怪人紹介
増えてきたので、主要な怪人だけでもって
サージェントウルフ
戦闘評価:筋力C,耐久C,再生能力C,器用さB,スピードB,知覚能力B……総合戦闘評価C
特殊能力:沈黙の命令
外見:狼の頭部に全身を毛で覆われた身体。体長は人間よりやや大きいくらい。
ベース生物:狼
本作における主人公的存在の怪人。人類と最もかかわりが深い動物の一つである犬の原種である狼をベースに作られた、量産型怪人。
狼の頭部をもつことと全身毛に覆われた姿が特徴。大き目の人間くらい。
地球上にいる人間ならばほぼ確実に適合するという特殊性を持っているために3桁が精々の他の怪人と桁が2つ違うほどに作られた怪人業界のザク。
戦闘能力評価はそこそこ器用で、そこそこ早く、そこそこ知覚が鋭いが、パワーとタフネスがちょっと低いバランス型。
どんな状況でも相手に言葉を送れるテレパシー能力《沈黙の命令》を使うことが出来る。
それを用いた戦闘員の統率ほか、各種雑用や実験の素材として使われる。
人間よりは強いが戦闘型のB級怪人にはほぼ負ける程度の戦闘力で、怪人としては弱い。
が、統率能力に優れていたり、状況判断能力が異様に優れていたり、天性の戦術眼を持っていたり、魔性の女だったり、自らの手で武術を創設するような突然変異的なサージェントウルフがたまに現れる。
そう言う特異な個体に率いられたサージェントウルフは《沈黙の命令》による超高速の脳内作戦会議をしながら襲ってくるため、
練度と統率力の高い個体が率いる『群れを作ったサージェントウルフ』は、A級怪人をも屠る危険な存在になると言われている。
バーサークタウロス
戦闘評価:筋力S(SSS),耐久A(S),再生能力A(S),器用さE(A),スピードC(B),知覚能力D(C)……総合戦闘評価B
特殊能力:肉体狂化(バーサク時のみ戦闘評価が大幅に上昇)
外見:頭部から生えた日本の角と、腕、脚を覆うまだらの毛が特徴。男はマッチョに、女はグラマラスになる。ようは鬼。
ベース生物:牛
本作におけるヒロイン的存在の怪人。人類と最もかかわりが深い動物の一つである牛をベースに作られた、B級怪人。
呆れるほど強い筋力とタフネスに強烈な不器用さと言う得意不得意がはっきりした近接戦特化型の怪人。
サージェントウルフほどではないが適合者が多く、怪力と耐久力と言う非常に分かりやすい特徴があるため、
戦闘はもちろん、重機や破砕機、投石機の代わりも出来る。
また特殊能力である肉体狂化を使用した場合、300秒間だけ肉体のリミッターが外れて身体能力が爆発的に上がる。
ただしその代償として知能が大幅に低下するため、近くにいるものは敵味方区別なく破壊してしまうという危険性を持つ。
その特徴から『味方殺しの爆弾』やそれを縮めた『バクダン』と言う非常に不名誉な仇名を持つ。
肉体狂化を使えば素人同然の状態でも十分な戦闘成果が期待できることから怪人と協力者の戦いが激化した末期に量産され、
ロクな訓練も受けずに実戦投入されたことから敵にも味方にも甚大な被害を与え
『上司にも部下にも持ちたくない怪人、不動の一位』と言うこれまた不名誉な仇名がつけられている。
アサルトローカスと並び、A級怪人に真っ向勝負で勝つ可能性があるB級怪人と言われている。
また、サージェントウルフと同じく、練度によって戦い方や強さが大幅に変わる怪人でもある。
特にアレに敗れて死亡した伝説的なバーサークタウロス、『無敵』の異名を持っていたバーサークタウロス28号『テツジン』は、並の練度のA級怪人と互角以上に戦えたという。
アサルトローカス
戦闘評価:筋力B,耐久B,再生能力C,器用さB,スピードA,知覚能力C……総合戦闘評価B
特殊能力:外骨格装甲、身体暴走
外見:見た目は巨大な複眼を持つ蝗の頭部で全身が外骨格で覆われている。
ベース生物:蝗
最悪の失敗作、ザ・ヒーロー、アレなど、数々の異名を持つ結社の宿敵と同型の怪人。
と言っても最悪の失敗作が例外なのであって、アサルトローカス事態はそれほど強い怪人ではないとされている。
特徴としてはややスピード重視のバランス型。昆虫系の怪人の特徴である外骨格装甲を備えているため、防御力もそこそこある。
特殊能力の身体暴走は、体内のナノマシンを意図的に暴走させて身体能力を大幅に引き上げるというもの。
