表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

取り残された夫の慟哭

作者: 衣谷強

思いつき超短編です。


どうぞお楽しみください。

らい……」

「な、何だ泰代やすよ……?」

「……私ね、もう、ダメみたい……」

「……! そ、そんな事言うなよ……! 一緒にいるって言ってくれたじゃないか……!」

「……ごめんね……。でも、もう、すごく、眠い……」

「やめてくれよ……! 一人にされたら、俺、どうしたらいいか……」

「……だい、じょうぶ……。頼なら、一人でも、きっと……」

「ふざけるなよ……! ずるいじゃないか……! 一人だけ先になんて……!」

「……あり、がと……」

「やめろよ……! 今はそんな言葉聞きたくない……! 頼むから、なぁ……!」

「……」

「……おい……」

「……」

「……泰、代……?」

「……」

「……目、開けろよ……」

「……」

「……うそ、だろ……?」

「……」

「頼むよ……! 目を開けてくれよ……! お前がいなかったら、俺は……!」


 頼の必死の懇願も虚しく、泰代の目は硬く閉ざされたままだった。




「お前が一緒に観たいって言うから、ホラー苦手なの我慢して付き合ったのに、先に寝るなよぉ……」

「くぅ……、くぅ……」

読了ありがとうございます。


やあ (´・ω・`)

ようこそ。

この後書きはサービスだから、まず読んで落ち着いて欲しい。

うん、「また」なんだ。済まない。

仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。

でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。

殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って、この短編を書いたんだ。

じゃあ、謝罪をしようか。


久々の叙述トリックでごめんなさい。


ちなみに二人が観たのは『仄暗い布団の中から』。

夜布団の中に違和感を覚えると、恐る恐るめくってみると、そこには髪を振り乱した女の幽霊が……!というホラー映画。

頼は声も出せないくらいにビビり倒していましたが、泰代はけらけら笑って観ていたので、二人の温度差がこの悲劇を生みました。

大きい声を出しても揺すっても幽霊が来そうで怖い頼は、泰代を無理に起こす事もできず、ひたすら耐えるしかないのです。

頑張れ頼。


夫婦の名前は、

洞空ほらあきらい→ホラー嫌い

洞空ほらあき泰代やすよ→ホラー期待よ

となってます。

まんまだっていいじゃない たんぺんだもの つよし


お楽しみいただけたなら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
あとがきwww 感想欄wwwwww  この後滅茶苦茶セっ……いえ、なんでもありませんw  鶴舞麟太郎 さんのエッセイで『日本人さん、ちょっそれ食うんですか?』が紹介されていたのが切っ掛けでコチ…
え? 読み足りないよ・・・ もっと もっとくれ もっとだ!!
イカニモ、な展開でしたので(笑)、逆に疑って読んでました。 あ、やっぱり~、とほくそ笑んだ、スレた読者で申し訳ないです、逆に。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