そろそろ、エンドが近いです
目が覚めたら、見知らぬ天井でした。
想像以上のきもさに聖魔法ラッシュしたことは覚えているんだけどな…。
魔王討伐してから3日間眠り続けていたらしい。原因は魔力切れ。
治療のために神殿の一室に運ばれたらしい。
魔力切れと寝たきりで、足が産まれたての子鹿状態。ドアに辿り着くために這いずらなければならないとは思わなかった。
食事も最初は薄味スープとお粥しか受け付けなかった。
まともに動けるようになるのに1週間かかりました。魔力切れダメ絶対。
動けるようになったら、学園に戻る予定だったけど、外は魔王が討伐されお祭りムード。学園も臨時休校状態なので、そのまま滞在させてもらうことにしました。
将来の住処となりますし。神官長に卒業後ここに仕えたい旨を話したら、大歓迎された。神殿と言っても聖魔法使える人間は現在は伝説にしかいない状態ですもんね。
そんなこんなで、体調が回復したと王家にも伝わったらしく、魔王討伐の件で褒賞を授けたいから登城するようにとお達しがありました。
謁見イベントというかエンド確認の時間ですね。
このゲームでは謁見時に何を褒賞で授かるかでどのエンドに決まったのかがわかるのだ。
攻略対象者とのエンドの場合は彼との結婚。婚約破棄をしなければならないですからね。この国の貴族同士の婚姻には王家が絡んでいるので、その辺りの処理をしてくださるそうです。
恋人・友人エンドの場合は爵位の授与。それも一代限りではなく、ちゃんと継承できるもの。後日談として見合い話が殺到する。ここの貴族は末端に至るまで婚約者いるはずなんだけどな。
聖女エンドの場合は「何が欲しい?」と訊かれる。訊かれるけど、選択肢は1つだけ。「神殿で神に仕えます」と。現実的には一生遊んで暮らせるお金とかお金とかお金とかが欲しいんですけどね。
貴族だったら、謁見用のドレスがあるのだが、私は平民。学園の儀礼用の制服で良いとのこと。学生の間は一応正装扱いになっているらしい。学生じゃなければ、必要なんですね…。
ちなみに元婚約者達のエンド後は色々。他国に嫁いだり、起業したり、実家に引きこもったり、騎士になったりします。年の近い貴族男性はほぼ婚約しているので、結婚したいなら、年が離れているか他国かと選択肢は狭いです。その辺りの調整も王宮がどうにかします。