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bebe64歳、新年早々罪を重ねる

作者: 鰯田鰹節

bebe64歳、新年早々罪を重ねる





職場の元同僚、誰からも愛されるmonbebe64歳(男性)。


常にレディファーストを心がける紳士だが、落ち着きとともに溌剌さもガッツリ持っている。


彼は運動神経抜群で、実は走るのが大好きだ。

いよいよこれから冬になるぞという時、走りすぎて足首を痛めたと言い出した。


しかし、よくよく調べたらヒビが入っていたそうだ。

運動禁止、絶対安静と厳しい指示が医者から降りた。


ちなみに、bebeは私と出会うまでは、

「1年に1回骨折する人」

として職場で有名だった。

たまたま私とチームを組んでいた時など、左の肋骨と右足を同時に骨折したこともある。

※その状態でも毎日出勤して仕事していた。


私はmonbebeを客観的に観察した。

どうやら、『限界を知らないmonbebe』は、とにかく力の限り熱中してしまい、結果、怪我をするようだと分かった。


最後の一手が投げやりなのだ。

自分の体を第一に考えずに突っ込む。


その点を私にめちゃくちゃ怒られ、そこから何年かは骨折せずに体を大事に仕事していた。


しかし、今回数年ぶりにヒビ。

彼は全治3ヶ月の重症を負った。



私も私で持病が悪化し、長い療養生活に入った。





be「食べて寝てばっかりダカラ太っちゃう。」


私「運動許可降りたら、ウォーキングしよ。」


be「ピクニックしたぁ〜い!」


私「違う、ウォーキングだよ。でもお弁当作ってあげるよ。」


be「ワァーイ!じゃあボク、ミルクティー淹れてくね!」



そんなやり取りを、昨年度末していた。



そして、新年を迎え、ウォーキングの日がやってきた。



私は3時半から炊飯器の前でスタンバイし、5時に炊けたごはんを4種のおにぎりにした。

スープも作った。



be「着いたよ〜(LINE)」



待ち合わせ場所のコンビニに行くと、ベベはふつ〜にいろはすを買っていた…。


しかも、自分の分だけ…。




私「えっ!?ミルクティーは…??」


be「……ニコッ!」



これが、新年早々に彼が起こした大罪『裏切り』である。


様々な罪を犯してきた彼だが、新年一発目は『ミルクティー淹れる淹れる詐欺事件』となった。


ただ、何度罪を犯しても、

「ニコッ!」

で許されるところが、彼のすごいところだ。


この度は、

「(水分は)スープがあるから!」

と言って笑顔でスルーしようとしていた。

※いやそれ作ったの私…。




彼の素晴らしい神経の太さには、あっぱれというほかない。






余談だが…

ウォーキングの後、彼はペットショップで買い物がしたいと言い出した。


be「エート…猫ちゃんのオヤツとシュッシュ(消臭剤)と猫砂と…」


私「うんうん。」


be「あと、猫撃退の何か買いたい。」


私「!?」


be「お庭にノラネコちゃん来チャウ、何とかしたい。」


私「それ絶対ペットショップにはないと思うよ!?絶対ペットショップで共存しない商品だよ!?」


be「そっかァ〜!(笑)……じゃあドコ?」


私「ホームセンターじゃない!?」


〜fin〜

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― 新着の感想 ―
[良い点] bebeさんは天然さんでしょうか。それとも小悪魔(64歳ですが悪魔なら若い? 10万歳の人がテレビに出てるし……) どこもユーモラスな感じがして苦笑いしてしまいました。 [気になる点]  …
[一言] べべさま…罪深い… でも憎めないですねえ^^; いやでもホント骨折は気をつけてほしいです年齢的にも ポッキリいくより治り遅いですしねヒビって
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