【一人称小説】追究宣言
ボクは、一人称小説が好きです。
圧倒的に。
書くのも読むのも。
これから始める考察は、ボクが執筆する際の発想や推敲のための、考え方を整理する覚え書きのようなものです。
【時代は三人称だとは思うんです】
一連の出来事の流れを、そこに関わっていない誰かの目線で描く三人称。
コミックも映像作品も、たいていそうだと思います。
利点はたくさんあります。
主要キャラクターが不在の場所での出来事が描かれる。
複数のキャラの心情や回想も描かれる。
そういったものが、感動的な場面での感動をさらに強めてくれる効果は、とても大きいと思います。
【文字で伝える物語だけができる一人称】
厳密に言えば、そうとも限りません。
目線カメラによる映像と、文字による思考や感情を表現する映像作品や手法もあります。
でも、一番しっくりくるのは、やはり文字による物語だと思っています。
そして、文字によって描かれる物語のジャンルが下火になっている現在、【文字によって描かれる物語】だからこそできることを模索するのは、とても大切なことだと思っています。
【文字で描かれる物語】は、コミックや映像作品の企画書ではありません。
1つの確立されたジャンルです。
その復権の意味でも、一人称小説に取り組んでみる、こだわってみるのは、少し意義のあることだと思うのです。