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アークナイト物語  作者: ケムケム
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プロローグ

読んで下さりありがとうございます。

皆さんの退屈しのぎになれば幸いです。

プロローグ

宇宙歴325年。

後に「黒き月の戦い」と呼ばれる大きな戦いが起こった。

数で優る「バーラス皇国軍」と技術力がある「ワイズ」。

この戦いは数で優る皇国軍によってすぐに決着がつくと思われた。

しかし、「ワイズ」が開発した人型戦闘兵器「ウィザード」により皇国軍は甚大な被害を出し、皇国軍は多くの惑星を「ワイズ」に奪われてしまった。

そして、時は宇宙歴330年。

戦争はまだ続いていた。そして、一隻の宇宙船に「ウィザード」を打倒するための試作型の人型戦闘兵器「アークナイト」が密かにあるコロニーに運ばれていた。


バーラス皇国軍管理コロニー「ソラド」。

「カイ!今から遊びに行こうよ!」

そう言って俺のクラスメイトが声を掛けてくる。

「ゴメン。今からメルダ教授の所に行かなくちゃいけなくて・・・。」

「またぁ?」

「うん!教授が研究している実験の手伝いをしないと・・・。」

「えっと・・・。確か、魔導士について研究しているんだよね。」

「うん!皇国軍のお偉いさんから急ぐように言われているみたいだから・・・。」

「そっか・・・。」

その時、食堂のモニターからニュースが流れる。

そこには皇国軍と「ワイズ」の戦闘映像が流れていた。皇国軍の戦闘機「イーグル」は「ワイズ」の「ウィザード」に何の抵抗も出来ないまま撃ち落とされていった。

「戦争・・・。早く終わると良いんだが・・・。」

「そうだね・・・。」

俺達はそのモニターを見て切に願った。


ソラド近海の宇宙港

「お疲れ様です、グラン大佐!」

「ああ。しばらく世話になる。」

そう言って俺は出迎えてくれた若い兵士に声を掛ける。

「黒の月の戦いの英雄に会えるなんて光栄です!」

「やめてくれ・・・。結局、あの戦いでは負けてしまったのだから・・・。」

「それでも、グラン大佐の力がなければ我々は全滅していました!」

「・・・まあな。」

俺はその時の光景を思い出す。目の前で散っていく同僚や上官、部下たち・・・。そして、「ウィザード」の圧倒的戦闘力。

「でも、コイツがあれば奴らとも渡り合える。今度は必ず勝つぞ!」

「はい!」

俺は戦艦を見つめる。そして、そこに格納されている“希望”に思いをはせる。


戦艦「スレイプニル」食堂

「はぁ・・・。久しぶりのコロニーなのに自由時間がないんだね・・・。」

僕がそう呟いていると背中を叩かれる。

「お前はまだいいだろう?量産型のテストパイロットなんだから。」

そう話しかけてきたのは僕の先輩だった。

「でも、先輩。休みくらいほしいです。」

「お前な・・・。皇国軍が今どんな状況なのか分かっているのか?」

「それは・・・。」

「ユウキ。俺たちはどんなことがあってもこの実験を成功させないといけない!分かるだろ?」

「・・・はい。」

僕は頷く。

「俺は基地での「アークナイト」の起動実験があるからそろそろ行くぞ?お前も「ナイト」の所に行けよ。」

「わかりました。」

そして、先輩は食堂を出て行く。

「早く、平和にならないかな・・・。」

この時、僕は大きな戦いの渦に巻き込まれるとは露にも思っていなかった。


読んでくださりありがとうございました。

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