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アークナイト物語  作者: ケムケム
2/8

1.襲撃

読んでくださりありがとうございます。

続きです。

ソラド20-9区「カール学園」

メルダ教授の研究室を出てから俺が歩いているとクラスメイトが待っていた。

「よう!待ってたぜ!」

「クウヤ・・・。待ってなくても良かったのに・・・。」

クウヤは俺の幼馴染でいつも一緒につるんでいる。俺が魔導士だと分かってもいつも一緒にいてくれる親友だ。

「俺がそうしたかったから待っていただけだ!気にするなよ!」

そう言って俺の背中を叩くクウヤ。

「ちょっと、クウヤ!兄さんの背中をそんなに叩かない!」

そんなクウヤの手を握るのは俺の妹のメイだった。

「メイも待っていたのか?」

「うん!私もお兄ちゃんと一緒に帰りたかったから!」

そして俺たちは一緒に帰るのだった。


『セクションEからHまでクリア・・・。起動を開始する。』

そう言うと、「アークナイト」が起動する。しかし、すぐに膝をついてしまう。

『くそ!魔力を大量に吸われて起動が出来ない!』

「・・・難航しているようだな。」

「ええ。」

その様子を俺と部下のソウ・クラサカ見ていた。

「やはり、我々にはアークナイトを起動するのは無理なのでしょうか?奴らと魔力量は天と地の差ですし・・・。」

「確かにな・・・。」

俺達は少なからず魔力を持っている。魔力量の多い人間のことを「魔導士」と呼ばれる。

その魔力量は普通の人間の100倍と言われている。

「・・・これでも魔力量の多い人材を選んだのだがな・・・。」

テストパイロットたちは機体から降りた時だった。テストパイロットたちの身体を紅蓮の炎に包まれる。

「魔力反応増大!?魔導士です!!」

次の瞬間、モニタールームのドアが開き4人の魔導師が流れ込んでくる。

「この!」

ソウが拳銃を抜くがソウは氷の槍に貫かれた。

「ソウ!」

「・・・ごほ!?」

俺はソウが取り落とした拳銃を拾い発砲する。

「ぐは!?」

その弾が魔導士を貫く。魔導士たちが怯んだ隙に俺はソウを抱えて物陰に隠れる。

「ソウ!お前・・・。」

「グ・・・ラン・・・さん。」

「しゃべるな!すぐに手当てを!」

そう言って手当をしようとするとソウが俺の手を拒絶する。

「行ってください・・・。グラン・・・さん・・・。」

「でも・・・!?」

「俺はもうダメです・・・。少しでも時間を稼ぎますのでその隙に・・・。」

そう言ってソウは立ち上がり魔導士に向かって突撃を開始する。魔導士たちはその突拍子の無い行動に怯んだ。

「・・・スマン!」

俺は後ろを振り返らずに走った。

そして、その直後に爆発音が鳴った。

俺は振り返ったが防火シャッターが下りておりソウの最後を見ることが出来なかった。


『緊急事態発生!パイロットは至急出撃を!』

サイレンが鳴り響く。

僕は急いで格納庫に向かう。

「ソラドが襲撃されているんですか!?ここは中立のはずなのに!?」

「ごちゃごちゃ言っているな!すぐに向かうぞ!」

僕は先輩に促されて機体に乗り込む。

『行くぞ!爆発現場はアークナイトの起動実験場だ!』

「それって・・・先輩たちがいる場所じゃ?」

『今は集中しろ!「イーグル」ボラン・サルド出る!』

スレイプニルから先輩の乗るイーグルが発進する。

「・・・そうだよね。とりあえず、行くしかない!」

そう言って僕は操縦桿を握る。

「「レイピア」発進します!」

ナイトシリーズ量産試作型「レイピア」に乗って現場に向かう。


読んでくださりありがとうございました。

他にも「弱小種族の冒険譚」という作品も書いていますので読んでくださるとうれしいです。

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