのだ。」
一番中心に居た男が言う、その問いに、一番右端の男が答えた。
「いえ、まったくと言っていいほど、能力のほうは使っていません」
まだ若いようで、声からすると二十代後半の声だった。
それに対して、一番左端の男が声を荒げた。
「無理やりにでも、使わせたらいいのではないか!!、何を渋っておる!!!」
老人の声の一喝に、若い男は、ひっ、と小さく悲鳴を上げた。
中心の男が、老人をなだめ、若い男に近状報告を頼んだ。
「彼は、本日輿宮グループの令嬢に拉致されかけましたが、『神への冒涜者』の人形によって、大事には至らなかったようです」
「そのままにしておけば、もしくは使ったかも知れんな」
老人をなだめ終わった、中年の声が言う。
「ならば『神への冒涜者』とその人形どもを屠ればいいのではないか!!」
再び、老人が言う。
「『神への冒涜者』がそんな簡単に倒せるとも思いませんが」
若人が言う。
「何を言うか!!!、彼奴めを倒せば、障害もなくなるし、そのとき、奴も能力を使うのではないか!!!」
「まぁ、まぁ、とりあえず、様子見としましょう」
そう中年の男が言うと、奥の扉から、誰かが入ってきた。
「何者じゃ!!」
突然の侵入者に老人がまた怒鳴る。
入ってきたのは、黄色いリボンでツインテールにした、十五、六歳の少女だった。
「彼女は、いうなればスパイです。彼女に彼の監視をさせます」
「はっ、女なんぞに任せていいのか!?」
少し、若人が顔をゆがめた。
「わが情報部の、精鋭に何か文句でも?」
挑発するように、若人は言った。
「何じゃと!!!お前なんぞな・・・・」
老人がまた怒鳴りそうになるのを中年の男が止める。
そして少女に何か耳打ちをすると、少女はうなずき、中年の男が差し出したりんごを視た。
その瞬間、りんごが細切れになる。
「なんと!」
老人が驚く
「彼女も能力者ですから、ほかの組織と交戦状態になっても大丈夫でしょう」
そう中年の男が言うことによって、会議は終わった。
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《SIDE ASUKA HEIAN》
朝
「うーん」
だるいなー、このまま二度寝してしまおう。
と言うことで、おやすみーぃ?
「おきてください」
なんで、美郷ちゃんの顔が目の前にあるんだ?
んっ?
まぁいっか(←思考放棄)
「起きろ」
「すいません」
飛び起きてしまった。
こわいよ?あれっ?
「なんで、美郷ちゃんが、僕のベットに?・・・はっ」
ついに、僕は犯罪者の仲間入りを果たしてしまったのか!!
「朝ごはん要りますか?」
やばい、警察行きか僕は!
「朝ごはん要るか聞いてるんですけど」
お母さんお父さん、僕はあなた方の顔に泥を塗ってしまったようです。
「人に話は聞こうね」
「ごめんなさい」
冗談抜きで怖かった。そりゃ般若のごとく。
「って、なんで美郷ちゃんがここに居るの?」
「えーと」
はてさて、何でこの子は、汗をかいてるのかな?
「場合によっては・・・、」
「話します」
彼女の話によると、祐介がけしかけたらしい。(←説明放棄)
学校言ったら、殺してやろう♪
ところで今何時か・・・なぁ?
僕の目が狂ってなければ、八時十二分・・・・・・・、学校まで十分かかって、HRが始まるのが・・八時二十分・・・・・。
「やばいじゃんか!!!!」
とりあえず、美郷ちゃんを廊下に放り出して、着替える。
玄関までダッシュ。
朝飯なんて作ってる暇ねーよ?