一回当たり3秒しか持たない上に使うたびに反動で身体がボロボロになっていくため、
使いどころを上手く考えないといたずらに体力を消耗するだけの微妙な能力と言われている。
ちなみにアレの場合、3秒制限が180秒程度まで持つ上に、他の怪人のナノマシンを自爆するまで暴走させられる。
そして、強化する能力を限定することで稼働時間を延ばした第二形態、全能力を常時強化するが暴走の危険がある最終形態を持つ。
アレは色んな意味でアサルトローカスとは別物である。
ニンジャスパイダー
戦闘評価:筋力C,耐久C,再生能力C,器用さA,スピードB,知覚能力A……総合戦闘評価B
特殊能力:蜘蛛糸、毒牙
外見:顔が蜘蛛な人間
ベース生物:蜘蛛
ニンジャスパイダー38号『クモカゲ』が最悪の失敗作ことアレの最初の犠牲者になったことで有名な怪奇な蜘蛛の怪人。
口から出る糸は捕縛や移動、足場作りなどとても応用範囲が広い。
更に隠密能力も高いため、ひそかに近寄って蜘蛛糸で捕縛し、毒を流し込んで殺すという暗殺者向けの怪人。まさにニンジャ。
アサシン・ジェリー
戦闘評価:筋力D,耐久D,再生能力C,器用さS,スピードC,知覚能力C……総合戦闘評価B
特殊能力:軟体構造、触手操作、麻痺毒
外見:半透明の透けた人間。その姿はとても幽霊みがある
ベース生物:クラゲ
クラゲをベースに作られた、隠密諜報型怪人。
銃器を持った軍人や警官ではない、普通の学生に敗れて焼き殺されたアサシン・ジェリーがいたことから『人間に負けた怪人』と言う不名誉な異名を持つ。
その異名通り戦闘能力はあまり高くないというか、ぶっちゃけサージェントウルフ以下ではあるものの、
狭いところを自在に潜り抜けられる骨のない身体、半透明で見つかりにくい身体、
身体の表面から自在に出し入れ出来て精密な操作が出来る触手、
注入する濃度と量を調整することで激痛からショック死まで自在に操れる麻痺毒など、
特殊能力が非常に優秀であるため、B級怪人になっている。
なお『砂漠の海月』ことアサシン・ジェリー6号『樹里』は練度が非常に高いため、普通のアサシン・ジェリーよりもはるかに強い。
もっとも、アサシン・ジェリーの限界の都合上、A級怪人に勝てるほどではない。
ヘラクレス・アーマー
戦闘評価:筋力A,耐久S,再生能力D,器用さB,スピードC,知覚能力D……総合戦闘評価B
特殊能力:外骨格装甲、飛行
外見:全身を外骨格装甲に覆われ、白い翅が生えたダンバ〇ンっぽい見た目。身長が3m。
ベース生物:ヘラクレスオオカブトムシ
世界最大級のカブトムシをベースに作られた、装甲特化型B級怪人。
巨体かつ重装甲の飛行可能な怪人と言うコンセプトで作られ、その部分は満たされたものの、パワーが想定より低く、再生能力が弱く、鈍重で、飛ぶのも遅い上に大きな音を立てるため非常に目立つという数々の欠点が指摘され、最終的にB級怪人と言う評価になった。
そんなわけで戦闘用怪人としてのヘラクレス・アーマーの評価は低かったものの、結社崩壊後、悪天候や猛吹雪の雪山でも余裕で飛ぶことが出来、軍用艦や戦闘機ではない不審船などが運用できる銃器ではまず殺せない頑健さと言う小型ヘリ的な運用と言う活路を見出され、今では山岳救助隊や海上保安庁、自衛隊など各種省庁が非常に欲しがっている怪人の筆頭に挙げられている。
『暗黒蟻帝』カイザー・アント
戦闘評価:筋力A,耐久A,再生能力B,器用さB,スピードA,知覚能力A……総合戦闘評価S
特殊能力:外骨格装甲、蟻酸ブレス、戦闘員指揮
外見:蟻の頭部に外骨格あり
ベース生物:軍隊蟻
軍隊蟻をベースに作られたA級怪人……がさらなる進化を遂げてS級怪人に昇格した結社でも古参の幹部怪人。
カイザー・アントを名乗るのが許されたのは『暗黒蟻帝』だけである。
そつなく穴の無い身体能力と、広範囲を薙ぎ払うスプレー型の拡散式と遠くまで届く液弾式を使い分けできる強烈な蟻酸ブレスが特徴。
また、戦闘員の動きを完全に掌握し、文字通りの意味で手足のごとく操ることが出来た。つまりはサジェウルの上位互換。
本来の戦い方は無数の戦闘員に紛れて近づいての攻撃。素人には戦闘員と見分けがつかないため非常に厄介。
