閑話 昔々…
むかしむかし。
まだ魔王がいてモンスター達で人々の生活を脅かしていた頃。
とある小さな村に聖女様が現れた。
聖女様は仲間達と切磋琢磨し、数々の敵と戦い、ついに魔王城まで辿り着く。
そして魔王と戦いの時に、彼の者が人の姿から異形の姿となった。
その姿はあまりにおぞましく、一緒に戦っていた王子や騎士達も慄く中、
1人仲間に触れさせはしないと言わんばかりに聖魔法を雨あられの如く魔王に打ち込まれたのじゃ。
そのお姿は神々しく、涙を流す者もおった。
そして、魔王は聖女様達に攻撃することもできずに倒されたのじゃ。
こうして世界は平和となり、聖女様は生涯神に仕えるとおっしゃり、今も神殿で過ごされておる。
「聖女様は今もお元気なのー??」と5歳ぐらいの男の子が老人に問いかける。
安楽椅子に座っていた老人は自分の足元にいる男の子に向かって、
「そうじゃよ。年に1度の魔王討伐の祝賀祭の時には、神殿からお姿を見せてくださる。
正直魔王との戦いで生きて帰れるとは思っておらなんだから、聖女様はわしやお前達の大恩人であるんじゃよ。」
と答えた。
そして
「もうあれから50年が経ったんじゃな…」
と呟いた。
簡単ですが、魔王討伐の様子です。討伐隊にいた方の後日談。
攻撃する暇も与えずに降り注ぎました。「嫌ぁぁぁ」の後からラッシュです。
ちなみに魔王討伐隊は聖騎士はもちろん王子や騎士団長の子息など攻略対象者全員と戦えるその婚約者達もいました。ゲームと違い、好感度関係なく総力戦に近い状態です。
彼らが魔王に攻撃することはなかったです。レベルカンストヒロインの独壇場。