なんでも寄り添って支え合って生きていける男性だと私は想っていたのに、、、。
“なんでも寄り添って支え合って生きていける男性だと私は想っていたのに......。”
彼が私をあっさりと裏切ったの!
そう、彼が私に近づいて来た理由は? “騙して私からお金を奪うことだった!”
それが分かった時、私は目からとめどなく涙が流れてきたわ。
何日経っても私の心が癒える事はなかった。
・・・そんな彼と知り合ったのは?
マッチングアプリだった!
簡単にやり取りができて、お互いが同じように会いたいと思い、
実際に会うと? 私は彼の事が既に好きだと気づいたの!
“私はこの男性が私の白馬の王子様だと確信したわ!”
彼も私の事を、随分気に入ってくれていたみたいだし。
これは間違いないと私は想ったの!
『“なんか初めて会ったのに、初めて会った気がしないのは僕だけかな?”』
『ううん! 私も同じ事考えてたよ。』
『そう考えると? 僕達って気が合うんだね!』
『そうね!』
『これからも君とは、良いお付き合をしていけたらいいな!』
『私もです!』
『また会ってもらえる?』
『勿論!』
『じゃあ、また連絡するね。』
『はい!』
・・・最初はぎこちない彼との会話も、彼と会う回数が増えるごとに、
自然と恋人同士のような会話に変わっていったわ!
この時の私は、とても幸せだったの!
だって! 彼が私の隣に居てくれるだけで愛を感じていたから。
私はそれだけで嬉しかったのよ。
でも? 彼と会えば会うほど、彼が私に“お金の事を訊くようになっていったわ。”
最初は、“私の貯金が気になったらしいの。”
そこから私が持ってるブランドの物や身に着けている貴金属、高価なモノ
であればあるほど、私に幾らしたか彼が聞いてくるの。
『“今さ? どれぐらい貯金がある?”』
『えぇ!?』
『僕なんて! 500万ぐらいしか貯金はないんだけどね。』
『“私は3000万ほど今は貯まってるかな?”』
『えぇ!? そ、そんなにあるの?』
『“節約してずっと貯めてきたからね。”』
『そう、凄いね! “きっと君はいいお嫁さんになるよ。”』
『えぇ!? そうかな?』
『絶対にそうだって!』
『彬人君にそう言われると、すごく嬉しい!』
『“恋ちゃんみたいな女の子だったら結婚したい男はいっぱい居ると思うよ。”』
『“彬人君も、そう思う?”』
『僕もそう想う!』
*
・・・ここから彼の態度が一変したの!
彼はやたらと? “私からお金を借りたがるようになったわ。”
理由はいろいろ、お父さんが急に亡くなったとか?
直ぐ後には、今度はお母さんが癌になって入院したとか?
彼自身も体の調子が悪くなって、仕事を辞めて今は家で休んでいるけど、
これからの生活費がないから、私からお金を貸してほしいとか?
私も最初は、“彼といつかは結婚出来ると想っていたから、何にも考えずに
彼にお金を貸していたわ。”
彼を一切、疑う事なくね!
・・・でも違ったの!
ある日、私は見たの!
彼が他の女性と腕を組んで歩いているところを。
私が彼に渡したお金で、他の女性に貢いでいた彼。
私はこの時、“一気に彼への気持ちが冷めたわ!”
数日後、彼にその事を言うと、、、?
いろいろ言い訳をしていたけど、しどろもどろの言い訳で、
完全に私に嘘がバレていると自分でも分かったみたい!
この日を境に、“彼とは連絡が取れなくなった。”
残念だけど、“彼は私の白馬の王子様ではなかった事がはっきり分かったわ!”
“私は、人は見た目だけじゃ分からないと知ったわ!”
深く付き合ってみて、“初めて相手の事が分かる時もあるのよね。”
これは、“私にとっていい勉強だと思って、彼の事は吹っ切ることにしたわ!”
でも? “もうマッチングアプリで出会いを求める事は一切やめるわ!”
もう、こんなことは懲り懲りだもの。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。