人類種1872
シーズン3では人間以外の種族も出てくるので
1872-1:人間
この世界で最も多いらしい人類種、つまりは人間である。中世ファンタジーな価値観で生きている以外は人間である。
当然のように善人が居て、悪人が居る。狂人だっている。
強かったり弱かったりお人よしだったり小賢しかったりしぶとかったりあっさり死んだりする。
実は地球に住む人間であるホモサピエンスとは微妙に似て非なるなにかでもある。
髪の色がホモサピエンスっぽくない人が居たり、なんか稀に魔法とか言う謎技術使えたり、神様と交信したりする人が出るのが居るのがそのせいでもある。
ちなみに1872の他の種族相手に混血児を作り出せるのもそのせいだったりする。
アリシア・ドノヴァンがこの種族である。今は怪人だが。
そしてベリル・バークスタインもこの種族である。今は魔人だが。
1872-2:妖精人
人間より寿命が長く、人間より精霊と仲が良くて魔法の扱いに長けた、耳が長い人類種。
彼らは誇り高く(自称)、争いを好まず(自称)、頭が良くて(自称)、温厚(自称)な種族である。
まあある意味嘘ではない。樹木が生み出す精気を貰わないと10年もしないうちに体調不良を起こす彼らは、自分たちの森からあまり出ない。
森の恵みで生きていけるのと、あんまり繁殖に熱心でないこともあって、狩猟や農耕もあまりやらない。
生まれついて魔力が高いから魔法にだって長けているし、森を荒らさなければ殺しにかからないし、森の無い土地はゴミなので人間みたいな領土や財産を狙っての戦争なんてこともしない。
……なお、無断かつ土足で森を荒らした奴は容赦なく殺しにかかるものとする。世代交代があんまりないので古代の価値観そのままで動いている。
それだけ聴けば思うかもしれない。つまり妖精人の住む森に入らなければいいんだな、と。
だが待ってほしい。森とは成長するものである。広い森なんて大抵は妖精人の縄張りである。
そして森は自分たちの物であり、それを荒らす奴はぶち殺して良いとか普通に考えている。
無限に広がる大森林を開拓しようとして、妖精人に襲われて滅んだ人間は案外多い。
森を開拓したかったらまず妖精人と話をまとめるのは、基本である。
彼らも礼儀を守ればそれなりには交渉とかしてくれる。生来の頭の良さで持って条件闘争はとても苛烈なことになるが。
たちが悪いことにこいつら、森を好きな方向に成長させたりするのが得意な種族である。
ある日、近場の森が妖精人が住まう森と地続きになってたりする。それに気づかず、森を開拓とかしてみろ。
貴公の首は、柱に吊るされるのがお似合いだ。
流石にそう言う蛮族みたいな生き様はどうよと思って人間社会に出てくる妖精人もいる。
それが冒険者の妖精人である。こいつらはまあ話が通じる。変人だが。
1872-3:鍛冶人
ちっこくて、太くて、髭まみれな鍛冶に長けたマッチョ種族。筋肉がすごいし、魔法使える奴は少ないが神様と交信出来たりする人が多い人類種である。
人間よりは寿命も長いし、成長も遅いしとても頑固だが妖精人よりは話が通じる。と言うより妖精人は基本話が通じないと考えていい。
彼らは鉱石を加工したりするのがとても好きである。あとは酒とか肉とか金とか。
それ故に金属鉱石が眠る鉱山を良く探している。それを見つけたら掘りつくすまで掘って加工する。
そうやって生きてきた種族であるため、基本鉱山掘りとか鍛冶なんてきっつい仕事したくない人間とは割と上手く共存している。
だがまあ、人間の住む土地にうっかり貴重な鉱山があったりすると寄越せとか普通に言う。
断ったらじゃあ拳と斧で決めようとなる程度には脳筋種族である。冒険者や鍛冶屋になった鍛冶人はまだ温厚な方なのだ。
……じゃあ妖精人の森の中に貴重な鉱山があったりしたらどうなるの?
無論、戦争である。妖精人と鍛冶人が種族レベルで仲が悪いのはそんな血で血を洗うような戦いが何度も起きたからだったりする。
1872-4:半身人
おおよそ人間の半分くらいのサイズの小人な人類種である。陽気で争いを好まず、旅から旅で生きる放浪の種族でもある。
ところで、旅の恥はかき捨てと言う言葉は、観測番号1872にもだいたい似たような言葉がある。
……それを体現するのが半身人である。
盗んだんじゃないよ!ちょっと借りただけ!詐欺だって?だますつもりは無かったんだよ!
いたずら?違うよ、ちょっと面白いかなと思っただけなんだ!悪気はないよ!
ちょっと運が悪かっただけで殺すつもりは無かったんだ!本当だよ!