強いと言えば強いが性格はぶっちゃけ最悪だった。そんなんだから他の怪人に嫌われて全自動処刑装置に爆発四散させられんだよ。
スレイブ・アント(戦闘員)
戦闘評価:筋力C,耐久C,再生能力E,器用さD,スピードD,知覚能力D……総合戦闘評価D
特殊能力:外骨格装甲
外見:蟻の頭部に外骨格あり
ベース生物:軍隊蟻
カイザー・アントのクローン。怪人の完全なクローン体は大幅に戦闘能力が劣化することを証明した。
喋れず、知能も低いが外骨格装甲のお陰でそこそこ丈夫で、非常に従順でパワーも一応あるため、結社の使い捨て戦闘要員として使われていた。
つまりまんま戦闘員である。とはいえ人間くらいなら普通に殴り殺せるし、警官が持ってる拳銃くらいは弾ける。
たまに人間に殺されるのは、ご愛敬。
ジャック・ローズ
戦闘評価:筋力A,耐久A,再生能力S,器用さS,スピードA,知覚能力C……総合戦闘評価A
特殊能力:蔓薔薇鞭
外見:スーツ姿に仮面。スーツを脱ぐとバラのツルの集合体のような姿である。
ベース生物:薔薇
アレが戦った最初のA級怪人と言うことでも有名な男でバラの怪人。
ちなみに同じナノマシンを使っても女性を使うとクイーン・ローズと言う別のB級怪人になる。
結社滅亡までに2号までしか作られなかったうえに、2号が誕生したのが結社滅亡寸前だったこともあって、
ほぼ『怪盗』ことジャック・ローズ1号『ジョン・ドゥ』の評価がそのままジャック・ローズと言う怪人の評価になっている。
いやまああの人無茶苦茶鍛えてたから、素人をジャック・ローズにしてもそこまで強くならないよ?とは言ってはいけない。
ちなみに、2号は別にオカマではないことにも注意。
ナウマン・ヴァイキング
戦闘評価:筋力SS,耐久S,再生能力A,器用さC,スピードD,知覚能力D……総合戦闘評価A
特殊能力:伸縮鼻
外見:常人の倍以上のサイズの巨大な象の頭に、相撲取り体型な巨体。全身を剛毛に覆われている
ベース生物:ナウマンゾウ
古代に絶滅したナウマンゾウをベースに作られたパワー系怪人。
バーサークタウロスを上回る怪力と耐久力に加えておよそ20m先まで届く伸縮する巨大な鼻を持つ。
強さこそ正義のパワー系怪人の傑作……だったのだが、結社内部では『サージェントウルフに負けた怪人』として有名。
相手が悪かった。後のウルフパック3人いたとか殆ど詐欺である。
なお、この評価は後年、ウルフパックに敗北して酷い目にあわされたA級怪人が増え、
群れたサージェントウルフのヤバさが周知されるにつれて評価が変わっていったという。
ファンガス・ゴースト
戦闘評価:筋力F,耐久E,再生能力SS,器用さE,スピードE,知覚能力D……総合戦闘評価A
特殊能力:霧の身体、高速分解
外見:赤い霧
ベース生物:カエンタケ
自然界最強の猛毒を持つ毒キノコをベースに作られた、虐殺テロ専用怪人。
『最弱のA級怪人』の異名通り、純粋な戦闘能力だけで見ると非常に低い。
が、大抵の物理攻撃を無効化し、広範囲を炎で焼くくらいでしか駆除出来ない胞子の集合体でありどんな狭い隙間も抜ける身体、
わずかでも残っていれば増殖と言う形で完全に再生可能な強烈な再生能力、触れたたんぱく質を超高速で分解するという特殊能力等々、
どこのホラー映画の怪物か、と言いたくなるような強烈な特徴を持つため、A級怪人の評価を得ている。
人間並みの知能持つ毒ガス兵器とか、そんなんどうやって戦うんだよって話である。
ちなみにファンガス・ゴースト1号『ホロコースト』はその能力を使い、ライブ会場にいた3万人の人間を虐殺している。
その事件については結社の起こした数々のテロ事件の中でも特に凶悪なものであるとして人間社会でも有名だが、実行犯は正体不明ということになっている。
……結社崩壊後、最悪のテロの実行犯の正体を知った政府は余りのでたらめさにどうすればいいのかと頭を抱えたという。
幸いにもホロコーストがあまり殺しを好まない性格だったため、今は元のご家族のところに帰されて監視中である。
なお、最悪の失敗作と戦った場合、全身を連鎖爆破されて即死すると予測されているため、最悪の失敗作との戦闘経験はない。
ホーネットスティンガー
戦闘評価:筋力B,耐久C,再生能力C,器用さA,スピードS,知覚能力S……総合戦闘評価A
特殊能力:外骨格装甲、飛行、超感覚、毒針狙撃