えっ、何で作るかって?僕一人暮らしだもん。
マンションの玄関から出ると、そこには、黒のリムジンが止まっていた。
窓から、綾さんが顔を出してる。
何だろう、嫌な予感がする。
僕がリムジンの前で立ち止まっていると、
「の、乗ってもいいですわよ! 昨日のお詫びに・・・」
「えっ、マジ、ありがと!」
何の躊躇なく、リムジンに乗っけてもらった。
そのまま学校に、到着。
時間は余裕だった。
《SIDE MISATO》
もともと、女顔(←失礼)だから、寝顔が天使みたいです。
殺人的なかわいさで、頭がくらくらします。
いまさら気づきましたけど、なんで祐介は飛鳥様宅の鍵を持っていたのでしょうか?
祐介が私を無理やりに、飛鳥様のベットに押し込んだのが、朝の五時。
初めて、飛鳥様の寝顔を見ましたが
「かっ、かわいい!」
それから三時間の間、起きるのを今か今かとまっていたのだけれど、なかなか起きません。仕方なく私は肩を揺らしました。
「うーん」
そう言いながら、起き始めました。祐介によると、彼はとても寝起きが悪いのだとか・・・。
って、二度寝しちゃいけません!
「おきてください」
そう私が言うと、少し私の顔を見た後、また寝るのか!
「起きろ」
「すいません」
飛鳥様は飛び起きました。
とても驚いていらっしゃるみたいです。
「なんで、美郷ちゃんが、僕のベットに?・・・はっ」
飛鳥様は何かに気づいたようです、なぜうんうんいっているのでしょうか、まぁとりあえず
「朝ごはんは要りますか?」
時間が時間ですけど、一応聞いてみます。
しかし、無反応です、まだうんうん言ってます。
「朝ごはん要るか聞いてるんですけど」
もう一度聞く、けど彼はまだうんうん言ってます。
正直、キレました。
「人の話は聞こうね」
「ごめんなさい」
すごいスピードで頭を下げられました。
彼は何かに気づいたらしく・・・
「って、なんで美郷ちゃんがここに居るの?」
「えーと」
正直聞かれても困ります、いや確かに昨日の晩に、祐介に頼みはしましたけどね。
飛鳥様の顔を見ると、目が光っていました。
私、襲われるのでしょうか。
別に、飛鳥様だったら、かまいませんけど♪(きゃ
とりあえず、祐介のせいにしましょう♪
あらっ、なんだか飛鳥様が固まってます。
「やばいじゃんか!!!!」
なにがでしょう?
あっ、時間ですね。
って、部屋の外に放り出されてしまいました。
この後どうしようか考えていると、飛鳥様はすごいスピードで飛び出していかれました。
鍵とか大丈夫なんでしょうか?
あっ、これは私に留守番を頼んだと、考えていいのですね。
《SIDE AYA KOSHIMIYA》
どうしましょう。結局愛沢君の言う通り、飛鳥君をマンションの前で待っているのですが・・・、一向に出てくる気配がありません。
遅刻にはならないでしょうが、ぎりぎりといったところでしょうか。
「お嬢様、もうそろそろ・・・」
「待ちなさい」
執事兼、運転手の宮里が提案してきますが、もう少し待ってみましょう。
あっ、きましたわ。っ、彼を見ただけで顔が。
どんどん近づいてくるのですけど・・・、彼。
「の、乗ってもいいですわよ、昨日のお詫びに・・・」
昨日の事があるので、断られるかと思ったのだけど・・・
「えっ、マジ、ありがと!」
昨日、あんなことをしたのに、何の躊躇もなく車に乗り込んでくるのは彼が私を嫌ってはいないということなのでしょうか?
神様ありがとうございます!
特に車内では、会話と言う会話はなかったですけど、彼と一緒にいられるだけで、っ、また顔が。
「どうしたの、具合でも悪い?」
そういいながら、顔を覗き込んでくるのは反則ですわ!!
登場人物の容姿について
飛鳥は、作中で明かしていくつもりですが、
よくよく考えたら、愛沢君の、容姿設定がないことに気づきました。
どなたか、考えてくださらないでしょうか?
お願いします。
《終夜》
あと、はじめて、一人視点で書いてみたんですがどうでしたか?