そんなわけでたまに人間に処刑される半身人もいるが、基本楽観的な彼らは、それはそいつが間抜けだっただけで自分は大丈夫とか普通に思っている。
何しろ彼らは人間社会と共存できる貴重な人類種なのだ……寄生?人聞きの悪いことを言ってはいけない。
ちなみに放浪しない半身人もいる。が、そいつらは引きこもり大好きで村社会万歳かつ超閉鎖的である。
それはそれで付き合うのは難しいので覚悟しておきなさい。
1872-5-X:獣人
獣と人間が交じり合ったケモナー度2~6の種族。何分種類が多いので現地の慣習に従い獣人全般を1872-5シリーズとする、と言うのがプロフェッサーの意見である。
ちなみに種族違いで習慣とか性質とか体型とか全部違う。肉弾戦に強かったり魔法に強かったり種族ごとに違う。
犬系は肉弾戦よりなのに狐系は魔法のが得意とか、そんなん分かるかボケェ!みたいなことになってる。
彼らは基本同族の少数部族単位で動いているので、そいつらだけで群れた場合は部族社会に生きている。人間社会に棲みついた奴はそこそこ人間と同じ価値観である。
なお、獣人の一種に人狼がいる。彼らは普段ほぼ人間なくらい獣度薄いくせに月の光を浴びることで獣度と身体能力が向上するというとんでも性質を持っている。
たちが悪いことに、獣度普段は低いので尻尾隠したり切り落とすと人間と見分けがつかない。
そんな性質を利用して部族の掟に逆らって絶尾された咎人だのオラ部族社会なんて嫌だあと自分から絶尾した極悪な奴が人間社会にたまに混じっている。
そいつらにとって人間はカモであり、襲い放題の餌扱い……人狼が邪悪な怪物とされる所以である。
1872-6:蟲人
全長10mを越え、延々と子供を産み続ける巨大な『女王』とその下僕で構成される地中で暮らす社会性昆虫が進化した人類種。ようは超頭がいい蟻である。
種族的特徴として視力が低いがその分嗅覚が優れており、他者の認識を基本的に匂いで行う。
その特性上、匂いの消えやすい野外での活動は苦手とするが、閉所や暗闇においてはめっぽう強い。基本、灯りの無い地下の『巣』に住んでいるため、巣に迷い込んだら一方的に蹂躙される。
彼らは自らの『巣』のためなら普通に死ねる天性の社会主義かつ共産主義な種族である。
地球人類ですら出来なかったそれを天然でやり遂げるのだ。人間とは分かり合えないと思っていい。
とは言え巣を維持するためなら何でもやるという性質のお陰で、人間とそこそこ共存出来てたりする。
超義理堅いので、一度した約束は基本守る。向こうからは真にやむを得ない場合を除いて絶対破らない。そう言う意味では付き合いやすい。
……無論人間側から破った時には巣全部が敵に回る。そして巣の維持のために約束破りが『必要』と判断した瞬間に文字通り死ぬまで戦う恐怖の軍勢と化す。
ちなみに蟲人同士が争うことはめったにない。蟲人を敵に回すのは巣の維持にとって一番面倒なことになるのが目に見えているからである。
後たまに蟲人のくせに蟲人に馴染めない狂人が産まれる。そういう奴らは巣から追い出されたり自分から出て行ったりして人間社会に棲みつく。
それが冒険者の蟲人である。
そして、生粋の怪人が彼らを見た時、彼らはこういうだろう……なんで『戦闘員』がこの世界にいるの?と。
1872-7:蜥蜴人
爬虫類から進化した恐竜系人類種。二足歩行の蜥蜴だったり蜥蜴混じった人間っぽかったりする。
彼らは蛮地に住まう蛮族である。力こそ正義であり、弱肉強食こそ真理である。
そんなわけで同族同士で熾烈な部族争いを繰り広げている。介入?ご冗談を。
人間社会に出てきた奴らも、基本的な部分はほぼ同じである。
つまり、人間の持つ武器やら金やら知恵やら魔法やら手に入れたらもっと強くなれるぜヒャッハー!と言うモヒカン思考の結果である。
と言うわけで蜥蜴人の冒険者は大体弱肉強食で敵に回すとすごく怖い。
基本的に力こそ正義であり強さこそ美徳と言う価値観は、冒険者には割となじみがいいらしい。
ちなみに人間社会の『掟』を守った方が色々お得だな、と気づいた頭の良い蜥蜴人は多い。
何しろ強くなるには部族同士で決着がつかない争いしてたらダメだ!と気づいた方々なので気づく率も高いのである。
と言うか、気づかないと死ぬしね!
1872-8~:???
世界にはまだまだたくさんの知性を持った生物である人類種がいる。が、プロフェッサー曰く、人類種1872-1と共存出来てないものはとりあえず怪物扱いらしい。
ちなみに分類してるのはプロフェッサーさんである




