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予想外なことが起こるものです。色んな意味で。

当日は王城から馬車が来て、それに乗っていく。転生物で馬車の乗り心地悪いとかあるけど、ここはそんなことなく、前世の電車のシートかって思うぐらい良き座り心地です。うっかりすると寝てしまいそう。使者の方も一緒に乗ってるから、寝ないけどね!


無事王城に到着。外観は某夢の国のシ〇〇レラ城に似てます。見てる時間ないけど、庭園も凄そう。

謁見の間には、使者を案内に私1人だけで行かないといけない。討伐隊もいたけど、褒賞の授与はすでに終わっているんだって。

私の体力回復が思いの外長引いたので、私だけ後日にってなったらしい。あとは魔王はほぼ私だけで倒したからより盛大にとのことです。


前世も今世も平民な私は緊張するんですが(~_~;)


ともかく、謁見の間に到着。白を基調とした壁と床に玉座まで続く赤絨毯。柱はギリシャの神殿っぽい感じ。一見シンプルな感じですが、さすがに玉座のある壁は凄かった。王家の紋章であるライオンの顔のレリーフがあるのですが、赤のバックに黄金色ととても荘厳です。どこぞの魔法学校の寮を思い出す。

両端に騎士はもちろん、たぶん階級高い貴族の皆様が勢揃い。

この中を歩くのですか??メンタル保てるか(~_~;)

女は度胸ということでいざ行かん!!



玉座にはこの国の国王夫妻が座っている。ちなみに王子達攻略対象者は玉座のすぐ側の壁に並んでいる。

王様は40過ぎの金髪碧眼の美中年。即位前はモンスターの討伐にもよく出ていたらしく、がっしりとした体格をしている。

王妃様は黒髪にロイヤルブルーの切れ長の瞳。40歳近くとのことで、年齢相応の気品と美しさに溢れております。こんな風に年を取れたらいいなと憧れます。


跪いて首を垂れる。

そして「面を上げよ」


ふぁっっっ!!!!!王様イケボ!!!!!!バリトンボイスカッコイイ!!!!!

ちょま、こんなイケボって聞いていない(;゜Д゜)変な声出てない?!大丈夫?!?!

腹筋と表情筋を総動員して顔を上げる。


「此度の魔王討伐、見事に果たしてくれた。国民を代表し、感謝する。」

コ・エ・ヨ・ス・ギ・ル。昇天しそうです:(;゛゜''ω゜''):


「褒美は何が良いか申してみよ。」

ヤバイ、イケボの破壊力。事前に褒賞に欲しいもの言ってるけど、今ここで言うのか!!!!!

このイケボを聴きながら!!!わが心のライフよ!保ってくれーーーー:(;゛゜''ω゜''):


「神殿にて聖魔法を授けてくださった神に仕えたく思います。」

何とか言えたーーー!!!!!もう少し口上長い予定だったんだけど、これ以上は無理!!!


「そうか。そなたが神殿にて仕えてくれるのであれば、国民としても心強いだろう。」

一応、神殿はこの国と言うか世界の医療・福祉やら災害対策・復旧やら色々やっているからね。

モンスター討伐もしてるし、貧民や難民に対しての衣食住の保証や仕事の斡旋もしてるし、活動は多岐にわたる。


「では、ミア・ホープに聖女の称号を授けるよう神殿に通達を。」

ぐはっ!!!!!!名前呼びの衝撃たるや:(;゛゜''ω゜''): 変な声出して倒れる所だった(;゜Д゜)

画面越しだったら、五体投地してますよ!!!!!

宰相っぽい人に言ってるけど、そろそろ限界来てますぅぅぅ


「さらに神殿には聖女の支度金として10億ゴールドを寄付する。そして、聖女に限り、国庫にある魔法アイテムの使用や全国の図書館の立ち入りも併せて許可する。また、聖女の依頼があれば、各王侯貴族は協力するように!」

え?????何ですか、そのおまけは?

ソンナハナシキイテイナイ。

頑張ってポーカーフェイスしてます。

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