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うちのAIが転生させてくれたので異世界で静かに暮らそうと思ったが、外野がうるさいので自重を捨ててやった。  作者: 藍染 迅


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第76話 俺達を待ち構えていたのは正真正銘のグレート・ドラゴンだった

 特殊能力の持ち主とか、ユニーク・モンスターなんかはテイムの目玉かもね。今後は注意しよう。


「それじゃあ、美麗の準備ができたことだし、次の階層に進もうか」


 次は第5階層だ。そろそろ大詰めかもしれないね。第3層にピラミッドとか入れちゃったから、予算枠というかリソース的にそろそろ限界じゃない?


「どうよ、増田? じゃなかった、美麗。このダンジョンもそろそろ一杯一杯じゃないか?」

「的確な読みだと思います。この階で終わりか、あっても次の階まででしょう」


 いいね。クール・ビューティ的受け答え。

 増田、君はできる子だね。タイト・スカートを履かせた甲斐があったよ。


 階段を降りたところには、洞窟型のダンジョンが広がっていた。


「なるほどね。予算的に絞ってきた感じが出てるんじゃない?」

「オープン・フィールドはリソースを食いますからね。こういう狭い空間は経済性が高いと言えます」


「アリスさん、例によって偵察チームを展開してくれる?」

「了解ニャ。このタイプはトビーには狭すぎるニャから、ハニービー軍団に任せるニャ」


 あ、そうだ。


「ゴーストのレイも出そう。隠し部屋とかトラップを中心にチェックして来て」


 俺は上の回でゴーレム化したゴーストのレイを実践投入した。壁の裏とか床下とか、天井裏をチェックさせるにはうってつけの人材だ。霊材と言うべきかな?


「そう言えば何だね。レイは壁抜けができるんだから、ダンジョンでいきなり床を突き抜けて最下層まで偵察するなんてことができるね」

「そ、それは掟破りではないニャか?」

「えー? 今更じゃない? 別にダンジョン側と協定を結んだわけでもないしね」

 

 ダンジョンに公序良俗はない。美麗の感覚が部分的に流れ込んでいる俺の常識では、「アリ」だと思っていた。壁抜けが「ズル」だと言うなら、ゴーストやレイスを飼っているダンマスの方がズルいということになる。


「いざとなったら? どこダンか俺ダンで最下層を確認することはできちゃうしね? むしろフェア・プレイに徹している方ですよ、ウチは」

「それを言い出したら、ダンジョン丸ごと飲み込んだら終わりということになるニャが……」


 そうなのだ。直径200メートルに収まるサイズであれば、上から下までズボーッと飲み込んでしまえばそれでお終いなのだ。すごく味気ないが。


 正にその通りのことを俺はダンジョン・テロ相手にやっている。敵ダンジョンを走り抜けながら俺ダンの入り口で相手をずたずたに引き裂いた。

 最後は敵ダンジョンを丸呑みして、無限ループに叩き込んだのだった。


「人間側の視点に立ったら、それでも良いと思うんじゃない? 俺はダンジョン側の視点も共有しているので、潔くないと思っちゃうんだけどね」


 途中に設けてあるアトラクションやイベントを無視するんですか? そう言いたくなるよね。主催者側は。

 わかるよ、その気持ち。


「レイに偵察させるくらいは許容範囲じゃないかな? 堂々とやってるしね』


 偵察されるのが嫌なら妨害したら良い。そうしたら、こっちもまた対抗手段を考える。

 そうやって競い合うのが健全というものじゃない?


「ニャんだかんだ言っても所詮は修羅の道ニャ。気にしてもしょうがニャいか?」

「そういうことだね」


 そうこうする内に偵察チームが帰って来た。やはりこの階が最終フロアだった。

 レイの方は隠し部屋を1つ見つけ、トラップの特定もしてきてくれた。


「おお、レイ君使える子だね。隠し部屋が近付いたら先導頼むよ」


 喜んだレイは、ピカッと光って天井に消えていった。


「徘徊モンスターは、ユニコーン、キメラ、サイクロプス、ワイバーン、バジリスクだということニャ」

「中々ゴージャスなメンバーだね。伝説クラスのモンスターばっかりじゃないか?」

「いちいち相手をするのは面倒ニャ。必殺底引き網漁法でリサイクルするニャ」


 そうだね。俺ダンもウチの戦力だからね。遠慮なく使わせてもらいましょう。


 洞窟型ダンジョンであるのをいいことに、俺は俺ダンの入り口を広げて通路をすっぽりと取り込みながら前に進んだ。隠し部屋のモンスターも丸飲みである。美麗さんがほくほくと引き取って行きました。


 エースクラスの人材を無償トレードしたような感じ? 春の開幕が待ち遠しいね。


 俺達は敵方オールスターチームを丸ごとリクルートして、ラスボスが待つ最深部へと歩を進めた。


「さて、いよいよオーラスですな」

「んニャ。ラスボスはそれなりの大物が予想されるニャ」

「ここは俺ダンのマジックミラー号モードで覗いてみますか?」


 便利異空間の俺ダンからボス部屋内部を覗いてみると、俺達を待ち構えていたのは正真正銘のグレート・ドラゴンだった。


「ほほう。これはなかなか立派なラスボスですな。レアな個体じゃない?」

「ふむふむ。年を経たドラゴンという設定が見えるニャ。各種特殊攻撃があるものと想定が必要ニャ」

「そうなって来ると収集癖が疼きますな。適当にダメージを与えた後にテイムするという流れで良いかな?」


 仲間にしたところで表には出せないけどね。これからもダンジョン攻略は続くわけで、その時のメンバーとして使えそうじゃない?


「基本的な戦法はいつもと同じニャ。スタン・グレネード、催涙弾、冷凍窒素弾で動きを封じるニャ」

「冷凍したところで、俺がテイムするからね」


 言っておかないとね。パリーンて割られたらそれまでだから。

 ほんと、取り扱い注意でお願いしますね。


「ま゛っ!」


 いつもお返事が良いね。では、やってしまいなさい!

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