青春それはレベル上げ
方向性が決まったため、攻略対象達含む男性陣を無視してレベル上げに精を出すことにした。
学生生活は勉強と聖魔法のレベル上げに費やしまくった。
ただ聖魔法だけでは一人でのレベル上げは大変だった。呪文を唱えている最中にモンスターに襲われるとかあった。魔法耐性が強いモンスター相手は効果ないから逃げの一手だったし。
剣などの武器類は適性がほぼなかったため、フィジカルを鍛えることにした。あとは補助魔法。
この学園は男女問わず騎士候補の人達も通っているため、訓練所もあるし、そういう授業もある。
別に女だからって邪険にはされない。騎士一族の跡取り娘もいたりするし、騎士希望の女の子もいる。
騎士希望の女の子は同じく騎士候補の男性と婚約していることが多いみたいだけど。
その一番の例は現国王陛下と王妃様それぞれの護衛騎士のトップ達らしい。ご夫婦で勤め上げているから、そういうカップルの憧れだそうだ。
武器なしでも戦えるようにする必要はあるから格闘技の授業も充実してるのは助かる。
基本的には男女別だけど、異性相手でも戦えるように模擬戦は男女混合で行うこともある。
おかげで自分よりも一回りも二回りもある男子相手にも臆せず戦えるようになった。
護身術的に武器を持っている相手と戦う方法も教えてもらえたしとても良かった。
途中で騎士団団長の息子と接近するという展開になって、かなり焦ったけど。
訓練所に一定回数通い詰めるとイベント発生することをすっかり忘れていた。必死で彼の婚約者との仲を取り持って、好感度を上げないように頑張りました…。
おかげでレベル3までの雑魚ならワンパンで倒せるぐらい強くなりました♡
しかも身体強化とかの補助魔法なしで☆
この事実を知った一部の人間から「脳筋」と言われたが、ヒロイン補正だからかあまり筋肉はつかなかった。かと言ってグラマラスにもならなかったが。
前世も筋トレ女子というわけではなかったから別に筋肉量は気にしていない。
実際にモンスターを倒せる方が大事だ。
実戦は学園の近くに国が管理しているダンジョンみたいな場所が複数あるからそこで行った。
授業でも行くが、ある程度の実力が認められた生徒は許可をもらって手続きをすると、自由に入って鍛錬可能である。
途中で遭難してないかの確認兼ねて定期連絡は求められるが。うっかり忘れていると鬼電かって勢いで通信機が鳴るから要注意だ。
ちなみにアンデットとかの闇属性のモンスターは聖魔法がとても苦手なので、レベル上げにはおいしかった。
こんな感じで私の青春は冒頭で言った通りレベル上げに捧げた。
学生生活はミア的にサクッと終わった。