外見:雀蜂そっくりの頭部をもつ。羽が生えている。また手のひらに毒針発射用の穴が開いている
ベース生物:雀蜂
高速で飛び回り、空中と言う安全圏から超能力染みた感覚で数㎞先の敵を知覚し、体内精製したライフル並みの速度で飛ぶ毒針を手のひらから撃ちだして狙撃。
非常に分かりやすいコンセプトで作られたA級怪人。
高速飛行型怪人の常としてやや脆いという欠点はあるものの、音速を越える速度で空中を飛び回る人間サイズの怪人なんて、普通撃ち落とすのは至難なので問題ない。当たらなければどうと言うことは無いのである。
と言うわけでホーネットスティンガ―1号こと『ブレインクラッシャー』はいつものように狙撃で倒そうとしたら同じく音速で空が飛べるようになったアレに爆発四散させられた。
2号以降はその教訓を生かし、ヒットアンドアウェイが基本になったそうな。
リュウグウゴゼン
戦闘評価:筋力S,耐久S,再生能力S,器用さS,スピードA,知覚能力A……総合戦闘評価A
特殊能力:竜鱗、流血唾液、竜の剣
外見:要所が鱗に覆われているが、かねがね人間にそっくり。顔もほぼそのまま。着物に似たコスチュームを着る。
ベース生物:コモドドラゴン
結社において屈指の実力を持つと言われた怪人業界のサ〇ヤ人的怪人。
特殊能力こそ体内に入ると流血が止まらなくなる唾液と言う非常に地味なものであるものの、それを補って余りある身体能力を誇る。
A級怪人の常で適合者が非常に貴重であり、現在までリュウグウゴゼンは結社で作られたリュウグウゴゼン1号『乙姫』の他は、
協力者に一名いるだけであり、更にその協力者は乙姫の双子の姉と言う非常に近しい存在である。
異様に高い身体能力に加え、タイラント・オブ・タイラント直伝の剣術『竜の剣』を使いこなす。
竜の剣は、明らかに自分の持ってる武器より大きい戦車や飛行機を真っ二つに切り裂く、剣の素振りで真空波を出す、地面を思い切り叩いて局所地震を起こすなど、どこぞのバトル漫画級の強烈な技が満載である。
これをまともに習得できてるのは、タイラント・オブ・タイラントと乙姫ほかほんの数名しかいない、らしい。
『暴君閣下』タイラント・オブ・タイラント
戦闘評価:筋力SS,耐久S,再生能力S,器用さS,スピードA,知覚能力SS……総合戦闘評価S
特殊能力:竜鱗、超怪力、竜の剣
外見:茶色いリザードマン。軍服着たガチトカゲ。
ベース生物:ティラノサウルス
第二次世界大戦時に将軍としても戦士としても最強と言われた最強の軍人に、
最強の生物ティラノサウルスのナノマシンをぶち込んだ結果出来上がった、結社に君臨する最強との呼び名高い怪人の王。
タイラント・オブ・タイラントは後にも先にも多分この一人だけ。
純粋な戦闘能力で見れば大首領より上とまで言われていた。
その能力は最強の名に恥じぬ性能でパワー、タフネス、スピード全てが高水準な上に自ら編み出した最強の剣術『竜の剣』を使う。
単独で軍隊を壊滅させ、結社最大最強の敵であった最悪の失敗作を2回撃破した、怪人業界のスーパーサ〇ヤ人。
……2回とも諸事情で仕留め損ねたため、3回目の正直での一騎打ちにて最終形態を完全に使いこなせるようになった最悪の失敗作に負け、
どこぞの拳王様みたいなことを言って盛大に爆発四散した。
この高さから落ちては生きておるまいとか言ってはいけない(戒め)
大首領
戦闘評価:筋力S,耐久S,再生能力S,器用さS,スピードS,知覚能力S……総合戦闘評価S
特殊能力:超科学、脳改造、他多数
外見:虹色に輝く人間型の生き物……ただし望んだ姿に変形可能
ベース生物:不明
結社の支配者にして完成された、原初にして終焉だという真の怪人。
と言ってもその正体や詳細を知る者はほとんどいない。
純粋な戦闘力ならばタイラント・オブ・タイラントのが上とも言われているが、
実際にタイラント・オブ・タイラントと大首領が戦った場合は、99%以上の確率で大首領が勝つ、らしい。
純粋に強い身体能力と、結社の数々の超科学、知的生物を絶対服従させる脳改造などを使いこなすラスボスに相応しいチートの塊とでも言うべき怪人だったが、最後はアレと戦い、激闘の果てに敗れて爆発四散した。
大首領についてはいずれ明かされる日もくるでしょう。




